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JAPAN 2018            
JAPAN 2017 JAPAN 2015 JAPAN 2013 JAPAN TOUR 2010- 2000-2009 1990-1999
1980-1989 1970-1979 WINGS OUTTAKE COMPILATION DVD BLU-RAY

関連ページ:ビートルズ




ポール・マッカートニー
MADISON SQUARE GARDEN 1989
mccd-584/585
AUD
2CD
\6,200
※お取り寄せに通常よりお時間がかかります


■名盤アナログ復刻 ■1989年の最終日MSG公演を完全収録。
■特別に「ジングル・ベル」を演奏。

ビートルズ解散直後のポールは、当初ソロ活動を始めたものの、脳裏にあるのはあくまでもバンド活動であった。ビートルズ時代には途中で放棄したライヴ活動を行ないたい、その欲求はウイングスというバンドで満たされることになる。しかし1980年に日本で逮捕されたことをきっかけにメンバー間に溝が出来、特にデニーレインはポールの不注意に激怒したと伝えられる。そして折しも同年末にジョンレノンが凶弾に倒れるという事件もあり、ウイングスは自然瓦解、一説によるとポールは客席からの銃弾を恐れステージに立つことを控えるようになった。ちょうどビートルズが1966年を境にスタジオ・ワークに専念することになったように、1980年代のポールはスタジオ・ワークや映画など、ライヴ活動以外に軸足を置くことになる。1985年には歴史的なライヴ・エイドが行なわれた。ポールはバンドを持っていない事を理由に一旦は出演を断ったものの、ボブ・ゲルドフに「ピアノだけでやればいい」と助言されたことに後押しされ、久しぶりに聴衆の前に現れたポールは、「Let It Be」を歌った。この時のパフォーマンスはマイク・トラブルのみが後世語られているが、パフォーマンスもけして良いとは言えず、むしろわずか5年あまりステージを離れていただけで、これほどまで衰えるのかと驚いたものだった。この時期を知る者にとって、ポールは今後二度とステージに立たないのではないか、そういう雰囲気さえ漂っていた。きっかけは翌1986年のプリンストラストであったと、後年ポール自身が語っている。ギターを持ってステージに立ったポールは、ブランクは感じさせたものの、ライヴ・エイドとは明らかに異なり、かなりエンジョイしている様子が伝わってくるもので、「I Saw Her Standing There」「Get Back」そして「のっぽのサリー」を熱演した。髪が伸び少しふっくらしたポールが汗を流して歌っている様子は、この男は再びステージに戻って来る、そう予想させるに充分なパフォーマンスであった。1987年、ポールはベストアルバム『ALL THE BEST』をリリースする。このアルバムをただのベスト盤ではなく特別なものにしているのは、新曲「Once Upon A Long Ago」を収録している点にある。この時期プロモーションのためにポールは数多くのテレビ出演をこなし、世界中でこの曲を演奏(マイミングだったが)した。当然シングルカットされ、プロモーション・フィルムも制作された。そして1986年『Press To Play』以来の待望のニューアルバムが1989年にリリースされる。それが『Flowers In The Dirt』であった。おそらくこのアルバムはステージで演奏することを念頭において作られたのであろう、スタジオで作り込まれた前作と比べ、その場のグルーヴを優先させたようなライヴ感あふるる作品に仕上がっていた。そしてこのアルバムのレコーディング・メンバーを従えてツアーに出ることになる。それまで長らくポールを悩ませてきたものはビートルズの幻影であったことだろう。ソロ時代の曲は全てビートルズと比べられ、評価基準は常にビートルズであった。そのためかウイングス初期には聴衆の期待を他所にビートルズ時代の曲の演奏を拒み、およそ自身のソロ時代の曲に自信をつけた1975年から1976年にかけてのツアーでは、ステージのアクセントとして数曲演奏するにとどまっていた。しかし一転1979年ツアーではオープニング・ナンバーを「Got To Get You Into My Life」に据え、「Let It Be」や「The Fool On The Hill」などを演奏して聴衆を喜ばせた。しかしそれらはあくまで添え物であって、メインはウイングス・ナンバーであった事実は動かない。ところが1989年から始まったツアー、後にGET BACK TOURと呼ばれるツアーにおいては、ツアーのウリがビートルズ・ナンバーの再演にあった。セットリストの約半分がビートルズ・ナンバーで占められ、その他はカバー曲やウイングス時代の曲である。ニューアルバムの曲は、それこそかつてウイングス時代におけるビートルズ・ナンバーの様に、あくまで添え物的な扱いでしかなかった。