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BEATLES LIVE CD LIVE DVD CD DVD "Back To Basics"

SOLO JOHN LENNON PAUL McCARTNEY GEORGE HARRISON RINGO STARR




ビートルズ
PLASTIC SOUL
VAL-012
SBD
6CD
\13,900
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■今までどこにも収録された事のない数多くの初登場音源を含む究極のセット。
■既発より長く、今回初めて未編集で収録されるものを含む。

デビュー前に既に地元リバプールで局地的に有名だったビートルズは、1962年のデビュー以来、1963年で英国と欧州を席捲、1964年が開けてすぐに「抱きしめたい」で全米ナンバー1を記録、わずかな期間で瞬くまに世界的スターとなっていった。その間プロモーションを兼ねて夥しい数のテレビやラジオ出演をこなし、平行してライブも行なうなど多忙を極めていた。1964年2月の初渡米はわずか2度のライブとエドサリバンショウの出演のみでファンの飢餓感を煽り、満を持して夏に全米ツアーを行なっている。さらにその間には映画撮影もあり、一体どこにアルバムを製作する時間があったのだろうかと思うくらいである。

ビートルズのアルバムも最初はオールディーズの影響を色濃く反映したものであった。おそらくビートルズが『フォーセール』で解散していたら、後世オールディーズのバンドとして認識されていたであろう。それが『ヘルプ』以降、徐々にアイドル性よりも芸術性の方が高く評価されるようになり現在に至る。初期はジョンの才能がいち早く開花し、『ハード・デイズ・ナイト』ではジョンの魅力が溢れたジョンの独壇場ともいうべき名盤となっている。そして遅れてポールが才能を開花させ始めたのが『ヘルプ』以降であろう。『サージェントペパーズ』や『アビーロード』は言うに及ばず、後期のビートルズはポールが音楽的な主導権を握っていた。その過渡期において『ラバーソウル』で初めてジョンとポールが拮抗し、『リボルバー』においては完全にジョンとポールが逆転したアルバムとなっている。このように才能の開花時期が、ジョンが初期から中期、ポールが中期から後期と、微妙にずれたことが、ビートルズが60年代を通して長くトップランナーとして君臨させ、後世の評価に繋がっていると言える。

このように、ビートルズ6枚目のアルバムである『ラバーソウル』は、ジョンとポールという二人の才能がそれぞれ拮抗した時代の名盤であるといえる。リリースは1965年12月。2度目のアメリカン・ツアー後、クリスマス商戦に間に合わせるため、わずか1カ月あまりで製作されたアルバムである。しかしそのような慌ただしさは微塵も感じられず、非常に落ち着いたしっとりとした印象を与えてくれるアルバムである。さらに特筆すべきは、このアルバムが古いロックンロールではない、という点である。美しい楽曲が並ぶ様は、ビートルズが単なるロック・バンドではないという事を知らしめるに充分であり、ブライアン・ウィルソンがこのアルバムを聴いてショックを受けたというのも頷ける、非常に芸術性の高い完成度を誇っている。本作は、この『ラバーソウル』のレコーディング・セッションを収録したものである。
【デイ・トリッパー】
本作の冒頭を飾るのはアルバム収録曲ではないが、同時期に同じセッションで収録されシングルとしてリリースされた2曲である。「Day Tripper」は1966年ツアーで演奏され、日本公演のあまり覇気のない演奏が馴染みが深い。コーラス・ワークとギター・リフ、ファルセットを駆使したボーカルが印象的なジョンとポールがツインボーカルを採る曲である。それぞれが作曲した曲を歌うスタイルになり、二人がメインというのは少なくなっていくこの時期のビートルズにおいて、初期を彷彿させる二人で歌う珍しいものとなっている。後述の「恋を抱きしめよう」とカップリングで英国では両A面でリリースされたが、日米ではB面扱いであった。ディスク1トラック1はテイク1である。ポールのカウントからあのギターリフが奏でられる。リンゴの安定したドラムスとは対照的にギターのリフはまだどことなく不安定なものである。トラック2テイク2はアナウンス後もバタバタしていたのかすぐに演奏が始まらず、ビートルズのメンバーが何やら話し合う声が聞こえる。すぐに演奏は中断してテイク3に移行する。事前に随分と推敲が重ねられたのであろう、このテイク3は勢いある素晴らしい演奏になっている。まだギター、ドラム、ベース、ボーカルとシンプルな演奏でブレイク部分のタンバリンなどが入っていない簡素なテイクである。ボーカルもシングル・トラックで生々しいもの。トラック4はギターを録り直し、さらにボーカルもラフな別テイクである。トラック5でようやくタンバリンが加えられ曲の輪郭が明確になっている。ボーカルはこれもまたラフな別テイク。トラック7からボーカルがダブル・トラックになり厚みが増すことになる。さらにそれまでのテイクでは未完成だった間奏の部分がギターとコーラスで構成されることが決められたようだ。

【恋を抱きしめよう】
「デイ・トリッパ―」と両A面でリリースされたシングル曲で、アメリカではこちらが単独でA面としてリリース、全米ナンバー1もこの曲である。ポールの才能が存分に発揮されたキャッチ―な楽曲である。ステージでは1965年冬のUKツアーで演奏されているが、残念ながら録音は残っていない。あまりステージ映えしなかったのか、あるいはステージでの演奏が困難だったからか、翌年にはセットリストから外れてしまう。ポールはソロになってから頻繁にこの曲を演奏しており、1991年のアンプラグドを始め、ツアーにおいてアコースティック・ナンバーとして演奏している。ディスク1トラック16と17はポールひとりのアコギによる弾き語りデモ音源である。非常にシンプルな演奏ではあるが曲が持つ魅力は既に伺い知ることが出来る。この音源の出所は不明ながら、おそらくポールがひとり時間のある時に自分で録音したのであろう。セッションは10月20日から始まった。トラック18はテイク1である。ジョンの呟きがありポールのカウントで始まる。ドラムに合わせてコードを奏でるだけの極初期バージョンで、極端に左に寄った録音である。トラック2はポールのシングル・ボーカルが重ねられている。曲の印象を決定づけるハーモニウムが入っておらず、非常に爽やかな印象を受ける。それがトラック22ではハーモニウムが重ねられ、ようやく最終バージョンに近くなる。ボーカルは別テイクである。自分の歌がいまいちだと感じたのか、10月29日に再度ボーカルを録音し直している。それがトラック23以降である。さらにトラック24ではダブル・トラックに加工され、ポールが二人いるボーカルを聴くことが出来る。ジョンとジョージのコーラス部分が前面にミックスされており、これがボーカルとコーラスを確認するためのものだというのがわかる。

【ドライヴ・マイ・カー】
ビートルズのアルバムのA面1曲目を飾るのは、常にインパクトのある楽曲が選ばれている。高らかなカウントで始まる『プリーズ・プリーズ・ミー』、いきなりボーカルで始まる『ウィズ・ザ・ビートルズ』『フォーセール』『ヘルプ』、そして『ハード・デイズ・ナイト』は言うまでもなかろう。それらに比して『ラバーソウル』は至って普通に始まる「ドライブ・マイ・カー」が選ばれている。この曲は1965年10月13日に録音された。ディスク2トラック1はポールのカウントから始まるベーシック・トラックである。これを聴けばいかにリズムが強調されたソウルフルな演奏を意識したかがよくわかる。ベースをメインに、ベースラインとほぼ同じフレーズをギターの低音部分でなぞっているため、非常に重々しいリズムを作り出すことに成功している。ベーシック・トラックながらサビの部分でビッビービッビーイェーの部分のみポールが発声しているのが聞こえる。ボーカルはメインはポールで、サビの部分のみジョンが歌っている。しかしソロになってからのポールのライブでは全て通してポールが歌っている。

【ノルウェーの森】
ビートルズを語る上で欠かせないのがこの曲である。アコースティック・ギターに加え、シタールを導入した初めての楽曲となった。もちろん演奏しているのはジョージである。歌詞はジョンがシンシアに隠してこっそり浮気をしている様子を歌ったもので、歌詞で「We talked until two and then she said "It's time for bed"」(俺たちは深夜2時まで語り明かし、その後彼女が言った「そろそろベッドの時間よ」)の後に、長い間奏が入る構成になっている。なるほど、この間奏部分がジョンと浮気相手の情事を表しているのであろう。話を曲に戻すと、ジョンは常にそうであるように、何度も推敲を重ね曲を完成させていく過程が本作に記録されている。1965年10月12日に収録されたテイク1は、最終バージョンと比べゆったりとした気怠いテンポで、シタールがより強調されたアレンジとなっている。曲名はまだ仮題『THIS BIRD HAS FLOWN』でアナウンスがなされている。ディスク2トラック10はまだシタールが重ねられる前のジョンがアコギで弾き語りをしているもので、ボーカルもシングル・トラックである。これがトラック11になるとシタールが加わり曲の印象にがらりと“焼香臭”がしてくる。ボーカルはダブル・トラックになっている。どちらかといえばアコギは控え目でシタールを前面に出したミックスとなっている。トラック12ではアコギとシタールが同じくらいのミックスがなされているのみならず、最大の変化はテンポを思いきり上げて演奏している点にある。ようやく最終バージョンに近付いてきた感じがする。

日付が変わり10月21日にはテイク2がレコーディングされている。この時点でもまだタイトルは『THIS BIRD HAS FLOWN』とコールされている。ディスク2トラック16はジョンの生々しいシングル・ボーカルが素晴らしいテイクである。バックはリンゴによる簡単なリズム採りに合わせ、シタールがメインのものとなっている。続いてテイク3であるが、こちらは冒頭しか録音が残されていない。この日に完成させる意気込みで臨んだのであろう、さらにテイク4にとりかかっている。さすがにシタールを強調し過ぎたと思ったのか、最終バージョンと同様にシタールは味付け程度に留まっておりメインはアコギになっている。イントロをジョンが2度失敗して再開している様子が収録されている。

【ユー・ウォント・シー・ミー】
軽快なピアノと、いかにもジョンレノンだというカッティング・ギターが印象的な流れるような曲である。ハモンド・オルガンが加わっているが、これはローディーのマルエバンスの演奏である。ポールは2004年と2017年の二度、ソロ・ツアーにおいてこの曲を演奏している。2004年は完コピに近い形でステージで再現されたが、2017年はアコギによるものであった。ディスク2トラック24はテイク2である。ボーカルはまだ入っておらずベーシック・トラックである。残念ながらこの曲は別ミックスは存在するが、別テイクは現在のところ発掘されておらず、本作に収録されているものが全てである。

【ひとりぼっちのあいつ】
日本公演でも演奏され、シングルにもなっているため非常に日本のファンにとって印象深い曲である。ジョンとポール、そしてジョージの3人がコーラスをダブル・トラックで重ねているため6人分のコーラスとなっている。ディスク3トラック1はテイク5である。ベーシックトラックでありボーカルは入っていない。演奏はまだ拙く心もとない。トラック2は初めてのボーカル入れである。かなり丁寧に歌っているが、明らかに別テイクのボーカルである。素晴らしい。ジョンは所々タメを作って歌っている。ボーカルとコーラスのスタイルはほぼ完成しているのがわかる。トラック3は、これもまた別ボーカルである。最初のボーカル・テイクよりおとなしめに、ジョンは比較的他の2人に合わせるように歌っているのが印象的である。サビの部分でジョンのボーカルがグッと前に出てくるところにハッとさせられる。また最終バージョンでは間奏から歌詞の部分に入る際、カーンという高いギター音が入っているが、ここではまだ入っていない。どのような過程で加えられたのか知る由もないが、あれがないと今一つ締まらず、センスの良さを感じさせるアクセントである。

【嘘つき女】
ここでやっとジョージのボーカル曲が登場する。起伏の少ないジョージならではの曲であるといえる。ポールはステージでは依然としてヘフナーを使用していたものの、レコーディングでは既にリッケンを使用している。しかしこの曲はファズを通したベースを使っているため、ベース音に特長がある。ディスク3トラック9は「Think For Yourself」のテイク1である。ボーカルは入っておらずベーシックトラックである。ジョージのカウントから始まり、演奏はまだこなれていない感じである。トラック10は非常に興味深い内容である。スタジオであろうが、正式なレコーディングではなく、メンバーが休憩中に「Think For Yourself」の練習をしているところを、たまたまテープが回っていたという雰囲気なのである。スタジオ内での生々しいビートルズのやり取りが収録されており、ファンには鼻血ブーものである。スタジオ内の様子がこのように比較的長く残っているのは他に例がない。鼻歌を歌ったり、頓狂な声をわざとあげてみたり、他のメンバーをからかったりと、自然体のビートルズのメンバー間の会話がこれである。上手くいかないのか、ジョンが率先して何度も「Think For Yourself」のコーラス部分を繰り返している。ビートルズ以外ではジョージ・マーティンの声も聞こえる。とにかくスタジオ内でふざけたり、おどけたりしているのも面白い。まさにビートルズのスタジオは、このような様子で作業が進められていったのだと思うと感動すら覚えてしまう。トラック13と14はジョージのシングル・ボーカルが2種類それぞれ収録されており、この2つをミックス・ダウンして最終バージョンが完成する。

【愛のことば】
原題を「The Word」という。『フォーセール』に「Words Of Love」というカバー曲があるのをこのタイトルを命名した方は知っていたのかどうか紛らわしい邦題である。疾走感あふるる素晴らしい名曲。レコーディングは1965年11月10日に行なわれている。跳ねるようなイントロのピアノに合わせジョンのギターが被り、コーラス・ワークが冴える。そしてサビの部分ではコーラスの混沌からジョンが飛び出してソロ・ボーカルを採る。初期を彷彿させる完璧なビートルズ・スタイルの曲である。ディスク3トラック20はゆったりとしたテンポのアウトテイクである。ボーカルも別テイク。サビの部分は未完成でまだ挿入されていない状態である。