欧米ではニュー・アルバムの曲がトイレ・タイムとなっていたくらいである。聴衆が求めているものはビートルズであり、ポールがようやくそれに応えた形になったのである。当初はオープニングを「I Saw Her Standing There」で派手に始めるつもりだったとポールはインタビューで語っている。しかしさすがにそれはあざといと思ったのであろう、1曲目はニューアルバムの「Figure Of Eight」が選ばれた。そして、この選択は実に賢明であったといえる。現在の耳、知識で聴いても、この「Figure Of Eight」のオープニングは「Venus And Mars」のメドレーに匹敵するくらいの素晴らしいものとなっている。幾分間延びしたようなスタジオ・バージョンに比べタイトなアレンジで、実にステージ映えする曲に生まれ変わっている。ライヴで演奏することにより新たに命を吹き込まれたという点では「Maybe I’m Amazed」のような運命を辿った曲であると言えよう。間髪入れずに始まる「Jet」、そして全米ナンバー2ヒットとなったスティーヴィーとのデュエット曲「Ebony And Ivory」はヘイミッシュとのデュエットである。「The Fool On The Hill」の間奏ではキング牧師のスピーチがサンプリングされる演出。「SGT. Pepper’s」は長いギターソロでリプライズに繋がるアレンジとなっている。このような濃厚なコンサート前半を「Put It There」で小休止させ、いよいよ後半に突入である。後半はまさにこれ以上ないビートルズ・ナンバーを堪能できる構成となっている。アレンジをがらりと変えた「今日の誓い」、そしてロビーのギターに導かれて始まる「エリナーリグビー」、途中にニューアルバムからのシングル曲「My Brave Face」と「This One」を挟み、「Back In The U.S.S.R.」と「I Saw Her Standing There」と続く。その後のポールの長いツアー歴を現在振り返ると、これらの曲は既にお馴染みのものであろうが、1989年当時、ポールが「Back In The U.S.S.R.」や「I Saw Her Standing There」をライヴで演奏するということが、どれほど驚きであったか。「SGT. Pepper’s」のような、ビートルズ時代もステージで演奏したことがなかった曲を、ポール一人とはいえ作者自らライヴで歌うとは、当時は本当に驚きであったし、インターネットのない時代、紙媒体のコンサート・レポートを読みながらあれこれと想像していたものだった。特に「Let It Be」以降のコンサート終盤からアンコールが実に素晴らしい構成である。最初「Let It Be」を聴いたときはあの印象的なピアノによるイントロがなく、いきなりヴォーカルで始まるのにがっかりしたが、今まで映像でしか見ることが出来なかった「死ぬのは奴らだ」のマグネシウム炸裂には強烈な印象を与えられた。そしてビートルズで最も有名な曲のひとつであろう「Hey Jude」である。同じ繰り返しになるが、ポールが「Hey Jude」をライヴで歌う、これは1989年当時のファンにとっては驚き以外の何物でもなかった。ピアノで始まる美しいメロディの前半に対し、ゴーゴースタイルのナナナナ~の後半を聴衆に歌わせるアレンジ。ビートルズ時代は全く意識していなかったであろうが、まさにコンサートで演奏するために作られたような曲である。ポールは「これこそ僕が聴衆と一緒に歌いたかった曲なんだ」と感慨深く20年以上前に作った曲を振り返っている。アンコールは、これでもかの「Yesterday」と「Get Back」、そして最後は、そこまでしなくてもの「アビーロード・メドレー」である。しつこいようだが、ポールがビートルズの曲を演奏する、しかもビートルズがスタジオ技術を駆使しステージで再現不可能と言われた曲も時代のおかげでライヴ演奏する、ましてや名盤『Abbey Road』の最後のメドレーをライヴで演奏するなど、1989年当時のファンにとっては驚き以外の何物でもなかった。「欽ちゃんのどこまでやるの」というバラエティ番組があったが、本当に「ポールはどこまでやるの」という感じであった。スタジオ・バージョンがそうであったように、このアビーロード・メドレーだけで、それまでのステージと同じだけの充実感を得られる、実に感動的なエンディングである。 本作は1989年のツアー最終日、12月15日ニューヨークはマジソン・スクエア・ガーデンにおけるコンサートを完全収録している。特徴としてはクリスマス前ということで「ジングル・ベル」を演奏している点であろう。鼻歌ではなく、きちんと伴奏を伴って演奏しているのが興味深い。元々リアルタイムでアナログでリリースされていたものの復刻である。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。

DISC ONE
01. Figure Of Eight 02. Jet 03. Rough Ride 04. Got To Get You Into My Life 05. Band On The Run 06. Ebony And Ivory 07. We Got Married
08. Maybe I’m Amazed 09. The Long And Winding Road 10. The Fool On The Hill 11. SGT.Pepper's Lonely Hearts Club Band
12. Goodday Sunshine 13. Can't Buy Me Love 14. Put It There

DISC TWO
01. Things We Said Today 02. Eleanor Rigby 03. This One 04. My Brave Face 05. Ain't That A Shame 06. Back In The USSR
07. I Saw Her Standing There 08. Twenty Flight Rock 09. Coming Up 10. Let It Be 11. Live And Let Die 12. Jingle Bells 13. Hey Jude
14. Yesterday 15. Get Back 16. Golden Slumbers - Carry That Weight - The End



ポール・マッカートニー
ALTE OPER 1989
valkyrie VAL-008
AUD
2CD
\5,200
※お取り寄せに通常よりお時間がかかります


ビートルズ解散後のポールは、2枚のソロ・アルバムを経て新しいバンドであるウイングスを結成した。自前のバンドを持つという事は、即ちいつでもライブが出来るという状況を目してのものであった。その通り、70年代のポールは大規模なツアーを行なって世界を席捲した。しかし1980年初の日本での逮捕でバンドは自然消滅、年末にジョンが凶弾に倒れるに至って、一切のライブ活動を休止してしまう。

そして40代も後半になったポールは、再びステージに戻って来るのは1989年まで待たねばならなかった。ウイングス時代より幾分ふっくらとしたポールは、ニューアルバム『FLOWERS IN THE DIRT』の発表と共に大規模な9年ぶりのツアーに出たのであった。なにせ9年ぶりである。どのようなセットリストになるのか、どんな曲を演奏するのか、そしてどのようなステージになるのか。世界中の期待を背にツアー初日は1989年9月26日ノルウェーはオスロ公演を迎えた。そしてセットリストは、それ以前のウイングスとは大きく異なり、今まで演奏したことのないビートルズ・ナンバーがふんだんに盛り込まれており、非常に驚かされたものである。ワインではないが「ついに解禁」という言葉が音楽メディアに踊ったのも懐かしい想い出である。この時点でポール・マッカートニー47歳。ノエルギャラガーが2018年現在50歳である事を考えると、現在の基準からいえば若い部類だが、当時はポールより年配でロックのコンサートを行なっているアーティストは数少なく、前人未到の領域を歩んでいるという感があったものである。

しかし一般的な認識と異なり、ビートルズの曲の比率はイメージほど多くはなく、約半分にとどまる。それ以外はソロ時代の曲、ウイングス時代の曲、そしてニューアルバムの曲と、実に幅広く選曲されているのがわかる。 それでも初めて演奏するビートルズ時代の曲のインパクトは大きく、この時点で既に歴史となっていたビートルズの楽曲が本人の演奏で聴けるというのは大きな話題であった。 本作は、そんな9年ぶりツアーより、初日オスロよりわずか6公演後の、ツアー最初期の欧州ツアーより、ドイツはフランクフルト、改装された伝統ある旧オペラ座でのコンサートを高音質で完全収録している。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。日本語帯付。

ALTE OPER, FRANKFURT GERMANY October 7, 1989

DISC ONE
01. Figure Of Eight 02. Jet 03. Rough Ride 04. Got To Get You Into My Life 05. Band On The Run 06. Ebony And Ivory
07. We Got Married 08. Maybe I'm Amazed 09. The Long And Winding Road 10. Fool On The Hill
11. SGT.Pepper's Lonely Hearts Club Band 12. Good Day Sunshine 13. Can't Buy Me Love 14. Put It There 15. Things We Said Today
16. Eleanor Rigby

DISC TWO
01. This One 02. My Brave Face 03. Back In The USSR 04. I Saw Her Standing There 05. Twenty Flight Rock 06. Coming Up
07. Let It Be 08. Ain't That A Shame 09. Live And Let Die 10. Hey Jude 11. Yesterday 12. Get Back
13. Golden Slumbers - Carry That Weight - The End