【ミッシェル】
ロック・バンドらしからぬ静かで落ち着いた大人の雰囲気を醸す曲である。ビートルズが英語以外の歌詞で歌った唯一の曲である。このフランス語はリバプール時代の友人アイヴァン・ヴォーンの妻がフランス人であったため、彼女の監修を受けて作詞された。ほぼ英語詩のフランス語訳。そのためポールのフランス公演では年代を問わず必ずイレギュラーにこの曲が歌われている。また2010年ホワイトハウスで演奏した際には、オバマ大統領の妻がやはりミッシェルという名前なだけに、「大統領が許してくれることを願うよ」と笑いをとっている。最初に収録されているディスク4トラック1と2は同曲のデモというよりは草稿という趣の録音である。トラック1は1963年の録音とされ、それらしきフレーズは伺えるが、まだ曲の形になるのは時間を要するものである。トラック2は1965年の録音とされ、こちらはかなり「ミッシェル」に近いが、最終的にカットされたフレーズが散見され、超初期バージョンとして興味深い。続いてトラック5はテイク1である。単調に刻むリズムに合わせポールがほぼアカペラで歌っている。テンポはやや早めである。ポールは溌剌と歌っており、あの物憂げな雰囲気はまだなく、コーラスも入っていない、これもまた超初期バージョンである。テイク2もまた別ボーカル。こちらはポールの声がかなり大きくミックスされている。若干エコーがかかっており、試行錯誤の一端なのであろう。

【消えた恋】
ここからアルバムB面に移る。各アルバムにジョージとリンゴの曲を1曲づつという暗黙の了解により収録された、唯一の「レノン=マッカートニー=スターキー」と3人の名がクレジットされた曲。この曲の着想は古くジョンが10代の頃だというが、それにポールがミドル部分を加え完成させたもの。まるで「Free As A Bird」のような製作過程である。それが証拠に、ディスク4トラック17は1963年にレコーディングされたジョンがボーカルをとるデモ音源である。曲は明らかに「What Goes On」であるが、最終バージョンにはないミドル・パートがあり、オークション出品用の短いサンプル音源ながら興味深いものである。トラック18のテイク1はジョンのカウントで始まるベーシックトラック。トラック19と20はダブル・ボーカルのそれぞれを単独で収録したものである。

【ガール】
冒頭でアルバム『ラバーソウル』はジョンとポールの才能が拮抗していると書いたが、そのジョンの才能の発露を代表するのがこの曲と「イン・マイ・ライフ」であろう。息継ぎを効果的に導入したアイデアといい、メロディといい、非の打ちどころのないロマンチックで完成された名曲である。1980年リリースのジョンのソロ・アルバム『ダブル・ファンタジー』に「Woman」という曲が収録されている。ジョンはインタビューで「1980年版のガールである」と述べている。なるほどコーラス部分で同じような息継ぎが効果的に使用されている部分が酷似している。ディスク4トラック24はアナウンスとギターを爪弾く音のみである。トラック25からのテイク2はモニター・ミックスである。刻むリフのみながらきちんとメロディが追える。トラック28は曲に高貴な雰囲気を加味しているバロック風のギター・フレーズである。

【君はいずこへ】
古くから数多くのアウトテイクが存在することで知られる、『セッションズ』でも有名な「I’m Looking Through You」のセッションである。テイク1は単調なリズムに合わせてメロディに起伏をつけて曲の雰囲気を醸成している。かなり未完成な印象は払拭出来ないがポールの落ち着いたボーカルが、これがデモ音源であることを伺わせる。ポールはソロ・コンサートにおいてもこの曲を演奏している。1983年アビーロード・ショウやジョンバレット、セッションズ、アンソロジーなど、この曲のアウトテイクは全てこのテイク1が元となっている。エンディングはハチャメチャになりジョンが頓狂な声で騒いでいるのが面白い。トラック8のテイク4は二度イントロをやり直している。ちょうどテイク1と最終バージョンの中間のようなアレンジである。

【イン・マイ・ライフ】
これもまたジョンによる名曲であるのみならず、ビートルズを代表する曲のひとつ。歌詞に絡めてアンソロジーではオープニングのシーンで採用されている。ビートルズ時代はステージで演奏する事はなかったが、ジョージが1974年全米ツアーで、アレンジを大幅に変えて演奏している。ジョンの曲ということで定着しているが、ポールはあれが自分の曲で、ジョンは勘違いしていると主張している。いずれにしてもビートルズにとって重要な名曲であることに違いはない。レコーディングは10月18日に行なわれた。ディスク5トラック16はテイク3である。ボーカルトラックが右に寄っているのは左側のトラックをダビングのために空けてあるのであろう。間奏は未完成でギターで軽く流している。

この曲はジョージ・マーティンが担当したあの間奏の評価が高く、通常のスピードではなく2倍に早めて収録したアイデアと共に「In My Life」のキモの部分である。日付変わって10月22日のレコーディングではそれまで未完成だったその間奏に着手されている。トラック17は非常に面白い採用されたものとは全く異なるピアノソロが挿入されている。プロコルハルムのようなオルガンによるもので、習作の域を出ないが、間奏をギターではなく鍵盤で行なうという方向が決まった日だと言える。トラック18はピアノによる間奏の習作。さらにトラック19はピアノのスピードを倍に挙げてハープシコードのような音色に仕上がった。

【ウェイト】
地味であまり話題に挙がらない曲であり、『ラバーソウル』の中では異色の曲である。実はアルバム『ヘルプ』の為に用意された、その時はボツになった曲である。『ラバーソウル』にレコーディング最終日になって曲が足りないということになり、クリスマス商戦に間に合わせるため新しい曲を作る時間的余裕がなかったため、急遽復活した曲である。ディスク5トラック25はテイク4であるが、録音はこれだけ1965年6月17日である。ビートルズはこの録音をベースにダビングを重ねて曲を完成させることを決める。トラック26ではボーカル、トラック27ではペダルを踏んで調節するギター、そしてトラック28ではタンバリンとマラカスをダビングし、録音時期の異なる他の曲との違和を緩和している。

【恋をするなら】
1966年武道館公演で歌われた唯一のジョージのボーカル曲にして、1991年日本公演でも演奏されたビートルズ時代のジョージの代表曲のひとつ。煌びやかなギターの音色と軽やかなテンポに明るいメロディは、いかにもヒットしそうな雰囲気を持っている。当時はバンド内の力関係からシングルとしてリリースされなかったが、代わりにホリーズがカバーしてシングル・カットされている。セールス的には惨敗に終わりジョージは不満だったと言う。レコーディングは10月18日に行なわれた。まず最初に収録されているディスク5トラック31はテイク1、ジョージのカウントで始まるベーシックトラックである。この曲はアウトテイクが発掘されておらず、ここではマルチトラックから、ボーカル、タンパリンなどが収録されている。

【浮気娘】
アルバムの最後を飾るのは常に壮大な締めくくりの曲を配するのが一般的だが、『ラバーソウル』の最後はジョンいわく「やっつけ仕事」の「Run For Your Life」であった。ジョン自身もあまりこの曲を評価しておらず、当初ジョージに歌わせる予定であったとも述べている。やっつけ仕事を匂わせる要素としては、歌詞をエルヴィスの「Baby Let’s Play House」からそのまま借用している箇所からも伺える。ディスク6トラック1はテイク1。ただし演奏は含まれずジョージ・マーティンのアナウンスと演奏前のギターの音のみ。トラック2はテイク5。深くエコーがかけられたジョンのボーカルはシングルトラックで、コーラスは一切入っておらずジョンの生々しい独唱である。トラック5はレコーディング中のビートルズの様子である。ジョンが各メンバーに演奏に関する指示を出している。ジョンの「わかったか、ボーイズ?」に対し、ポールが変声で「了解だよジョニー」と答えているのが面白い。

【12-バー・オリジナル】
ラバーソウルのセッション時に収録されたインスト曲。ずっと未発表曲であったが、アンソロジーで初めて公開された。クレジットはLennon ? McCartney ? Harrison ? Starkeyと4人の連名になっている。当時ジョンはビートルズの未発表曲について「Some Lousy 12 Bar」という曲があるとラジオのインタビューで答えている。ディスク6トラック10は同曲のリハーサルである。奇妙なオルガンが前面に出ており、まるで違う曲のように聞こえる。トラック11のトラック1はきちんとアナウンスが入り演奏が始まるが、曲が始まってすぐジョンが「ごめん!ごめん!」とミスを謝って中断してしまう。そしてポールの高らかなカウントでテイク2が始まる。リズムに合わせてソロを次々に重ねていく曲構成は、およそビートルズとしてリリースするには不似合いな曲である。何らかの意図をもってレコーディングされたのであろうが、発表する前提ではなかったのだろう。

【ALTERNATE MIXES & WORLDWIDE VARIATIONS】
ビートルズのアルバムは時代が緩やかだったこともあり、世界各国によってミックス違いが数多く存在する事が知られている。このような世界各国盤のミックス違いを集めたのが最後のディスクになる。こうして並べて聴いてみると、同じ曲ながらこうまでも違うのかと驚かされることだろう。

【PLASTIC SOUL】
ビートルズを意識していたローリング・ストーンズは、ブルースからソウルに至るブラック・ミュージックに活路を見出していた。言うまでもなくストーンズのメンバーはホワイトである。世のブラックたちはストーンズの事を「プラスティック・ソウル」、つまりまがい物のブラック・ミュージックであると揶揄していた。アンソロジーでも「アイム・ダウン」の後にポールが「Plastic Soul」と呟いているのが収録されている。これがアルバム『ラバーソウル』の製作中の仮題としてメンバー間で認知されていた。さすがに他人を揶揄する差別的な言葉をタイトルにするには憚られ、ゴムの靴底とかけて『Rubber Soul』と題したのである。いわばビートルズの言葉遊びである。アルバム・カバーはロバート・フリーマンがジョンの自宅庭で撮影した写真が採用されている。その時撮影した写真をスライドにしてビートルズに見せたところ、たまたまスライドの機械が傾いて写真が歪んでしまった。その状態が面白いということで、写真をわざと歪ませてアルバム・ジャケットに使われたのである。その元の歪んでいない写真が本作ディスク5と6のジャケットに使用されているものである。本作は、この『ラバーソウル』のスタジオ・セッションを集大成したタイトルである。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。

DISC ONE
【DAY TRIPPER】
October 16, 1965 01.Take 1 02. Take 2 (breakdown) OVERDUBS 03. Take 3 w/ Vocal track #1 04. Take 3 Guitar riff re-make + Rough Vocal 05. Take 3 Tambourine SI and Rough Vocal 06. Vocal Track #2 with reverb 07. Take 3 Guitar SI & Double tracking vocals 08. Take 3 monitor mix 09. Take 3 unedited full mix October 26, 1965 10. RS1 US 11. RS2 UK October 29, 1965 12. RM1 (The Music of L&M Special) 13. RM2
November 10, 1966 14. RS Re-Make “A Collection of Oldies” MULTITRACK 15. Take 3 Instrumental

【WE CAN WORK IT OUT】
September - October 1965 16. Demo source 1 17. Demo source 2 October 20, 1965 18. Take 1 19. Take 2 w/single vocal track 20. Take 2 w/different vocal parts 21. Take 2 harmonium SI 1 22. Take 2 harmonium SI 2 October 29, 1965 23. Take 2 vocal re-make 24. Take 2 double tracked vocal 25. Take 2 unedited full mix 26. RM2 (The Music of L&M Special) 27. RM3 November 10, 1965 28. RS1 US 29. RS2 UK November 10, 1966 30. RS Re-Make “A Collection of Oldies” MULTITRACK 31. Take 2 Instrumental

DISC TWO
【DRIVE MY CAR】
October 13, 1965 01. Take 4 Basic Track 02. Lead Guitar SI (multitrack) 03. Vocals SI (multitrack) 04. Cowbell, piano & extra guitar SI (multitrack)
05. John & Paul separate backing vocal October 25, 1965 06. RM October 26, 1965 07. RS MULTITRACK 08. Instrumental
09. Take 4 without percussions

【NORWEGIAN WOOD】
October 12, 1965 10. Take 1 no sitar, single vocals 11. Take 1 sitar SI, double tracking vocals 12. Take 1 mixdown 13. Take 1 John Barrett Mix (1983)
14. Take 1 monitor mix (1983) 15. Take 1 (Anthology Mix 1996) October 21, 1965 16. Take 2 17. Take 3 (partial) 18. Take 4 pre-overdubs 19. Take 4 Sitar SI (multitrack) 20. Take 4 percussion SI (multitrack) 21. Take 4 unedited full mix October 25, 1965 22. RM October 26, 1965 23. RS

【YOU WON’T SEE ME】
November 11, 1965 24. Take 2 25. Bass track (multitrack) 26. Take 2 with Bass SI (multitrack) 27. Vocals SI (multitrack) 28. Extra Vocals, extra organ SI (multitrack) November 15, 1965 29. RM 30. RS BONUS 31. RS US DEXTERIZED Echo Mix

DISC THREE
【NOWHERE MAN】October 22, 1965 01. Take 5 02. First Vocal track 03. Second Vocal track October 25, 1965 04. RM October 26, 1965
05. RS MULTITRACK 06. All Vocals 07. Lead Guitars 08. Instrumental

【THINK FOR YOURSELF】
November 8, 1965 09. Take 1 10. Rehearsal practice 11. Vocals overdub session 12. Organ and Fuzz Box SI (multitrack) 13. Vocal Track 1 (channel mix mono) 14. Vocal Track 2 (channel mix mono) October 9, 1965 15. RM 16. RS MULTITRACK 17. All vocals 18. Instrumental

【THE WORD】
November 10, 1965 19. Unknown take (fragment) 20. No bass and Vocal track 1 (channel mix mono) 21. Bass & Vocal track 2 (channel mix mono)
22. Maracas, Vocal track 3 & organ (multitrack) 23. Take 3 unedited full mix November 11, 1965 24. RM 25. RS1 US November 15, 1965
26. RS2 UK