ポール・マッカートニー
BRAD STREET SESSIONS
mccd-630/631/632
SBD
3CD
\7,800
※お取り寄せに通常よりお時間がかかります


1980年代のポールは日本での逮捕から始まり、ウイングスの自然消滅とジョンの死といった、
幸先の悪いスタートとなった。再びジョージ・マーティンにプロデュースを依頼した姉妹アルバム『PIPES OF PEACE』と『TUG OF WAR』はセールス的に成功を収めるが、その時々の旬の人物とのデュエットという話題性に便乗した感は否めない。バンドを失ったことによりライブ活動も
不可能となり、40代に突入したポールは不惑の時代を迎えるのであった。かつてライブ活動を
休止したビートルズがそうであったように、ポールは映画製作に乗り出すのであった。それが1984年の『ヤァ!ブロードストリート』である。この映画に関しては当時詳細な解説本などが出版されているので、ここでは詳述しない。一般には評価の低い映画ではあるが、ファンとしては
見どころ満載の壮大なプロモ映像を見ているようなポールの魅力溢れるものとなっている。
そして映画のサウンドトラックという扱いで同名タイトルのニューアルバムがリリースされている。本作はそのセッション音源を収録したものである。

今では考えられないだろうが、当時はビートルズの楽曲を再演するという点に最も話題が集中したように記憶している。それまでもウイングスのステージでビートルズの曲を演奏してきたが、それまで演奏されなかった「Good Day Sunshine」、「For No One」や「Here There And Everywhere」などがそれに相当する。また映画中で使用された自分の曲のセルフ・カバーも多数含まれている。「Silly Love Songs」は途中に
ベース・ソロを挿入したり、「Ballroom Dancing」もかなり長い演奏に変化しているなど、アレンジはほぼ同じながらオリジナリティを加えたものとなっている。また映画のために新曲も書きおろされ、特にテーマ曲「No More Lonely Night」は現在でもステージで演奏して欲しい名曲である。このように、ビートルズ時代の楽曲、セルフカバー曲、新曲、そして映画の各シーンで使用されるBGMもポールの曲という、ファンにとっては
たまらない映画、アルバムとなっている。

本作はこの『ブロードストリート』のセッション音源、別ミックス音源、別バージョン音源(時代のせいか別バージョンが多い)、そして当時リアルタイムで放送されたポール自身が解説するというラジオ・ショー音源など、関連音源を網羅した内容となっている。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。

DISC ONE
【No More Lonely Nights】
01. Recording session 02. Basic Track no overdubs 03. Eric Stewart's backing vocal + David Gilmour's Guitar solo 04. Film Edit/Alternate Mix
05. Chris Holmes Mix 2012 06. Chris Holmes Mix 2013-2015

【Good Day Sunshine】 07. Acetate edit version 【Here, There and Everywhere】 08. No orchestra overdub and vocal effect

【Wanderlust】 09. Vocal Track recording 10. Acetate edit version

【Medley】 11. Yesterday (Film Mix) 12. Here, There and Everywhere (Film Mix) 13. Wanderlust (Film Mix)

【Ballroom Dancing】
14. Piano Demonstration 15. Control Room Playback 16. Paul and Linda Vocal Track recording 17. Rehearsal Playback 18. Film Rehearsal
19. Extended film mix

【Silly Love Songs】 20. Extended film mix 【Not Such a Bad Boy】 21. Acetate version 22. Film mix

【No Values】 23. Acetate edited version 24. Alternate Film version 【So Bad】 25. Film mix 26. Isolated Vocals

DISC TWO
【For No One】 01. Rehearsal 02. Alternate Film version

【Eleanor Rigby - Eleanor's Dream】 03. Acetate edited version 04. Alternate Film version

【No More Lonely Nights (playout version)】
05. Acetate edit 06. Film Mix 07. Single mix 45" 08. Single extended mix 12" 09. Arthur Baker Special Dance Edit
10. Arthur Baker Special Dance Mix 11. Arthur Baker Mole Mix promo 12. Warren Sanford Extended edit 13. JSM Alessi Bros 2001 Mix

【Incidental Music for the Film composed by Paul】
"Corridor Music" sessions Version 1 14. Harpsichord and Classical Guitar +Guitar overdub 15. Final Film mix
Version 2 16. Electric Guitar overdub