DISC FOUR
【THE WORD】MULTITRACK 01. All Vocals 02. Bass

【MICHELLE】
03. Home Demo 1963 04. Home Demo 1965 November 3, 1965 05. Take 1 (partial) 06. Take 2 07. Vocal Track 1(multitrack) 08. Vocals SI (multitrack) 09. Bass (multitrack) 10. Take 2 with overdubs 11. Lead Guitar SI (multitrack) 12. Take 2 unedited full mix November 9, 1965 13. RM US
14. RS November 15, 1965 15. RM UK BONUS 16. RS US DEXTERIZED Echo Mix

【WHAT GOES ON】
17. Home Demo 1963 November 4, 1965 18. Take 1 19. Vocal 1 (channel mix-mono) 20. Vocal 2 (channel mix-mono) 21. Vocals & Guitar SI (multitrack) November 9, 1965 22. RM 23. RS

【GIRL】
November 11, 1965 24. Take 1 (partial) 25. Take 2 (monitor mix 1) 26. Take 2 (monitor mix 2) 27. Vocals SI (multitrack) 28. Guitar SI
November 15, 1965 29. RM 30. RS BONUS 31. RS US DEXTERIZED Echo Mix MULTITRACK 32. Take 2 Instrumental

DISC FIVE
【I’M LOOKING THROUGH YOU】
October 24, 1965 01. Take 1 BONUS 02. Take 1 “Abbey Road Show” Mix 03. Take 1 “John Barrett” Mix 04. Take 1 “1,2,3,4 Early Sessions” Mix 05. Take 1 “Sessions” Mix 06. Take 1 “Anthology” Mix 07. Take 1 Monitor Mix November 10, 1965 Re-Make 08. Take 4
November 11, 1965 09. Guitar SI (multitrack) 10. Vocals SI + Extra Guitar (multitrack) 11. Take 4 unedited full mix November 15, 1965
12. RM 13. RS US Mix 14. RS US DEXTERIZED Echo Mix

【IN MY LIFE】
October 18, 1965 15. Studio chat from Take 2 16. Take 3 October 22, 1965 17. Early Mix w/different piano 18. Piano original speed 19. Piano double speed October 26, 1965 20. RS BONUS 21. RS US DEXTERIZED Echo Mix MULTITRACKS 22. Instrumental 23. Single Vocal Track
24. Double Tracking Vocals

【WAIT】
June 17, 1965 25. Take 4 November 11, 1965 26. Double tracked vocals (multitrack) 27. Pedal Guitar SI (multitrack) 28. Tambourine and Maracas SI (multitrack) November 15, 1965 29. RS BONUS 30. RS US DEXTERIZED Echo Mix

【IF I NEEDED SOMEONE】
October 18, 1965 31. Take 1 w/Guitar SI (multitrack) 32. Vocals (multitrack) 33. Tambourine SI (multitrack) 34. Rough Mono Mix (partial) October 26, 1965 35. RS

DISC SIX
【RUN FOR YOUR LIFE】
October 12, 1965 01. Take 1 (partial) 02. Take 5 w/original live vocal 03. Take 5 Guitar SI (multitrack) 04. Rough Vocal overdub w/dif. Lines
05. Studio Chat 06. Final vocal tracks (multitrack) November 9, 1965 07. RM November 10, 1965 08. RS BONUS 09. RS US DEXTERIZED Echo Mix

【12-BAR ORIGINAL】
November 4, 1965 10. Rehearsal 11. Take 1-breakdown 12. Take 2 November 30, 1965 13. Mono Mix 14. Acetate BONUS 15. Take 2 Anthology Mix

ALTERNATE MIXES AND WORLDWIDE VARIATIONS
【DAY TRIPPER】16. US Jukebox 1988 Restored Stereo Mix 【WE CAN WORK IT OUT】17. Japanese Odeon EP duophonic
【DRIVE MY CAR】18. US “Rock and Roll Music” LP Reverse Stereo 【NORGEGIAN WOOD】19. RS US DEXTERIZED Echo Mix 20. Japanese “Ballads” LP Mix 【NOWHERE MAN】21. Original Film Mix 【THINK FOR YOURSELF】22. RS US DEXTERIZED Echo Mix
【THE WORD】23. RS US DEXTERIZED Echo Mix 【MICHELLE】24. UK “Love Songs” Center Mix 【WHAT GOES ON】25. US “Yesterday and Today” Duophonic 【GIRL】26. UK “Love Songs” Center Mix 27. “Itunes Love” Mix 【IN MY LIFE】28. UK “Love Songs” Center Mix
29. “Imagine” Film Mix



ビートルズ
WHITE ALBUM
: RECORDING SESSIONS CHRONOLOGY
DAPB033CD01-12
SBD
6CD+6CD
\14,800
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1968年ビートルズ初の2枚組オリジナル・アルバムとして発表された通称『ホワイト・アルバム』の貴重なセッション記録を時系列にまとめた”レコーディング・セッション・クロノロジー”がトータルCD12枚組セットで登場!

各メンバー個別のレコーディングも多くなり解散への序章とも云われながらもそれぞれの個性が発揮され多様な音楽性が際立った傑作アルバムとして『サージェント・ペパーズ』『アビー・ロード』と並び賞される『ホワイト・アルバム』。
アビーロード・スタジオ(一部トライデント・スタジオ)でのセッション音源をほぼ時系列に収録しておりさらにプロモ・セッションやポールとドノヴァンのセッション、ジョンの「ロックン・ロール・サーカス」等、同時期の関連音源も網羅。

合計12枚組という圧巻のヴォリュームで近年新発掘されたスタジオ・チャットや各楽器やヴォーカルを解析分離したマルチトラック音源は初登場もありまたこれまでお馴染みのアウトテイクやリハーサル音源もアップグレードや最新リマスターによるベスト・クオリティで収録。

全393トラック合計約15時間以上に及ぶ内容はアルバムの制作過程を如実にとらえたビートルズ音源研究には欠かせない究極のコレクションです!!

VOLUME 1
CD 1
REVOLUTION 1 (Take20) Abbey Road EMI Studio 3, London, U.K. 4 June 1968
1. Playback 1 2. Playback 2 3. Jam 1 4. Jam 2 5. Tuning / Dialogue 1 6. Jam Rehearsal 7. Jam 3 8. Overdub 9. Playback 3
10. Playback 4 11. Jam 4 12. Jam 5 13. Jam 6 14. Jam 7 15. Jam 8 16. Playback 5 17. Playback 6 18. Playback 7
19. Playback 8 20. Playback 9 21. Playback 10 22. Jam 9 23. Jam 10 24. Jam 11 25. Playback 11 26. Dialogue 2
27. Dialogue 3 28. Dialogue 4 29. Playback 12 30. Playback 13 31. Dialogue 5 32. Dialogue 6 / Tape Loop 1
33. Tape Loop 2 34. Dialogue 7 35. RM1 36. Edit Mono

CD 2
REVOLUTION 1 (Take20) Abbey Road EMI Studio 3, London, U.K. 4 June 1968 1. Complete Stereo Remix
DON'T PASS ME BY Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 5/6 June 1968
2. Take Unknown 3. Take 3 4. Take 3+5 Piano Overdub 5. Take 3+5 Drums Overdub 6. Take 3+5 7. Backing Tracks
8. Original Speed Mono

REVOLUTION 9 Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 10 June 1968 9. - 34. Edit Pieces / Sound Effects

BLACKBIRD Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 11 June 1968
35. Congratulations / Rehearsal 1 36. Rehearsal 2 37. Rehearsal 3 38. Helter Skelter / Blackbird
/ Gone Tomorrow Here Today - Rehearsal 4 39. Rehearsal 5 40. Tuning - Rehearsal 6 41. Rehearsal 7 42. Rehearsal 8
43. Rehearsal 9 44. Blackbird / Mother Natures Son - Rehearsal 10 45. Rehearsal 11 46. Rehearsal 12 47. Rehearsal 13
48. Rehearsal 14 49. Rehearsal 15 50. Rehearsal 16 51. Rehearsal 17 52. Rehearsal 18 53. Rehearsal 19
54. Dialogue - Rehearsal 20 55. Dialogue - Rehearsal 21 56. Rehearsal 22 57. Dialogue - Rehearsal 23 58. Take 4
59. Take Unknown 60. No Sound Effects

VOLUME 2
CD 3
BLACKBIRD Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 11 June 1968 1. Take 32 RM6

REVOLUTION 9 Abbey Road EMI Studio 3, London, U.K. 11/20 June 1968
2. Sound Effects - Bells 3. Sound Effects - Horns 4. Sound Effects – Crowd 5. Sound Effects - Applause 6. Sound Effects - Watusi
7. Sound Effects - Hold That Line 8. Sound Effects - Block That Kick 9. Sound Effects – Naked 10. Acetate Mono Version

REVOLUTION 1 Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 21 June 1968 11. Backing Track - Horns 12. Backing Track – Guitar

EVERYBODY'S GOT SOMETHING TO HIDE
EXCEPT ME AND MY MONKEY Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 26/27 June 1968 13. Basic Overdub

GOOD NIGHT Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 28 June 1968 14. Take Unknown

EVERYBODY'S GOT SOMETHING TO HIDE
EXCEPT ME AND MY MONKEY Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 1 July 1968 15. Backing Tracks

GOOD NIGHT Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 2 July 1968 16. Rehearsal 17. Rehearsal Remix

OB-LA-DI, OB-LA-DA Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 3/9 July 1968
18. Studio Chat 19. Take 5 20. Take 5 Stereo Remix 21. Take 21

REVOLUTION Abbey Road EMI Studio 3, London, U.K. 10/11 July 1968
22. Studio Chat 23. Guitar Track 24. Drums Track 25. Vocal Track 26. Take 15 27. Overdub 1

DON'T PASS ME BY Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 12 July 1968 28. RM4

REVOLUTION Abbey Road EMI Studio 3, London, U.K. 11 July 1968 29. Overdub 2 30. Bass Track 31. Take 16

OB-LA-DI, OB-LA-DA Abbey Road EMI Studio 3, London, U.K. 15 July 1968
32. Take 23 RM21 Mono 33. Take 23 RM21 Stereo Remix

CD 4
CRY BABY CRY Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 16 July 1968
1. Take 1 Stereo Remix 2. Take 1 - Bass And Drums Track 3. Take 1 - Vocals And Guitar Track 4. Bass And Vocal Track
5. Main Vocal Track 6. Vocal And Backing Track

HELTER SKELTER Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 18 July 1968
7. Take 2 Mono 8. Take 2 - Bass Track 9. Take 2 - Vocals And Guitar Track 10. Take 2 - Stereo Remix

REVOLUTION Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 18 July 1968 11. Take Unknown

SEXY SADIE Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 19 July 1968
12. Take 6 13. Take Unknown Chat - Mono 14. Take Unknown Chat – Stereo 15. Fuck A Duckie 16. Take Unknown - Monitor Mix 1
17. Brian Epstein's Blues 18. Take Unknown - Monitor Mix 2 19. Take Unknown - Monitor Mix 3 20. Take Unknown - Monitor Mix 4


A BEGINNING Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 19 July 1968 21. Instrumental

GOOD NIGHT Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 19 July 1968 22. Strings Overdub 23. Vocal Overdub

EVERYBODY'S GOT SOMETHING TO HIDE
EXCEPT ME AND MY MONKEY Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 23 July 1968
24. Vocal Track 25. Take 12 RM5 Mono 26. Take 12 RM5 Stereo Remix

GOOD NIGHT Abbey Road EMI Studio 1, London, U.K. 22/23 July 1968 27. Take 34 RM6

SEXY SADIE Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 24 July 1968 28. Take 28

WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 25 July 1968
29. Take 1 30. Take 1 with Harmonium 31. Take 1 - Monitor Mix 1 32. Take 1 - Monitor Mix 2 33. Take 1 - Monitor Mix 3
34. Take 1 - Monitor Mix 4

VOLUME 3
CD 5
HEY JUDE Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 29/30 July 1968
1. Take 2 2. Rehearsals 1 3. St. Louis Blues 4. Rehearsals 2 5. Studio Chat 1 6. Studio Chat 2
7. Rehearsals / St. Louis Blues / Take 7 / Take 9 (Long Version) 8. Take Unknown 9. Take 7 10. Las Vegas Tune
11. St. Louis Blues - Stereo Mix 12. Rehearsals - Stereo Mix 13. Take 8 Fragment 14. Take 9 15. Take 25 RS1

Trident Studios, London, U.K. 31 July/1 August 1968
16. Piano Track 17. Bass Track Edit 18. Vocal Track 19. Backing Track Mixdown 20. Orchestra Track

NOT GUILTY Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 9/12 August 1968 21. Early Stereo Mix 22. Take102 RM1

MOTHER NATURE'S SON Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 9 August 1968
23. Take 2 24. Take Unknown 25. Guitar Track

SEXY SADIE Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 12 August 1968 26. Backing Track 27. Unknown Jam

CD 6
NOT GUILTY Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 12 August 1968 1. Stereo Remix

STUDIO JAM Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 13 August 1968 2. Unknown Jam

YER BLUES Abbey Road EMI Studio 3, London, U.K. 20 August 1968 3. Take 16/17 RM3

WHAT'S THE NEW MARY JANE Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 14 August 1968
4. Take 2 5. Acetate Stereo Mix 6. Complete Stereo Mix 7. Stereo Remix

ROCKY RACCOON Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 15 August 1968 8. Take 8 9. Take 9 10. RM1

MOTHER NATURE'S SON Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 20 August 1968 11. Vocal Track 12. Horn Track

WILD HONEY PIE Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 20 August 1968 13. Basic Track 1 14. Basic Track 2

MOTHER NATURE'S SON Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 20 August 1968 15. Take 26 RM8

WILD HONEY PIE Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 20 August 1968 16. Take 1 RM6

SEXY SADIE Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 21 August 1968 17. Vocal Track 18. Backing Track 19. RM5 Unedited

BACK IN THE U.S.S.R. Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 22/23 August 1968
20. Studio Rehearsals 21. Backing Track 22. Backing Track Stereo Mix 23. Drums Track 24. Piano And Guitar Track
25. Vocal Track 26. Vocal And Handclap Track


VOLUME 4
CD 7
BACK IN THE U.S.S.R. Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 23 August 1968 1. Take 6 RM1

DEAR PRUDENCE Trident Studios, London, U.K. 29 August 1968
2. Take 1 - Rehearsals 3. Drums And Side Guitar Track 4. Bass Track 5. Drums Track 6. Main Guitar Track 7. Piano Track
8. Vocal Track 9. Guitar Overdub 10. Side Guitar Track 11. Backing Vocals And Handclap 12. Take 1 - Mono Mix 1
13. Take 1 - Mono Mix 2 14. Take 1 - Stereo Remix

WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 5/6 September 1968
15. Take 1 Partial 16. Piano And Drums Track 17. Lady Madonna Rehearsals - Monitor Mix 18. Rehearsals - Monitor Mix
19. Bass Track 20. Guitar Track 21. Organ Track 22. Take 7+8 Vocal Track



CD 8
HELTER SKELTER Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 9/10 September 1968
1. Studio Rehearsals 2. Backing Track 3. Guitars And Drums Track 4. Vocal Track 5. Backing Chorus Track
6. Drums And Sax Track

GLASS ONION Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 11/13 September 1968
7. Bass Track 8. RM2 Stereo Mixdown 9. Drums And Piano Track

I WILL Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 16 September 1968
10. Take 1 11. Take 19 - Can You Take Me Back 12. Take 30 - Down In Havana 13. Take 34 - Step Inside Love
14. Take 35 - Los Paranoias 15. Take 36 - The Way You Look Tonight 16. Backing Track

GLASS ONION Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 16 September 1968 17. Backing Track

HELTER SKELTER Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 17 September 1968 18. RM1

I WILL Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 17 September 1968 19. Bass Voice Track 20. Vocal Track

BIRTHDAY Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 18 September 1968
21. Studio Rehearsals 22. Backing Track 23. Piano And Handclap Track 24. Vocal Track 25. RM1

PIGGIES Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 19 September 1968
26. Take Unknown / Backing Track 27. Vocal Track 28. Sounds Overdub

HAPPINESS IS A WARM GUN Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 23/25 September 1968
29. Guitar Track 30. Vocal Track 31. Vocal And Guitar Overdub 32. Organ And Piano Overdub 33. Bass Track 34. Take 65 Remix

VOLUME 5
CD 9
GLASS ONION Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 26 September 1968 1. Take 33 RM2 2. Sound Effects

HONEY PIE Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 1/4 October 1968 3. Piano Track 4. Vocal Track

SAVOY TRUFFLE Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 3 October 1968 5. Backing Track

MARTHA MY DEAR Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 4 October 1968 6. Piano Track

HONEY PIE Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 4 October 1968 7. Guitar And Orchestral Track

MARTHA MY DEAR Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 4 October 1968 8. Orchestral Track 9. Vocal Track

HONEY PIE Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 4 October 1968 10. Intro Section

SAVOY TRUFFLE Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 5 October 1968 11. Vocal And Bass Track

MARTHA MY DEAR Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 5 October 1968 12. Backing Track 13. Guitar Track

DEAR PRUDENCE Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 5 October 1968 14. Early Mono Mix 15. Trident Mix

LONG LONG LONG Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 7/8 October 1968 16. Guitar Track 17. Drums Track 18. Vocal Track

I'M SO TIRED Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 8 October 1968
19. Take 3/6/9 20. Backing Track 21. Take 14 22. Vocal Track 23. Guitar And Keyboard - Monitor Mix 1 24. Monitor Mix 2
25. Monitor Mix 3 26. Monitor Mix 4 27. Monitor Mix 5 28. Monitor Mix 6 29. Monitor Mix 7

THE CONTINUING STORY OF BANGALOW BILL Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 8/9 October 1968
30. Vocal Track 31. Drums And Backing Track 32. Guitar And Chorus Track

CD 10
LONG LONG LONG Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 9 October 1968 1. Take 67 RS8

WHY DON'T WE DO IT IN THE ROAD Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 9 October 1968
2. Take 4 3. Take 4 - Vocal Track 4. Take 4 - Guitar Track 5. Take 4 - Stereo Remix 6. Backing Track 7. Take 4/5

PIGGIES Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 10 October 1968 8. Stereo Remix

GLASS ONION Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 10 October 1968 9. Vocal Track

WHY DON'T WE DO IT IN THE ROAD Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 10 October 1968
10. Bass And drums Track 11. Vocal Track




SAVOY TRUFFLE Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 11 October 1968
12. Vocal And Backing Track 13. Brass And Keyboard Track

JULIA Abbey Road EMI Studio 2, London, U.K. 13 October 1968 14. Take 2 15. Guitar Track 16. Take 3 Partial 17. Vocal Track

BONUS SECTION

POSTCARD SESSIONS - Paul McCartney Abbey Road EMI Studio, London, U.K. 22 November 1968
Paul McCartney, Donovan, Mary Hopkin
18. HOW DO YOU DO 19. BLACKBIRD 20. THE UNICORN 21. LALENA 22. HEATHER 23. MR.WIND
24. THE WARLUS AND THE CARPENTER 25. LAND OF GISCH

THE CILLA BLACK SHOW - Ringo Starr Television Theater, Shepherd's Bush, London, U.K. 6 February 1968
Ringo Starr, Cilla Black, Peter Brough 26. Reading Viewer Mail 27. Ventriloquism / Nellie Dean 28. DO YOU LIKE ME

KENNY EVERETT BBC RADIO SHOW - The Beatles Abbey Road EMI Studio, London, U.K. 6 June 1968
The Beatles, Kenny Everett, Tony Oliverstone 29. - 36. Interviews 1/2/3/4/5/6/7/8

THE SMOTHERS BROTHERS COMEDY HOUR - George Harrison CBS TV Studios, Hollywood, CA, USA 8 November 1968
George Harrison 37. Cameo TV Show

VOLUME 6
CD 11
PROMOTION FILM SESSION - The Beatles Twickenham Film Studios, Twickenham, London, U.K. 4 September 1968
1. BY GEORGE! IT'S THE DAVID FROST THEME 2. HEY JUDE (Take 1) 3. IT'S NOW OR NEVER 4. HEY JUDE (Take 2)
5. YOU ARE MY SUNSHINE 6. HEY JUDE (Take 3) 7. REVOLUTION (Take 1 Rehearsals) 8. REVOLUTION (Take 1)
9. REVOLUTION (Rehearsals) 10. REVOLUTION (Take 2)

ROCK AND ROLL CIRCUS SESSION - John Lennon Stonebridge House, Wembley, London, U.K. 11 December 1968
THE DIRTY MAC = John Lennon (vocal, guitar), Yoko Ono (vocal), Keith Richard (bass), Eric Clapton (guitar)
, Mitch Mitchell (drums), Ivry Gitlis (violin)
11. DIALOGUE 12. DIALOGUE (Alternate) 13. ROCK AND ROLL CIRCUS JAM 14. YER BLUES (Take 1 - No Vocal)
15. YER BLUES (Rehearsals) 16. YER BLUES (Take 1) 17. YER BLUES (Take 2) 18. WHOLE LOTTA YOKO
19. YER BLUES (Mono Acetate) 20. WHOLE LOTTA YOKO (Mono Acetate) 21. DIALOGUE (No Background)
22. YER BLUES (Take 2 - Stereo Remix) 23. WHOLE LOTTA YOKO (Stereo Remix)

CD 12
REMIX AND ALTERNATES
1. BACK IN THE U.S.S.R. (LOVE Version) 2. WHILE MY GUITAR GENTRLY WEEPS (Orchestra Session)
3. WHILE MY GUITAR GENTRLY WEEPS (LOVE Version) 4. REVOLUTION (LOVE Version)
5. WHITE ALBUM SESSIONS (Anthology Medley) 6. NOT GUILTY (Anthology Mix)
7. STEP INSIDE LOVE / LOS PARANOIAS (Anthology Mix) 8. WHILE MY GUITAR GENTRLY WEEPS (Anthology Mix)
9. SOUR MILK SEA (Unreleased Remix) 10. WHAT'S THE NEW MARY JANE (Anthology Mix)
11. BACK IN THE U.S.S.R. (Rockband Remix) 12. DEAR PRUDENCE (Rockband Remix)
13. WHILE MY GUITAR GENTRLY WEEPS (Rockband Remix) 14. BIRTHDAY (Rockband Remix)
15. HELTER SKELTER (Rockband Remix) 16. REVOLUTION (Rockband Remix) 17. DEAR PRUDENCE (US Capitol Short Edit)
18. GLASS ONION (US Capitol Short Edit) 19. DON'T PASS ME BY (US Capitol Short Edit)
20. WHY DON'T WE DO IT IN THE ROAD (US Capitol Short Edit) 21. YER BLUES (US Capitol Short Edit)
22. HELTER SKELTER (US Capitol Short Edit) 23. REVOLUTION 9 (US Capitol Short Edit)



ビートルズ
FOUR SIDES OF THE CIRCLE
VAL-013
SBD
5CD
\11,500
※お取り寄せに通常よりお時間がかかります


■今までどこにも収録された事のない数多くの初登場音源を含む究極のセット。
■既発より長く、今回初めて未編集で収録されるものを含む。

ビートルズの『リボルバー』はそれまでのものと一線を画す新時代のアルバムとなった。50年代のオールディーズを延長させたビートルズの音楽性は、『BEATLES FOR SALE』あたりまではその残渣を残しており、世間の扱いもアイドル的なものであり、実際に『HELP』には「四人はアイドル」という邦題が付与されている。しかしその『HELP』で垣間見せた芸術性の高さは『RUBBER SOUL』で深化し、ビートルズが一介のアイドルの範疇に収まらない存在になりつつあったことを示していた。それまでレコーディングと並行してツアーを行なっていたが、1966年にツアーを停止した後は、スタジオワークの粋を結集して『サージェントペパーズ』を作ることになる。このアルバムは内外で高い評価を受けるが、その製作のきっかけとなったのが『リボルバー』であったと思われる。なるほど時期的な理由もあるが『リボルバー』からはステージで1曲も演奏されることなく、また当時の技術でステージでの再現が困難な楽曲が多い。唯一シングルで発売されていた同時期のレコーディングである「ペイパーバック・ライター」が1966年ツアーで演奏されたのみで、裏面の「Rain」などはテープの逆回転を利用しているためステージでは到底不可能なものであった。おそらく『リボルバー』でスタジオ製作の醍醐味、面白さをビートルズは感じ取ったに違いない。もっと時間をかければさらに濃密度のアルバムが出来るのではないかと考えたはずである。それが後のツアー活動中止とサージェントペパーズに繋がったのである。ツアーと平行したアルバム製作と、スタジオに籠ったアルバム製作の分岐点にあたる時期のアルバム、それが『リボルバー』である。本作はそのアウトテイクや様々なバージョンを収録したタイトルである。

【PAPERBACK WRITER】 『リボルバー』のレコーディングは1966年4月6日から約2か月半に渡って行なわれた。最初に着手されたのは「Paperback Writer」と「Rain」のビートルズ12枚目のシングル両面である。この曲がベースラインを強調するラウド・スピーカーを導入した最初の曲であり、ポールのベースがこの曲を境にビートルズ・サウンドの中核を担っていくことになる嚆矢となった。4月13日のセッションはテイク1と2。ポールが「OK、Go!」という呟きと共にテイク1はブレイクダウンで終わっている。スタジオ内でポールに対しジョージとリンゴも意見を述べている様子がここに収録されている。テイク2は完奏するもボーカルを入れず演奏に専念している。薄っすらとポールがオフマイクでブレイク部の「ペイパバ~」と歌っているのが聞こえる。4月14日のセッションではボーカルとコーラスが2日前にレコーディングしたバッキングに重ねる作業が行なわれている。ポールのボーカルは2度別々に録音され、最終的にそれを重ねて完成バージョンとなっている。本作にはその2度のボーカルをそれぞれ別個に収録している。コーラスも同様の処理で録音されているので、ジョンの声などかなりクリアに聴こえる。この2度別個に録音されたボーカルとコーラスはトラック7に重ねられ、4×2の8人のビートルズによる重厚なものになったというわけだ。

【RAIN】 前述の「Paperback Writer」と同日に「Rain」も録音されている。この曲はジョンの気怠い歌いまわしと共に、初めてテープの逆回転を利用した不可思議な効果音が随所に散りばめられている事で知られている。聴きどころはジョンのメインのボーカルが入っておらず、コーラス部分のみのテイク5であろう。あのねちっこいボーカルと異なり、バック・コーラスのジョンの溌剌とした発声がこの曲を裏面で支えているというのが理解できる。もっともバッキングはテープ速度を落としスローになるような効果を狙ったのに反し、ボーカルはわざと録音時よりテープ速度を上げて録音され両者を重ねるといった、テープ逆回転以外にも複雑な手法で完成に至っており、その一端を本作で感じてもらえたらと思っている。リンゴ自身がベストプレイと自画自賛するドラムの評価が高い曲であるが、同時にポールのベースも素晴らしく独創的なものであり、まるでリード・ベースである。

【TAXMAN】 アルバムの冒頭を飾るのは珍しくジョージの曲である。『リボルバー』は初めてジョージ作の曲が3曲も収録されている点が特筆される。ジョンとポールは遅れてきたジョージの才能を認めたということだろう。歌詞の内容はジョージらしく町を歩けば足にまで課税されるといった皮肉に満ちたものである。高齢化が進む日本では社会保障費の確保が政治課題となっているが、60年代英国のウィルソン政権はこの時点で既に社会保障費の拡充のため富裕層に高額な税率を課しており、ウィルソンやヒースといった政治家の名前がコーラスに盛り込まれている。レコーディングは4月21日から始まった。「Paperback Writer」ではボーカルとコーラスを2度別個に録音することにより、それらを重ねて重厚なボーカル効果を作り出していたが、「Taxman」ではADT(Artificial Double Tracking)という技術が初めて導入されている。これは同一の音源を微妙にずらして重ねる事により同様の効果を得る画期的なもので、ボーカルの線が細いジョージ、何度も歌うのを面倒に感じていたジョンにとって福音ともいうべき技術であった。トラック22のテイク11は短いながら珍しいシングル・ボーカル、そしてトラック23はそれをADT加工したダブル・ボーカルとなっている。エンディングはリリース・バージョンと異なりタイトル・フレーズで締めくくるものとなっている。この楽曲のリード・ギターはジョージではなくポールが担当している。ソロにおける速弾きもポールによるものである。ジョージの立場がなくなるような上手さである。