DISC THREE
【The Long and Winding Road】 01. Basic Track 02. Alternate Film mix

【More Incidental Music】
03. "I'll be right there" 04. "Chasing Harry" #1 05. "Chasing Harry" #2 06. "Spy Theme" 07. Give My Regards to Broad Street
08. Give My Regards to Broadway 09. Yesterday -Busker version 10. Corridor Music /Classical Fanfare

【More 1984 Sessions】 I love This House 11. Rough Mix 12. Outtake Alternate Mix 13. Lindiana

【ASPEL & COMPANY, UK June 9, 1984】 14. I lost My Little Girl 15. That'll Be The Day

【THE TONIGHT SHOW, USA OCT 23, 1984】 16. Yesterday/You're My Sunshine

【'Broad Street Rockline Radio Show October 24, 1984'】
17. Introduction 18. Segment 1 19. Segment 2 20. Segment 3 21. Segment 4 22. Segment 5 23. Segment 6 24. Segment 7
25. Segment 8 26. Segment 9 27. Segment 10



ポール・マッカートニー
FLOWERS IN THE DIRT SESSIONS
mccd-654-659
SBD
6CD
\12,600
※お取り寄せに通常よりお時間がかかります


1980年代の幕開けは日本におけるポールの逮捕で始まった。これをきっかけとしてウイングスは自然消滅、そして年末にジョンが凶弾に倒れるに至って、ポールは表舞台から久しく姿を消すことになる。80年代のポールは単発ステージに数えるほどしか出演するのみで、一切のツアーを行なっていない。しかし、ライヴ活動で駆け抜けた1970年代の反動として、旅生活から解放されたポールは、かつてビートルズがそうであったように、スタジオ・ワークに専念することになる。原点に返る意味合いもあり、再びジョージ・マーティンにプロヂュースを依頼、その結果生まれた2枚の兄弟アルバム『TUG OF WAR』と『PIPES OF PEACE』は現在でもポールの名盤として挙げられている。この2枚のアルバムの特徴は、それぞれビッグ・ネームとのコラボレーションを試みている点である。 『TUG OF WAR』ではスティーヴィー・ワンダーと2曲共演し、その中から「EBONY AND IVORY」がシングル・カットされている。続く『PIPES OF PEACE』では『THRILLER』が世界的なヒットとなっていた時期のマイケル・ジャクソンと2曲共演である。「SAY SAY SAY」があの印象的なプロモ映像と共にヒットしている。ビートルズ時代はジョン・レノンという対等なパートナーがいた。70年代は孤軍奮闘で始めたウイングスであったが、デニー・レインを徐々に認め「夢の旅人」などでは共同クレジットとなっている。そして80年代に入って、新たな刺激を他者に求めたのであろう。その結果は大成功であったといえる。ところが1984年に発表された『GIVE MY REGARDS TO BROAD STREET』は、一転駄作のレッテルを貼られている。個人的には大好きなアルバムなのだが、映画のサントラという性格上、過去のセルフカバーがほとんどを占め、新曲は数曲にとどまっていたことも評価が低い遠因となっている。確かに映画は夢オチというハリセンで叩きたくなる他愛ないものだったが、こと新曲に関しては非常に優れた楽曲が揃っていた。続いて発表されたのが1986年『PRESS TO PLAY』である。