【ELEANOR RIGBY】 「Paperback Writer / Rain」に続くビートルズ13枚目のシングルとなった曲である。ロックではない曲、しかも実質ポールのソロ楽曲をシングルとしてリリースするところがバンド内のこの時期の力関係を垣間見る思いである。ポールは現在のライブでも好んでこの曲を演奏しているが、その際はウィックスのキーボードのみで、後はコーラスのみで再現されている。オリジナルもその通りポールがボーカルを採り、ジョンとジョージがコーラス。リンゴは録音に参加していない。伴奏は弦楽八重奏のみで、スコアはジョージ・マーティンが担当した。ポールからはヴィヴァルディ「四季」のような感じでというリクエストがあったという。なるほど「四季」の「冬」を想起させる寒々とした雰囲気を持っている。トラック1はポール一人がギターを弾いて歌っているデモ音源。出所は不明だがポールが皆に聴かせるために自宅で録音したものであろう。ジョージとジョンが活用したADTに対しポールはまだ懐疑的だったのであろうか、「Eleanor Rigby」においてポールは何と4度もボーカルを歌い直している。本作ではシングル・ボーカルの生々しいポールの歌声が堪能できる。

【I’M ONLY SLEEPING】 この曲もまた、「Rain」と共にテープの逆回転が効果音として使用されていることで知られている。「Rain」と共通するのは気怠い雰囲気を醸す効果を狙ったという点で、特にこの曲においてはタイトルと合致するものである。テイク1はアコギでジョンがタイトルに反し元気いっぱいに歌っている。むしろコーラスのジョージの方が眠そうである。テイク2はいくぶんリリース・バージョンに近いがまだ眠りにつきそうにないノリがあり、途中で中断してしまう。トラック14はテイク11に新たなボーカルを重ねたもので、まだシングル・ボーカルである。これがテイク13になると最終バージョンに近い混沌とした雰囲気が感じられるものとなっているが、まだテープ逆回転が付与されておらずスッキリとした印象を受ける。これで完成とさせず更に味付けをしたところにジョンの拘りが見える。エンディングにインド風のギターが重ねられており、これはそのまま次の「Love You Too」の付箋となっている。

【LOVE YOU TO】 「Eleanor Rigby」同様に外部のミュージシャンを招聘してビートルズは演奏には参加していない。ジョージの生涯を捧げる事になるインド楽器である、タブラ、シタールなどインド楽器で全て占められておりメイン・ボーカルはもちろんジョージ。本作では4月13日に録音されたテイク7を収録している。

【HERE THERE AND EVERYWHERE】 5月26日に録音されたテイク1、4、5を収録している。テイク1はポールのとろけるような甘いボーカルが前面に出たものである。かなり丁寧に歌っているデモ音源のような仕上がりである。ホルンの類はまだ付与されていない。テイク4はハーモニー・トラック。テイク14はテイク13にポールのボーカルを重ねたものである。静かに裏声を駆使しつつ非常に美しいボーカルとなっている。テイク14はまだシングル・ボーカルで、6月17日に重ねるための別ボーカルを録音している。それがトラック24である。最初のボーカルに対し比較的地声に近い声で明るい発声をしており、あえて声色を変えて歌うポールの意図を伺い知ることが出来る。

【YELLOW SUBMARINE】 ビートルズ時代のみならず、リンゴの代表曲。「Eleanor Rigby」と両A面扱いでシングル・リリースされたアニメーション映画のタイトル曲である。クレジットは慣例でレノン=マッカートニーとなっているが、実質ポールの曲である。5月26日のセッション、テイク1はジョージやジョン、リンゴの会話が収録されている。ジョージが「マル!」と言っていることから、レコーディングにローディのマルも参加したという記録と一致する。ジョンのカウントによりテイク4が始まり、ギターのカッティングは至ってシンプルで歌入れの前のオケ録りである。続くテイク5はリンゴのボーカル・トラックである。リンゴはひとりでシンプルに歌っており、コーラスもダビングが重ねられておらずまさに生歌。トラック34は酔っぱらった船員風のジョンの合いの手のトラック。日付変わって6月1日のセッションでは、イントロにリンゴの語りが加えられた。トラック36は曲に加えられたサウンド・エフェクトのトラックである。先のテイク5が基本となり、それにコーラスやサウンド・エフェクトが重ねられ最終バージョンとなっている。トラック37から41はそれまで録音されたトラックを重ねていく過程を収録している。翌6月2日はブラス・セクションの収録が行なわれた。

【SHE SAID SHE SAID】 ドラッグの影響がモロに出たジョンの不可思議な曲である。俳優のピーター・フォンダとドラッグでトリップしていた時に、ピーターが「俺は死とはどんなものか知っているぜ」と言い出し、それをジョンが「そんなことは知りたくない」と遮ったというエピソードが曲の由来となっている。タイトルが「She」なのは語感が良かったこともあるだろうが、ピーター・フォンダ(= He)を隠蔽する目的もあった。どうもレコーディング時にメンバー間で口論が生じ、ポールがふてくされてスタジオを出てしまったため、録音はポールを除く3人で行なわれたというエピソードが残っている。「Taxman」のギターがポールを担当したのに対し、この曲のベースはジョージが弾いている。最初に収録されているのはジョンひとりがアコギを弾いてのデモ音源。メロディも最終バージョンと似たような異なるような未完成なものである。歌詞はまだ「He」になっている。テンポを変えたりメロディを変えたり歌いまわしを変えたりと、ジョンが試行錯誤しているのが興味深い。

【GOOD DAY SUNSHINE】 『リボルバー』にあって珍しくシンプルにレコーディングされた曲で、ポールがピアノを弾きながら歌っており、他のメンバーはコーラスのみの参加である。ポールはソロになって映画『ブロード・ストリート』で再録、1989年のゲットバック・ツアーで初めてステージで演奏している。はただし間奏のみジョージ・マーティンが弾いている。

【AND YOUR BIRD CAN SING】 疾走感あふるる名曲である。イントロから奏でられる印象的なツインギターはジョージとポールの共演。4月20日のセッションではテイク2にダビングが重ねられている。ジョンは比較的真面目に歌っており、サビのキメとなる「ミ~」の部分で一旦ブレイクを入れるなどかなり面白いテイクである。エンディングに向かうたどたどしいギター・ソロはジョージ。とにかくジョージとポールのツインギターが聴き所の曲なので、ギターは何本も重ねて録音されているようだ。オリジナルとは異なる間奏のギター・ソロなど非常に面白い。またアンソロジーにも収録されたメンバー全員が笑い出してしまうテイクも、この日のテイク2へのボーカル録音時のものである。アンソロジーの解説書には「何か面白い事があったのだろう」と書いてあったが、これは典型的なマリファナ吸引後の症状であり、ジョージ・マーティンに隠れて全員でスタジオ内で吸ったのだろう。4月26日のセッションでは再びこの曲の再レコーディングが行なわれている。テイク10はジョンによるギター・カッティングが収録されている。そして注目はトラック36である。ジョンのボーカル・トラックがシングルで、迫力の生声で歌っている素晴らしいテイクなのである。その次のADTボーカルと比較すると厚みといった点では劣るが、それでも楽器がなくともジョンのボーカルだけで充分曲の魅力が伝わってくる歌唱である。

【FOR NO ONE】 「Here There And Everywhere」と併記してジョンが最も好きなポールの曲だと述べている名曲。メンバーが揃ったセッションでは時間をかけることが出来なかったかもしれないが、この曲は基本的にポールが単独でピアノでのレコーディングであるため、何度も繰り返しテイクを繰り返している様子が収録されている。5月9日のセッションはテイク1からテイク9まで曲の核となるピアノ・フレーズを重ねている。ピアノとドラムのみの演奏なのでポールとリンゴの二人だけがスタジオにいるのだろう。最終的に採用されたのはテイク10である。トラック11では加工なしの生々しいポールのボーカルを聴くことが出来る。印象的なフレンチホルンはまだ加えられておらず、非常にシンプルなポールの弾き語りとなっている。そのフレンチホルンは、ボツになったバージョンと採用されたバージョンの二つを本作に収録している。

【DOCTOR ROBERT】 ジョンが薬物を処方していた医師を歌ったものだと言われている曲。激しいギター・リフにジョンのボーカルが疾走し、ポールのコーラスが追い掛けるというビートルズ王道パターンの曲である。曲そのものは凡庸かもしれないが、ミドルの息を抜いたようなパートがあることで曲にメリハリがつき名曲たらしめている。トラック16ではエンディングでリリース・バージョンにはない部分が収録されており、曲の終わりも異なる興味深いものである。まだエンディングをどのようにするか決めておらず、あやふやに終わり、ジョンが「OK・・・」とメンバーに声をかけている様子が捉えられている。

【I WANT TO TELL YOU】 1991年ジョージの来日公演でオープニング・ナンバーに選ばれた曲である。ライブでは「WANNA」と歌われていた。トラック19は短いながらこの曲のレコーディングの際のスタジオの様子である。

【GOT TO GET YOU INTO MY LIFE】 派手なホーンセクションを加えた曲で、ポールはウイングス時代を含め自らのソロツアーでも好んで演奏しており、特に1979年ツアーではオープニングを飾っている。後に米国を席捲するブラス・ロックの嚆矢とも言うべき曲である。テイク5はアンソロジーにも納められた簡素なワーキング・バージョンで、最終バージョンにない歌詞も含まれていたり曲構成にも相違が見られる。注目は6月20日に収録された別ボーカル。最終バージョンよりテンポを速めてポールが溌剌と歌っているのが印象的である。6月22日に収録されたもうひとつの別ボーカルは、かなり最終形に近いものとなっている。

【TOMORROW NEVER KNOWS】 アルバム最後を飾るのは、まさに混沌という言葉がぴったりのジョンの「Tomorrow Never Knows」である。極端に加工されたジョンのボーカル、サウンド・エフェクトの数々、テープ逆回転を駆使した効果音、いずれもポールには不可能なジョンの世界観が溢れたビートルズの先駆性を体現した曲である。オールディーズ風のロックンロールを演奏していた時代からわずか数年でこのような境地に辿りつくビートルズの成長のスピードに驚かされる。テイク1は単調なコードに合わせて敢えてAMラジオから聴こえるようなボーカルエフェクトでジョンが淡々と歌っている。抑揚を意図的に抑えた歌いまわしであろう。4月27日にレコーディングされたテイク3はジョンのボーカルにエフェクトがかけられておらず生歌という趣である。最終バージョンに近い効果音などはこの時点で加えられている。次のサージェントペパーズを予見させる予告編の役割を果たしているといえる。

【ALTERNATE MIXES & WORLDWIDE VARIATIONS】 ビートルズのアルバムは時代が緩やかだったこともあり、世界各国によってミックス違いが数多く存在する事が知られている。有名なものではUK MATRIX 1の「Tomorrow Never Knows」などは全く別物といってもよい。このような世界各国盤のミックス違いを集めたのが最後のディスクになる。こうして並べて聴いてみると、同じ曲ながらこうまでも違うのかと驚かされることだろう。

【FOUR SIDES OF THE CIRCLE】 アルバム『REVOLVER』はレコーディングの日付を見てわかる通り、1966年6月末の日本公演時点で既に完成していた。しかし複雑なスタジオ効果を駆使していたため、実際にステージで演奏されたのはシングルでリリースされた「Paperback Writer」の1曲に留まっている。後年ポールが自身のソロになってからステージで演奏しているのは機材の発達に拠る所が大きいが、それのみならず、このアルバム収録曲全てをポールはソロ・コンサートで演奏しているところを見ても、これがポールにとって才能が最も充実していた時期であったという証明であろう。アルバム・アートワークも試行錯誤され、当初はビートルズ各人の写真を円形にコラージュしたものが候補に挙げられ、タイトルは「FOUR SIDES OF THE CIRCLE」(円の4面)という言葉遊びや「ABRACADABRA」など、混沌をイメージしたタイトルが考えられていた。レコーディングを終えたもののアルバムのタイトルが中々決まらず、日本公演で警備の警官が携帯していた回転式拳銃にインスパイアされたという都市伝説もある。結局、アルバム・ジャケットは旧知のクラウスブアマンが手掛けることになった。その出来栄えは素晴らしく、後年『アンソロジー』のアートワークを再び依頼することになる。本作はこの『REVOLVER』のスタジオ・セッションを集大成したタイトルである。美しいピクチャーディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。


DISC ONE
【PAPERBACK WRITER】
April 13, 1966 01. Take 1 (breakdown/Source 1) 02. Take 1 (breakdown/Source 2) 03. Take 2 (complete backing track)
April 14, 1966 Overdubs onto Take 2 04. First Lead Vocal & Backings +Guitar fills 05. Bass SI (multitrack) 06. Second Lead Vocal & Backings vocals 07. Mixdown full Take with organ SI 08. RM
October 31, 1966 09. RS from Acetate MULTITRACKS 10. Separation process 11. All Vocals 12. Instrumental

【RAIN】
April 14, 1966 13. Take 4 (monitor mix- partial)
April 16, 1966 14. Take 5 Lead vocal + Bass SI 15. Backwards Tape 16. Take 5 Tambourine +extra vocals SI
17. Backing vocals overdubs Onto Take 6 18. Take 7 19. RM3 MULTITRACKS 20. George Martin on Backwards Tape 21. Drums on front

【TAXMAN】
April 21, 1966 22. Take 11 Single vocal track (partial) 23. Take 11 ADT vocal 24. Lead Guitar + Tambourine SI 25. More Guitar + Backing vocals SI
26. Take 11 with Overdubs April 22, 1966 27. Reduction Take 12 28. Backing vocals remake SI May 16, 1966 29. Intro SI 30. RM 4
June 21, 1966 31. RM 5 & 6 Edit 32. RS 1 & 2 Edit MULTITRACKS 33. Tape Process 34. Instrumental