名曲揃いにも拘わらず、これも世間的には評価が低いアルバムで、セールス的にも失敗に終わっている。ただ注目すべきは、このアルバムでもパートナーを求めて共作させている点である。前2作の共作者とはかなり格落ちだが、エリック・スチュワートである。何も彼が悪いとは言わないが、やはりポールのパートナーとしては力量不足だったかもしれない。しかし「FOOTPRINTS」といい「ONLY LOVE REMAINS」といい、「STRANGLEHOLD」といい、これもまた、もう少し評価されてもよいのではと思っている。80年代のポールの動きを見ていると、常に自分と対等になって刺激を与えてくれるパートナーを求めているような感じであった。実績あるポールのことだから、ピンで自信を持ってやってもらいたいというが、そこは本人が自覚的に不足している部分を補おうという表れであろう。『PRESS TO PLAY』の不評からしばらく、ポールは沈黙期間に入る。そんな中リリースされたのがベスト盤『ALL THE BEST』である。ジャケット写真では、短く借り上げた髪、いくぶん皺が目立つ45歳のポールがにっこり笑っている。『ALL THE BEST』のジャケット写真は、年月の流れと共に、もうビートルズやウイングスの時代には戻れない、青年期を過ぎた成熟した、否定的な意味ではなく、中年期以降という新しい時代に入ったポールを感じずにはいられなかった。『ALL THE BEST』には新曲として「ONECE UPON A LONG AGO」が収録されている。これが唯一の新曲である。そしてこの曲のプロモ・ビデオでは、リンダはもちろんのこと、ドラムスにはクリス・ウィッテンの姿を見る事ができる。沈黙期間にあったこの時期に、後のワールド・ツアーのメンバーが既に参加している点、プリンス・トラストで啓発されたライヴ活動への布石が徐々に打たれていたという意図が垣間見れる。1989年に発表されたアルバム『FLOWERS IN THE DIRT』は、古くからのファンにとっては意識の中では最近のアルバムに分類されるであろうが、既にビートルズの歴史の一部となっている。2017年現在リリースから30年弱が経過しようとしている。おそらくこの時期からポールは再び10年ぶりのツアーを念頭に置いていたに違いない。そのためのバンド、そのためのアルバムが必要であった。それもただのアルバムではなく、ツアーを成功に導くヒット作を必要としていたはずである。『PRESS TO PLAY』ではツアーに出ることは困難だったのである。そこで従来の例に漏れず、自分と対等もしくは、意見をしてくれるパートナーを求めた。そこで白羽の矢が立ったのがエルヴィス・コステロであった。コステロはかつてビートルズ・ファン・クラブに入っていたくらいのポール・ファンであり、ポールに対し敬意もある。しかし一方では、少し毒舌過ぎるくらいポールに意見できるカルトな人気と実績と性格をも持ち合わせていた。方向性を見失いつつあった80年代のポールが再出発するパートナーとしては申し分ない相手であった。ポールとコステロの共同作業の結果、数多くの楽曲が生まれている。それらは『FLOWERS IN THE DIRT』と、コステロの当時の最新アルバム『SPIKE』に分散され収録された。なので曲によっては同じ曲でもポール・バージョンとコステロ・バージョンがあったりする。また収録しきれなかった曲のいくつかは『OFF THE GROUND』に流用されている。また従来のコラボ企画同様、「YOU WANT HER TOO」ではお互いがヴォーカルをとるデュエットとなっている。セールス的には大ヒットとまではいかなかったものの、このアルバムに伴うポールにとって10年ぶりのツアーが行なわれたこともあり、ファンにとっては印象強いアルバムとなっている。本作は、この『FLOWERS IN THE DIRT』のセッション音源をディスク6枚に渡って収録した、魂のこもったタイトルである。アルバム収録曲のみならず、同時期にレコーディングされた未発表曲やシングルのみの曲など、初登場音源を含む集大成となっている。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。スリップケース付。

DISC ONE
MY BRAVE FACE
01. Home Demo October 1987 Session with Elvis Costello February 1988
02. First Version Rehearsal #1
03. First Version Rehearsal #2
04. Second Version False Start
05. Second Version Alternate Take #1
06. Second Version Alternate Take #2
07. Third Version Vocals Recording
08. Final Studio Demo Solo Session October 1988
09. Basic Track
10. Video Soundtrack Version 1
11. Video Soundtrack Version 2
ROUGH RIDE
12. Rough Mix
13. Alternate Mix
YOU WANT HER TOO
14. Home Demo 1987
15. Alternate Take 1988
DISTRACTIONS
16. Home Demo
17. Alternate Mix
WE GOT MARRIED
18. Rough Mix 1984
19. Promo Edit
PUT IT THERE
20. Basic Track
21. Second Guitar & Violins/Percussion
22. Overdub Session #1
23. Overdub Session #2
24. Monitor Mix
DON’T BE CARELESS LOVE
25. Home Demo 1987
26. Early Studio Take 1988
27. Monitor Mix
HOW MANY PEOPLE
28. Rehearsal
29. Alternate Take

DISC TWO
FIGURE OF EIGHT First Version
01. Rough Mix Second Version
02. Basic Track
03. Guitar & Backing Vocals
04. 7” Version
05. 12” Bob Clearmountain Remaster Mix
THIS ONE
06. Demo unedited
07. Demo edited
08. Rehearsal Session
09. Early Take
10. Basic Track
11. First Vocal Insert + Guitar
12. Second Vocal Insert
13. Channel Mix
14. Club Lovejoys Remaster Mix
THAT DAY IS DONE
15. Home Demo 1987
16. Early Studio Take 1988
MOTOR OF LOVE
17. Home Demo
18. Rough Version Monitor Mix
OU EST LE SOLEIL
19. Home Demo 1975
20. 12” Version Remaster
21. Tub Dub Mix Remaster
22. Instrumental Remaster Mix

DISC THREE
OU EST LE SOLEIL
01. 7” Mix Remaster
02. 7” Mix Edit
03. Shep Pettibone Edit
04. Disconet Edit By Dennis Muyet
FLOWERS IN THE DIRT B-SIDES & OTHER RARITIES 1986 SESSIONS & OUTTAKES
LOVELIEST THING
05. Rough Mix 06. Remaster Version
SQUID
07. Rough Mix
08. Finished Mix
09. Remix
1987 SESSIONS & OUTTAKES
BACK ON MY FEET
10. Home Demo
11. Remaster Version
P.S. LOVE ME DO
12. Demo Take
13. Rough Mix complete
14. Final Version
LOVE COME TUMBLING DOWN
15. Rough Version
16. Different Mix
17. Final Mix

DISC FOUR
ATLANTIC OCEAN
01. Rough Mix
02. New Vocal Edit
03. Final Mix
LOVE MIX
04. Home Demo
05. Rough Mix 1
06. Rough Mix 2
07. Final Mix
RETURN TO PEPPERLAND
08. Rough Mix
09. Unreleased Final Mix
SGT PEPPER BIRTHDAY SONG
10. Jam to Alan Freeman
BIG DAY
11. Rough Mix
12. Unreleased Final Mix
CHRISTIAN BOP
13. Rough Version
14. Final Mix Edited
15. Classical Version
PEACOCKS 16. Rough Mix
17. Unreleased Final Mix
1988 SESSIONS & OUTTAKES
NEW MOON OVER JAMAICA
18. Demo Takes 1 & 2
19. Final Version with Johnny Cash
FLYING TO MY HOME
20. Rough Version
21. Remaster Mix

DISC FIVE
THE FIRST STONE
01. Remaster Mix
GOOD SIGN
02. Remaster Mix
03. Edited Intro
12” Single
04. Promo Version Groove Mix
THE WHITE COATED MAN
05. Rough Mix
06. Animal Magnetism Mix
COW
07. Rough Mix
08. Oobu Joobu Unreleased Mix
SAME LOVE
09. Final Mix
DON’T BREAK THE PROMISES
10. Studio Demo
11. Demo with Overdubs
1989 SESSION PARTY PARTY
12. Studio Jam
13. Original Mix Remaster
14. Bruce Forest Club Mix Remaster
15. Promotional Edit
PAUL & ELVIS COSTELLO RARITIES
VERONICA
16. Demo
17. Final Version
PADS, PAWS AND CLAWS
18. Demo
19. Final Version
THIS TOWN
20. Demo
21. Final Version

DISC SIX
TWENTY FIVE FINGERS
01. Home Demo 1987 Session with Elvis Costello January 1988
02. Rehearsal #1
03. Rehearsal #2
04. Rehearsal #3
05. Final Studio Demo
TOMMY'S COMING HOME
06. Home Demo 1987 Session with Elvis Costello February 1988
07. Paul and Elvis improvising
08. Vocals Recording #1
09. Vocals Recording #2
10. Vocals Recording #3
11. Vocals Recording #4
12. Final Studio Demo
THE LOVERS THAT NEVER WERE
13. Home Demo 1987
14. Home Demo 1987 with Overdubs 1991
15. Studio Demo 1988
SO LIKE CANDY
16. Home Demo 1987
17. Studio Demo 1988
18. Final Version
PLAYBOY TO A MAN
19. Home Demo 1987
20. Studio Demo 1988
21. Final Version
I DON’T WANT TO CONFESS
22. Home Demo
SHALLOW GRAVE
23. Home Demo
24. Final Version
MISTRESS AND MAID
25. Home Demo #1
26. Home Demo #2
EXTRAS
27. Improvisation on the set for “This One”28. Album Commercial #1
29. Album Commercial #2
30. Album Commercial #3
Up Close Radio Show
31. Intro
32. Elvis Costello & Paul