DISC TWO
【ELEANOR RIGBY】
01. Demo April 28, 1966 02. Between Takes 1 & 2 (partial) 03. Take 14 April 29, 1966 04. Take 15 Single vocal track 05. Take 15 Paul vocal overdub 06. John & George Backing SI June 6, 1966 07. Paul Third vocal SI 08. Paul Fourth vocal SI June 7, 1966 09. Acetate test mix

【I’M ONLY SLEEPING】
April 29, 1966 (remake session) 10. Rehearsal 11. Take 1 12. Take 2 (breakdown) April 27 & May 5, 1966 13. Take 11 with SI
May 6, 1966 14. Vocals SI on Take 11 15. Vocal overdubs w/Guitar SI May 12, 1966 16. Take 13 RM5
May 20, 1966 17. Take 13 RS 1 18. Take 13 RS 2 19. Take 13 RM6

【LOVE YOU TO】 April 13, 1966 20. Take 7 RM1, 2 & 3 (longer)

【HERE, THERE AND EVERYWHERE】
June 16, 1966 21. Take 7 & Vocal SI from Take 13 22. Take 13 Harmonies SI (partial) 23. Take 14 (Take 13 with vocal SI)
June 17, 1966 24. Second Paul vocal & Lead Guitar SI
Monitor Mixes from Take 14 25. Composite #1 26. Composite #2 27. Off Line #1 28. Off Line #2 29.. Off Line #3 30. Off Line #4

【YELLOW SUBMARINE】
May 26, 1966 31. Take 1 (partial) 32. Take 4 (complete) 33. Take 5 Vocals Inserts SI #1 & #2 34. Take 5 John Vocal Insert SI
June 1, 1966 35. Spoken Intro (partial) 36. Sound & vocal effects
OVERDUBS ONTO TAKE 5 37. Paul backing vocal SI 38. Additional Backing Vocals SI 39. Backing Vocals with Mal on Bass Drum
40. All vocal tracks (multitrack) 41. Take 5 Alternate Sound effects Mix

DISC THREE
【YELLOW SUBMARINE】
June 2, 1966 01. Rough Remix 1 different Brass tape June 3, 1966 02. Final Brass Band tape mix 03. RM 5 June 22, 1966 04. RS 2
MULTITRACK 05. Instrumental 06. Control Room Monitor Mix EXTRAS 07. 1968 RM 08. 1996 Enhanced Mix

【SHE SAID SHE SAID】
March 1966 HOME DEMOS
HE SAID HE SAID SESSION 1 09-Demo #1 10-Demo #2 False Start 11-Demo #3 12-Demo #4 13-Demo #5
HE SAID HE SAID SESSION 2 14. Demo #6 SHE SAID SHE SAID SESSION 3 15. Demo #7 w/False Start 16. Demos #8 & #9
June 21, 1966 17. RM Acetate CHANNEL MIX 18. Left (mono) 19. Right (mono)

【GOOD DAY SUNSHINE】
June 8, 1966 20. Take 1 with SI (Left Channel Mix Mono) June 9, 1966 21. Overdubs onto Take 1 (Right Channel Mix Mono)
June 22, 1966 22. RM7 23. RS1

【AND YOUR BIRD CAN SING】
April 20, 1966 SESSION 1 24. Take 2 with Vocal track #1 25. Take 2 Bass, Guitar & Second Vocals SI
26. Take 2 Vocals Overdub #3 w/extra guitar solo SI 27. Take 2 with three vocals and SI (1996 composite)
April 26, 1966 RE-MAKE SESSION 28. Take 3 (breakdown) 29. Take 6 (final only) 30. Take 10 cymbal, tambourine & handclaps SI
31. Alternate Guitar SI #1 32. Take 10 RM5 33. Guitar SI #2 re-make (multitrack) 34. Guitar solos comparisons
35. Takes 10 & 6 Unreleased Instrumental April 27, 1966 36. Takes 10 & 6 no ADT vocals 37. Vocals with ADT (multitrack)
May 12, 1966 38. RM 7 & 8 for the US May 20, 1966 39. RS 1 & 2 edit for the US 40. RS 1 & 2 edit for the UK
June 7, 1966 41. Acetate Test Mix RM 9 & 10 June 6 & 8, 1966 42. Edit of RM 9 & 10 for the UK MULTITRACK 43. Instrumental

DISC FOUR
【FOR NO ONE】
May 9, 1966 MONITOR MIXES 01. Rehearsal 02. Take 1 03. Take 2 04. Take 7 05. Take 8 06. Take 9
May 16, 1966 07. Take 10 SI #1 (monitor mix #1) 08. Take 10 SI #2 (monitor mix #2) 09. Take 10 SI (monitor mix #3)
10. Take 10 SI (composite monitor mix) 11. Take 10 SI Clavichord track 12. Take 10 SI Vocal track
May 19, 1966 13. Take 14 SI Alternate Horn (monitor mix) 14. Take 14 SI French Horn MULTITRACK 15. Take 10 backing track

【DOCTOR ROBERT】 May 12, 1966 16. RM4 for the US 17. Acetate Test Mix May 20, 1966 18. RS1 for the US

【I WANT TO TELL YOU】 June 2, 1966 19. Pre-Take 1 (partial) June 3, 1966 20. RS from Take 4 (full intro)

【GOT TO GET YOU INTO MY LIFE】
April 7, 1966 21. Take 5 May 18, 1966 22. Tape reduction Take 9 CHANNEL MIXES 23. Take 8 partial from 5.1 mix
24. Take 8 with SI (Left Channel/mono) 25. Brass SI #1 partial from 5.1 26. Brass SI #2 partial from 5.1 27. Second Vocal SI partial from 5.1
28. Take 9 SI June 20, 1966 29. RM8 different vocal at end June 22, 1966 30. RS1 different vocal at end
EXTRAS 31. RM & RS End comparison JULY, 1966 CLIFF BENNET AND THE REBEL ROUSERS SESSION 32. Paul on Piano and Producer

【TOMORROW NEVER KNOWS】
April 6, 1966 33. Take 1 alternate intro 34. Take 1 April 27, 1966 35. Take 3 RM8 Mono Matrix II
June 6, 1966 36. Take 3 RM11 Mono Matrix I June 8, 1966 37. Acetate Test RM11 June 22, 1966 38. Take 3 RS6
MULTITRACKS 39. Take 1 (mixing desk) 40. Take 3 (full end) (mixing desk) 41. Take 3 monitor mix 42. George Martin explains

DISC FIVE ALTERNATE MIXES & WORLDWIDE VARIATIONS
【PAPERBACK WRITER】
01. 1966 Japanese EP Duophonic 02. 1970 US ‘Hey Jude’ LP Stereo reversed 03. 1979 unreleased US ‘Collector’s Items’ LP Stereo
04. 1982 UK ’20 Greatest Hits’ LP Stereo Center 05. 1983 UK ‘Abbey Road Show’ John Barrett Stereo 06. 1996 ‘Anthology’ Video Mix Stereo
07. 2001 ‘Beatles 1’ Video mix Stereo 08. 2009 ‘Rockband’ mix

【RAIN】
09. 1983 UK ‘Abbey Road Show’ John Barrett Stereo 10. 1996/2003 ‘Anthology’ Video Mix Stereo 11. 1996 ‘Anthology’ Laserdisc Stereo

【TAXMAN】
12. 1966 French ‘Revolver’ LP Mono clean intro 13. 1966 French ‘Revolver’ LP Stereo clean intro 14. 1966 Mexican ‘Revolver’ LP Mono clean intro
15. 1976 US “Rock ‘N’ Roll Music” LP Stereo reversed 16. 2009 ‘Rockband’ mix

【ELEANOR RIGBY】 17. 1968 ‘YS Film’ Stereo 18. 1987 ‘YS Film’ Laserdisc Stereo

【I’M ONLY SLEEPING】 19. 1966 French EP Mono slightly dif EQ 20. 1966 US “Yesterday and Today” LP Duophonic

【LOVE YOU TOO】 21. 2011 “LITMW” Video Stereo 22. 2011 5.1 separation

【HERE, THERE AND EVERYWHERE】 23. 1977 “Love Songs” LP Stereo reversed 24. 1980 “Ballads” LP Stereo

【YELLOW SUBMARINE】 25. 1968 ‘YS Film’ Stereo 26. 1982 UK ’20 Greatest Hits’ LP Stereo 27. 2009 “Rockband” mix

【AND YOUR BIRD CAN SING】 28. 1996 US “Yesterday and Today” LP Duophonic 29. 2009 “Rockband” mix

【FOR NO ONE】 30. 1977 “Love Songs” LP Stereo reversed

【DR. ROBERT】 31. 1996 US “Yesterday and Today” LP Duophonic

【GOT TO GET YOU INTO MY LIFE】 32. 1976 US “Rock ‘N’ Roll Music” LP Stereo reversed 33. 1976 Single Stereo with echo



ビートルズ
COMPLETE BBC TAPES Vol.3
mccd-641-644
SBD
4CD+解説BOOK
\7,500
※お取り寄せに通常よりお時間がかかります


■初登場&アップグレードで現在考え得る最高の内容
■各番組ごとに詳細な解説をした研究本が付属
■Vol1からVol.4まで全16ディスクに渡る、その第三弾

ビートルズはデビュー前の1961年3月からデビュー後の1965年6月までに延べ52回に渡ってトータルで300曲近いパフォーマンスを、 BBCのスタジオや観客を入れた劇場で生演奏で披露していた。 ビートルズにとってテレビやラジオへの出演はレコード・セールスへの重要なプロモーションの場であり、バンドのライブ活動同様に必要不可欠なものであったはずだ。 1960年代当時はラジオ局が1日の放送時間の中でレコード音源をオンエア出来る時間数が組合によって厳しく制限されていた。 それこそがBBCに於けるライブ演奏の量の多さの理由なのである。 熱心なファンやコレクター達がBBCライブ音源に特別な価値を見い出す理由は、その演奏曲目のユニークさにあるだろう。 実際にバンドが最も頻繁にBBCラジオに出演した1963年にはレコード化されなかったカバー曲が大量にBBCの番組で演奏されオンエアされている。 それらの演奏曲はバンドがデビュー前にハンブルグのスター・クラブや、リバプールのキャバーン・クラブで好んで演奏していたレパートリーであった。

これらの貴重な番組の音源は基本的に当時の本放送時一回きりのオンエアであり、バンドのBBCラジオ初登場から20周年を記念する1982年3月の「THE BEATLES AT THE BEEB」というBBC特番のオンエアまでほとんど顧みられなかった。 また不幸なことに当時のBBCではオンエアの済んだマスター・テープは予算の都合上、消去された上に他の番組に使い回しされたため、 後年BBC自らが音源の重要性に気付き局内のアーカイブを探索した時には、大部分の番組の保存状況は非常に悪く絶望的なまでにマテリアルは残されていなかった。

満を持してリリースされる本作、コンプリート・BBC・テープスではその収録内容において、より綿密な推敲や作業を施し、考え得る最大のアップグレード、 従来より長い収録タイムといった事項に重点を置き、 ライブ演奏が披露された当時のオリジナル放送を中心にオンエア順に出来る限り最良の状態で復元し収録しようと試みたものである。 使用ソースや音源の歴史、聴きどころや番組にまつわるエピソード等のポイントは本作付属のブックレットで詳細に解説している。 このブックレットは、これだけで1冊の研究本になるくらいの内容密度の濃いもので、これだけでも価値があるというものだ。 Vol.1からVol.4まで全16枚のディスクになる予定である。 数あるBBC音源の決定盤として是非コレクションに加えておいていただきたいと思う。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。

DISC NINE
Saturday Club #8, February 15, 1964 Rec: January 7, 1964 Playhouse Theatre, London
Producers: Jimmy Grant, Bernie Andrews Host: Brian Matthew
01. All My Loving 02. Money (That's What I Want) 03. The Hippy Hippy Shake 04. I Want To Hold Your Hand 05. Roll Over Beethoven
06. Johnny B. Goode 07. I Wanna Be Your Man

From Us To You #2, March 30, 1964 Rec: February 28, 1964 BBC Piccadilly Theatre, London
Producer: Bryant Marriott Host: Alan Freeman
08. From Us To You - Intro Theme 09. You Can't Do That 10. Roll Over Beethoven 11. Till There Was You 12. I Wanna Be Your Man
13. Please Mr. Postman 14. All My Loving 15. This Boy 16. Can't Buy Me Love 17. From Us To You - Outro Theme

※付属の解説本よりサンプル。
1964年3月30日オンエアの「From Us To You」第2回目出演。こちらも古くからブートレグのターゲットとなってきた有名音源。バンク・ホリディ・スペシャルへ2度目の出演である。音源は10、11、12、14、16の5曲と、編集された番組テーマ曲「From Us To You」が、LPにカッティングされ倉庫に保存されていた。保存されなかった曲が、箸で除けたようにジョンのリード・ボーカル曲ばかりなのは、ジョンに恨みでもあった制作スタッフの仕業であろうか。1974年リリースの「MARY JANE / SPICY BEATLES SONGS」(TMOQ)に10、14、12、そして編集版の17が収録された。その後1980年発売の「ROUGH NOTES」、1981年発売の「SILVER DAYS (AIR TIME)」といったタイトルで、13、15、16、17のFM音源と思われる音質の良いバージョンが登場する。BBCに保存のあったテイクは、1982年の特番を皮切りにこれまでに幾度となく再放送され正規リリースまでされた。1988年にLP「THE BEATLES AT THE BEEB VOL.9」で、既存のものとは別ソースのFMエアチェックと思われる音源から8~17の全曲がリリースされる。音質は局保存のマスターに比べてやや劣るものの、以前は聴けなかった曲間のチャットやオープニング、エンディングのタイトル曲をそれぞれノーカットで収録していた。2003年のイエロー・ドッグ・ボックスでは8、9、13、15、17をTHE BEATLES AT THE BEEB VOL.9」のマスターより、10、11、12、14、16を1982年3月のBBC特番からのテイクに差し替えて収録していた。BBC保存音源版の曲間MCは短くカットされているので、イエロー・ドッグ・ボックスではMCの欠落分は「THE BEATLES AT THE BEEB VOL.9」のテープ音源で補填している。1994年の「LIVE AT THE BBC」では10、11、12、14、16と17の編集バージョンが収録された。正規CDでは曲のエンディングのフェードアウトが早めにかけられ、各曲のエンディングでのアラン・フリーマンのMCは全て消去されていた。正規収録の17がショート・バージョンなのは、1960年代にLPにカッティングする際に、Bメロでアナウンサーがビートルズ以外の出演者の名前をコールする部分にハサミが入れられて切り落とされてしまったせいである。本作では10、11、12、14、16をアーカイブのマスターから、8、9をイエロー・ドッグ版から、13、15、17を「ROUGH NOTES」のLPよりテイクして過去最良のコンパイル版で番組を再構築した。10、11、12、14、16及び番組テーマ曲のアーカイブ・マスターは、LP音源のものとテープ・ソースのものと2種類が現存しているようだ。正規リリースに使用されたのはもちろん音質の優れているテープ・ソースからのものだろう。15と16のボーカルはダブル・トラックになっている。8と17の番組テーマ曲は同じ収録テイクを使用している。

Saturday Club #9, April 4, 1964 Rec: March 31, 1964 Playhouse Theatre, London
Producers: Jimmy Grant, Bernie Andrews Host: Brian Matthew
18. Everybody's Trying To Be My Baby 19. I Call Your Name 20. I Got A Woman 21. Request Time 22. You Can't Do That
23. Can't Buy Me Love 24. Beatle Talk 25. Sure To Fall (In Love With You) 26. Long Tall Sally

DISC TEN
From Us To You #3 May 18, 1964 Rec : May 1, 1964 BBC Paris Studio, London Producer : Bryant Marriott / Host : Alan Freeman
01. From Us To You - Intro Theme 02. Whit Monday To You 03. I Saw Her Standing There 04. Kansas City / Hey-Hey-Hey-Hey! 05. I Forgot To Remember To Forget 06. Request Time 07. You Can't Do That 08. Sure To Fall (In Love With You) 09. Can't Buy Me Love 10. Matchbox 11. Honey Don't 12. From Us To You - Outro Theme

Top Gear #1 July 16, 1964 Rec : July 14, 1964 Studio S2, Broadcasting House, London Producer : Bernie Andrews / Host: Brian Matthew
13. Top Gear Trailer 14. Long Tall Sally 15. Things We Said Today 16. Crinsk Dee Night 17. A Hard Day's Night 18. And I Love Her
19. I Should Have Known Better (from LP) 20. If I Fell 21. You Can't Do That 22. Top Gear Outro theme

From Us To You #4 July 17, 1964 Rec : July 17, 1964 BBC Paris Studio, London Producer : Bryant Marriott
23. From Us To You (outtake) 24. Kansas City / Hey-Hey-Hey-Hey! 25. Long Tall Sally 26. If I Fell 27. Boys 28. I'm Happy Just To Dance With You (backing track) 29. I'm Happy Just To Dance With You 30. I Should Have Known Better (false start) 31. I Should Have Known Better (before double tracking) 32. I Should Have Known Better 33. Things We Said Today 34. A Hard Day's Night 35. From Us To You (complete)

DISC ELEVEN
From Us To You #4, August 3, 1964 Rec: July 17, 1964 BBC Paris Studio, London Producer: Bryant Marriott Host: Don Wardell
01. From Us To You - Intro Theme 02. Long Tall Sally 03. If I Fell 04. I'm Happy Just To Dance With You 05. Things We Said Today 06. I Should Have Known Better 07. Boys 08. Kansas City / Hey-Hey-Hey-Hey! 09. It's For You (Cilla Black) 10. A Hard Day's Night 11. From Us To You - Outro Theme


Top Gear, November 17, 1964, Recording Session Rec: November 17, 1964 Playhouse Theatre, London Producer: Bernie Andrews
12. She's A Woman (session) 13. I Feel Fine (false starts and breakdowns) 14. I Feel Fine (outtake) 15. I Feel Fine (false starts)
16. I Feel Fine (overdubs) 17. She's A Woman (aborted overdub) 18. Studio Chat 19. I'll Follow The Sun 20. End of Top Gear, November 19, 1964
21. Music From Midnight 22. Happiness (Ken Barrie & The Barrietones) 23. I'm Gonna Be Strong (Gene Pitney) 24. Tied Up With Mary (Patsy Ann Noble)

Top Gear #1, November 26, 1964 Rec: November 17, 1964 Playhouse Theatre, London Producer: Bernie Andrews Host: Brian Matthew
25. I'm A Loser 26. Riding On A Bus 27. Honey Don't 28. She's A Woman 29. Everybody's Trying To Be My Baby 30. I'll Follow The Sun
31. Beatle Talk 32. I Feel Fine

※付属の解説本よりサンプル。
196411月26日放送のトップ・ギアへ第2回目で最後の出演。1964年12月に発売されるニュー・アルバム「BEATLES FOR SALE」のプロモーションとして、アルバムから4曲と当時の最新シングルのAB面を演奏した。29と30が1978年発売の「DEC. 63」で1965年のハマースミス・オデオンでのポールウィナーズ・ショーからと偽りのクレジット入りで、歓声をオーバーダブしたライブ仕立ての音源で初登場した。29の前にはジョージの「Thank You」のMCが聞かれるが、これは1964年夏のバンクーバー公演のもの。音質は良くない。1980年リリースの「BROADCASTS」で25、28、29、32が高音質で登場したが、これは「TOP OF THE POPS」のトランスクリプション・ディスクから収録されたもの。1982年3月の特番「THE BEATLES AT THE BEEB」で25、28、29、32がやはり「TOP OF THE POPS」のトランスクリプション・ディスクからオンエアされた。27の編集版と30は1982年暮れの拡大版「THE BEATLES AT THE BEEB」でオンエア。トップ・ギアでの演奏は「TOP OF THE POPS」に転用、編集された後にマスター・テープが処分されてしまっているので、オリジナル・フォームでの質の良い収録テープは現存していない。リンゴの「Honey Don't」は転用の際に2回目のギター・ソロが丸々カットされたショート・バージョンとなってしまった。また「I'm A Loser」、「She's A Woman」、「I Feel Fine」は、オリジナル放送ではフェードアウトの最後までアナウンスが被らないが「TOP OF THE POPS」版ではかなり早いタイミングでアナウンスが入ってくる。「Everybody's Trying To Be My Baby」ではエンディングの余韻中にオリジナル放送には無かったスタジオの床に靴がカタカタと当たるようなノイズが聞こえる。(この音は2013年版「LIVE AT THE BBC」のリマスター版ではデジタル処理によって綺麗に消去されている。)ビートルズとブライアン・マシューのトーク部分も、「TOP OF THE POPS」ではかなりズタズタに切り刻まれている。「LIVE AT THE BBC」と「ON AIR - LIVE AT THE BBC VOL.2」の発売により、現在では番組での演奏曲の全ては容易に聴けるようになった。1988年に発売されたLP「THE BEATLES AT THE BEEB VOL.12」ではオリジナル放送をAMラジオから収録したテープでリリースされたが、ジリジリ、パチパチと終始受信ノイズが混入した音源で音質は良くなく、テープの収録スピードも大分遅かった。しかしながら完全版の「Honey Don't」や、「TOP OF THE POPS」版よりフェードアウトの長い「I'm A Loser」の収録は本盤のみの収録である。またこの本放送では「Everybody's Trying To Be My Baby」の直前に、歌い出しの音程をとるためにジョージがちょこっとEのコードを軽く弾く音が含まれている。2003年のイエロー・ドッグ・ボックスでは1982年暮れの特番、1994年の「LIVE AT THE BBC」、1995年のシングル「BABY IT'S YOU」、そして「THE BEATLES AT THE BEEB VOL.12」の音源を使用したコンパイル版で収録された。本作では「TOP OF THE POPS」のトランスクリプション・ディスク音源、2013年のリマスター音源、そして「THE BEATLES AT THE BEEB VOL.12」の音源で演奏、トークの欠落部分を補填した新しいバージョンで収録している。25、32はボーカルがダブルトラック処理されている。28のBメロのポールのボーカルとジョージのリード・ギターもダブルトラック処理されている。リンゴの「Honey Don't」は、イエロー・ドッグ・ボックスでは「TOP OF THE POPS」のトランスクリプション・ディスクのバージョンとAM音源を編集することによってカットされる前の長さに戻そうとしているが、「TOP OF THE POPS」の音源とAM音源の1回目のジョージの間奏とリンゴのボーカルの3番が2度重複して繰り返される編集ミスがあり、本来2分53秒であった演奏タイムが3分58秒に伸びて、1分以上も同じ演奏部分がダブって収録されてしまっている。(「ON AIR - LIVE AT THE BBC VOL.2」に収録のこの曲の正規リリースのタイムは2分23秒である。)

DISC TWELVE
Saturday Club #10, December 26, 1964 Rec: November 25, 1964 Studio 2, Aeolian Hall, London
Producers: Jimmy Grant, Brian Willey Host: Brian Matthew
01. Saturday Club Theme  02. Rock 'n' Roll Music  03. Beatle Talk  04. I'm A Loser (from Top Gear #2, Oct. 26, 1964)
05. Everybody's Trying To Be My Baby (from Top Gear #2, Oct. 26, 1964)  06. I Feel Fine (from Top Gear #2, Oct. 26, 1964)
07. Kansas City / Hey-Hey-Hey-Hey!  08. She's A Woman (from Top Gear #2, Oct. 26, 1964)

The Beatles (Invite You To Take A Ticket To Ride), June 7, 1965  Rec: May 26, 1965 Studio 1, BBC Piccadilly Theatre, London
Producer: Keith Bateson  Host: Denny Piercy
09. Ticket To Ride (short version)  10. Everybody's Trying To Be My Baby  11. Stay (The Hollies)  12. I'm A Loser 13. You Know He Did (The Hollies) 
14. Chug-A-Lug (The Lorne Gibson Trio)  15. Dream Child (The Hellions)  16. Beatle Talk 17. The Night Before 
18. Nitty Gritty / Something's Got A Hold On Me (The Hollies)  19. Honey Don't  20. Dizzy Miss Lizzy 21. I'm Alive (The Hollies) 
22. That's Why I'm Crying (The Ivy League)  23. She's A Woman  24. Ticket To Ride

Saturday Club, December 25, 1965 Rec: November 29, 1965 Studio 1, Aeolian Hall, London
Producers: Jimmy Grant, Brian Willey Host: Brian Matthew
25. Saturday Club Christmas Show (speech)




ビートルズ
AROUND THE BEATLES
VAL-007
SBD
1CD+1DVD
\7,800
※お取り寄せに通常よりお時間がかかります


本作のタイトルとなっている『AROUND THE BEATLES』は、テレビ番組READY STEADY GO!の特番として収録されたものである。それまで何度か出演していた同番組であったが、全てマイミングであったこと、わずか数曲ごとの出演であったのに対し、この特番は事前収録とはいえきちんとしたライブ演奏であり、また未発表曲(「SHOUT」)や、珍しいメドレーが演奏されている事で他の収録と一線を画している。収録は1964年4月19日ロンドンはウェンブリー・パーク・スタジオで観客を入れて行なわれ、英国では1964年5月6日、米国では11月15日に放送されている。本放送ではビートルズのみならず、他のアーティストの演奏もオンエアされ、更にビートルズのメンバーによる学芸会的な寸劇シェイクスピア「真夏の夜の夢」が行なわれるなど、まさにアイドル的な扱いが現代の視点からは微笑ましい内容となっている。本作は、この特番「AROUND THE BEATLES」を収録している。


【NO OVERDUB VERSION】 まず音源の説明から。当時のテレビ番組はマイミング(口パク)が主流で、演奏シーンであっても音はレコードを流すというケースが多い。ライブ演奏となるとマイクを立てねばならず、絵的に顔の前に障害物が映り込むのを避けるためと、ライブならではのアクシデントを避けるための処置でマイミングの方がリスクが少ないというのが理由であろう。しかし、AROUND THE BEATLESもマイミングではあるのだが、音がレコードではないという点が他と異なる特記事項である。使われた音声は事前に放送向けに新たに収録されたもので、生演奏ではないもののきちんとしたライヴ演奏なのである。つまり事前にライヴ演奏した音に合わせて本番で演奏したという事になる。「NO OVERDUB VERSION」は、その事前にレコーディングしておいた方のライブ・バージョンである。従って映像で見られるような歓声は一切含まれておらず、ライヴ演奏でありながら純粋に演奏と歌のみという珍しいものとなっている。

【ALTERNATE SOURCE】 特番AROUND THE BEATLESは音質の良さと内容の珍しさから、断片的にであっても様々な形で公開されてきた。近年でも再放送がなされたり、部分的にリマスターされたりと、実に多くの種類が存在する。ここではその別バージョンを収録している。「Boys」はリンゴのボーカルで「I Wanna Be Your Man」と共に収録されたが、バランス的にリンゴは1曲という事で後者が選ばれ、結果的にお蔵入りとなったライブ・テイクである。

【MARRAY THE K INTERVIEW】 ビートルズをアメリカで大プッシュした親交の深いマレー・ザ・Kが、AROUND THE BEATLESのリハーサルを訪れ、ビートルズにインタビューを敢行している。もちろんここでのメインはマレー・ザ・Kのしゃべりではなく、そのバックで聴くことが出来るリハーサル音源である。リハーサル中ということで、インタビュー中も楽器を持って臨んだのであろう、本番では演奏されなかった「You Can’t Do That」を演奏しているのが興味深い。もしかしたら当日のセットリストの候補に挙がっていたのかもしれない。

【SOUNDTRACK with OVERDUB】 こちらが事前に録音されたライブに合わせて当日会場で演奏した音源である。当然のことながら歓声が終始入っておりライブっぽい仕上がりになっている。さらに興味深いのは、事前に録音しておいたライブ・テイクのみならず、本番でのマイクも軽くオンになっており、合わせて歌っているリアルタイムのボーカルも薄っすらと聴こえる点である。特に「Can’t Buy Me Love」で顕著であり、ポールのボーカルがダブルトラックになっている。

【16mm FILM COMPLETE VERSION】
ここからDVDの説明である。最初は、完全収録でかつ最も画質が優れている16mmフィルムのバージョンを収録している。オープニングからエンディングまでを、冒頭に書いたようにこの特番はビートルズ以外の出演者もおり、それらを含め完全収録している。モノクロ映像であるが故に、初期ビートルズを象徴するような映像作品となっている。スーツに身を包み、メンバーがマッシュルーム・カットを振り乱してシャウトする。。。世間一般のイメージ通りのビートルズがここにある。寸劇が披露されている点、ジュリーがドリフのコントをやっているような奇妙な錯覚に陥るが、アイドルからアーティストへの脱却が完全になされていないこの時代特有の空気を感じることが出来る。よくメンバーが、中でもジョンがこのような出演を受けたものだと思う。まさに「有名になるために魂を売った」のだろう。

【COLOR VERSION】
フランスのリュミエール兄弟が映像を発明してから120年余り、映画の世界はサイレントからトーキー、そしてカラーへと進化してきた。戦地で『風と共に去りぬ』を見た小津安二郎は、フルカラーで映される映像を見て、このような映画を作るアメリカに戦争は勝てないと感じたという。日本で最初のカラー映画は昭和26年の高峰秀子主演『カルメン故郷に帰る』であった。この時もまだカラー・フィルムは輸入品でしか手に入らず、失敗した時の保険で、俳優たちに同じ演技を二度づつしてもらい、モノクロでも同時に撮影していたという。さらに時代が進み、現在は人工着色による白黒映画のカラー化が試みられている。今や『カサブランカ』『ローマの休日』といった映画のみならず、『ウルトラQ』までがカラーで見る事が出来るのである。


本作は、同様の試みとしてAROUND THE BEATLESをカラー化したものが収録されている。既にミスタークローデル・レーベルでは1966年ミュンヘン公演、1964年メルボルン公演などでカラー化は試みられているが、やはり元からのカラー・フィルムのような鮮やかなフルカラーというわけではなく、まだ技術は発展途上という感は否めない。しかし現在のAI技術で可能な限りカラー化を図ったという点で、オリジナルとは異なるバージョンのひとつとして楽しんで欲しい。本作には、全編カラー化されたバージョンと、元のモノクロ映像と並列させ比較できる映像が収録されている。これらは視聴中にも切り替えが出来る機能が付随しているので、是非効果の程を見比べてみて欲しい。


【LD VERSION】 現在廃盤となっているLDからの収録である。ビートルズの演奏部分のみの収録で、フィルム・バージョンとは異なる質感の映像となっている。内容的にはカメラアングルなど相違はないが、別バージョンのひとつとして収録してある。CDに収録されているように、番組用に事前に収録されたオーバーダブなしのライブ・バージョンと、歓声などが加えられた本放送でのバージョンと2種類の音源が存在する。このLDバージョンの映像では、そのいずれか選択、途中でも切り替えできるようになっている。

【ALTERNATE VERSION】 「Roll Over Beethoven」はプロモーション映像として流用されたもの。白黒の濃淡が鮮やかで、1曲のみながら画質的に最も優れたものであろう。「She Loves You」は近年1曲のみ再放送されたものである。画質は特に優れているというわけではないし、微妙に音と映像がずれているが、あえて修正せず放送時そのままの状態で収録してある。「Can’t Buy Me Love」もまた1曲のみ近年再放送されたものである。こちらも画質は生々しいまでに優れており、先の「Roll Over Beethoven」と比べても甲乙つけがたいものである。ポールがメイン・ボーカルの曲だが、何故かカメラはジョンを中心にスイッチングされており、まるでジョンが歌っているかのようなカメラワークになっている。

【AROUND THE BEATLES】
1964年テレビ特番AROUND THE BEATLESを様々な角度から収録したのが本作である。音源はオーバーダブなしのライブ・バージョン、オーバーダブされた本放送バージョン、そしてリハーサル、別バージョンと網羅している。映像は16mmフィルムバージョン、それを元にしたカラーライズ・バージョン、画面の質感が異なるLDバージョン、そして再放送など別バージョンと、こちらも網羅している。特にカラーライズ・バージョンは従来のモノクロ映像と比較して視聴できる機能や、LDバージョンには音声がオーバーダブされたものとされていないものが切り替えで視聴できるようになっている。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。日本語帯付。

AUDIO DISC
NO OVERDUB VERSION
01. We Love You Beatles 02. Twist And Shout 03. Roll Over Beethoven 04. I Wanna Be Your Man 05. Long Tall Sally
06. Love Me Do - Please Please Me - From Me To You - She Loves You - I Want To Hold Your Hand 07. Can’t Buy Me Love 08. Shout!

ALTERNATE SOURCE 09. I Wanna Be Your Man 10. Long Tall Sally 11. Boys outtake 12. Shout! 13. Roll Over Beethoven 14. She Loves You
15. Can’t Buy Me Love

MURRAY THE K INTERVIEW 16. Interview #1 17. Interview #2

SOUNDTRACK with OVERDUB 18. Twist And Shout 19. Roll Over Beethoven 20. I Wanna Be Your Man 21. Long Tall Sally
22. Introducing PJ Proby 23. A Mid-Summer’s Dream 24. Introduction 25. Love Me Do - Please Please Me - From Me To You - She Loves You
- I Want To Hold Your Hand 26. Can’t Buy Me Love 27. Shout!


DVD DISC
16mm FILM COMPLETE VERSION

LONG JOHN BALDRY 10. I’ve Got Mojo Workin’
CILLA BLACK 11. Saved
P.J. PROBY & VERNON GIRLS 12. Cumberland Gap
P.J. PROBY 13. I Believe
MURRAY THE K 14. introduction
CILLA BLACK 15. You’re My World 16. Heatwave

THE BEATLES 17. Twist And Shout 18. Roll Over Beethoven 19. I Wanna Be Your Man 20. Long Tall Sally 21. Love Me Do - Please Please Me
- From Me To You - She Loves You - I Want To Hold Your Hand 22. Can’t Buy Me Love 23. Shout!

COLOR VERSION A : COLOR VIEW B : COMPARISON VIEW
24. A Mid-Summer’s Dream 25. Twist And Shout 26. Roll Over Beethoven 27. I Wanna Be Your Man 28. Long Tall Sally 29. Love Me Do - Please Please Me - From Me To You - She Loves You - I Want To Hold Your Hand 30. Can’t Buy Me Love 31. Shout!

LD VERSION A : ORIGINAL AUDIO B : STUDIO AUDIO
32. We Love You Beatles 33. Twist And Shout 34. Roll Over Beethoven 35. I Wanna Be Your Man 36. Long Tall Sally 37. Love Me Do- Please Please Me - From Me To You - She Loves You - I Want To Hold Your Hand 38. Can’t Buy Me Love 39. Shout!

ALTERNATE VERSION 40. Roll Over Beethoven 41. She Loves You 42. Can’t Buy Me Love



ビートルズ
COMPLETE BBC TAPES Vol.2
mccd-637-640
SBD
4CD+解説BOOK
\7,500
※お取り寄せに通常よりお時間がかかります


■初登場&アップグレードで現在考え得る最高の内容
■各番組ごとに詳細な解説をした研究本が付属
■Vol1からVol.4まで全16ディスクに渡る、その第二弾


ビートルズはデビュー前の1961年3月からデビュー後の1965年6月までに延べ52回に渡ってトータルで300曲近いパフォーマンスを、 BBCのスタジオや観客を入れた劇場で生演奏で披露していた。 ビートルズにとってテレビやラジオへの出演はレコード・セールスへの重要なプロモーションの場であり、バンドのライブ活動同様に必要不可欠なものであったはずだ。 1960年代当時はラジオ局が1日の放送時間の中でレコード音源をオンエア出来る時間数が組合によって厳しく制限されていた。 それこそがBBCに於けるライブ演奏の量の多さの理由なのである。 熱心なファンやコレクター達がBBCライブ音源に特別な価値を見い出す理由は、その演奏曲目のユニークさにあるだろう。 実際にバンドが最も頻繁にBBCラジオに出演した1963年にはレコード化されなかったカバー曲が大量にBBCの番組で演奏されオンエアされている。 それらの演奏曲はバンドがデビュー前にハンブルグのスター・クラブや、リバプールのキャバーン・クラブで好んで演奏していたレパートリーであった。

これらの貴重な番組の音源は基本的に当時の本放送時一回きりのオンエアであり、バンドのBBCラジオ初登場から20周年を記念する1982年3月の「THE BEATLES AT THE BEEB」というBBC特番のオンエアまでほとんど顧みられなかった。 また不幸なことに当時のBBCではオンエアの済んだマスター・テープは予算の都合上、消去された上に他の番組に使い回しされたため、 後年BBC自らが音源の重要性に気付き局内のアーカイブを探索した時には、大部分の番組の保存状況は非常に悪く絶望的なまでにマテリアルは残されていなかった。

満を持してリリースされる本作、コンプリート・BBC・テープスではその収録内容において、より綿密な推敲や作業を施し、考え得る最大のアップグレード、 従来より長い収録タイムといった事項に重点を置き、 ライブ演奏が披露された当時のオリジナル放送を中心にオンエア順に出来る限り最良の状態で復元し収録しようと試みたものである。 使用ソースや音源の歴史、聴きどころや番組にまつわるエピソード等のポイントは本作付属のブックレットで詳細に解説している。 このブックレットは、これだけで1冊の研究本になるくらいの内容密度の濃いもので、これだけでも価値があるというものだ。 Vol.1からVol.4まで全16枚のディスクになる予定である。 数あるBBC音源の決定盤として是非コレクションに加えておいていただきたいと思う。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。

DISC FIVE
Pop Go The Beatles #08, August 6, 1963 Rec : July 16, 1963 BBC Paris Studio, London
Producer : Terry Henebery Host: Rodney Burke Guest Group: The Swinging Blues Jeans
01. Pop Go The Beatles - Intro Theme 02. I'm Gonna Sit Right Down And Cry (Over You) 03. Crying, Waiting, Hoping
04. Kansas City / Hey-Hey-Hey-Hey 05. To Know Her Is To Love Her 06. Too Late Now (The Swinging Blues Jeans)
07. The Honeymoon Song 08. Twist And Shout 09. Pop Go The Beatles - Outro Theme

Pop Go The Beatles #09, August 13, 1963 Rec: July 16, 1963 BBC Paris Studio, London
Producer: Terry Henebery Host: Rodney Burke Guest Group: The Hollies
10. Pop Go The Beatles - Intro Theme 11. Long Tall Sally 12. Please Please Me 13. She Loves You 14. You Really Got A Hold On Me
15. Searchin' (The Hollies) 16. I'll Get You 17. I Got A Woman 18. Pop Go The Beatles - Outro Theme

Pop Go The Beatles #10, August 20, 1963 Rec: July 16, 1963 BBC Paris Studio, London
Producer: Terry Henebery Host: Rodney Burke Guest Group: Russ Sainty & The Nu Notes
19. Pop Go The Beatles - Intro Theme 20. She Loves You (from PGTB #9, Aug. 13, 1963) 21. Words Of Love
22. My Whole World Is Falling Down (Russ Sainty & The Nu Notes) 23. Wipe Out (Russ Sainty & The Nu Notes) 24. Glad All Over
25. I Just Don't Understand 26. Unforgettable Love (Russ Sainty & The Nu Notes) 27. Walkin' Tall (Russ Sainty & The Nu Notes)
28. Devil In Her Heart 29. Da Doo Ron Ron (Russ Sainty & The Nu Notes) 30. Slow Down 31. Pop Go The Beatles - Outro Theme

※付属の解説本よりサンプル。
1963年8月20日放送のシリーズ第10回からは、20、21、28のAM音源が1972年の「OUTTAKES 2」(TMOQ)に、24、25、30のAM音源が1971年の「YELLOW MATTER CUSTARD」(TMOQ)に収録され市場に初登場。この回はイエロー・ドッグのFM音源テーパーによる音源が存在せず、別のテーパーによるAM音源エアチェックのテープが1987年のLP「THE BEATLES AT THE BEEB VOL.5」に収録された。分類上「AM音源」と呼んではいるが、この「THE BEATLES AT THE BEEB VOL.5」に収録されているシリーズ第10回を収めたテープは、高音域もなかなか良く捉えていてFM放送をオフ・スピーカー経由で録音したような不思議なニュアンスの音質である。曲間のMCはこの盤が初登場であった。20と21を除いたビートルズの4曲は、1994年の「LIVE AT THE BBC」と1995年の「BABY IT'S YOU」のシングルでマーガレット・アッシュワース音源よりリリースされた。2003年のイエロー・ドッグ・ボックスでは24、25、30は「LIVE AT THE BBC」、28はシングル「BABY IT'S YOU」の収録テイク、20は第9回のFM音源に差し替えられ、ゲストの22、23、26、27、29の5曲のAM音源を追加してリリースされた。2013年には21が「ON AIR - LIVE AT THE BBC VOL.2」でようやくマーガレット・アッシュワース音源よりリリースされた。本作ではビートルズの5曲はマーガレット・アッシュワース音源の2013年リマスター、20はFM音源、ゲスト出演部分と全MCをイエロー・ドッグ版のテープ・ソースで収録。20の前のオープニングMCと30の後のエンディングのMCの一部が欠落しているのみで、ほぼ番組全体を全長版に近い状態で収録することに成功している。番組3回分の演奏は、何とかこの7月16日中に録リ終えることが出来たが、MC部分まではさすがに時間が足りなかったようで、この回では司会者のMCのみでビートルズのトーク部分が一つもない。「She Loves You」はシリーズ第9回からのリピート放送。24と25は「ブッシュハウス・テープ」バージョンも存在する。この音源からの「Glad All Over」は、1989年発売の「FROM US TO YOU」(The Swingin' Pig)に収録されている。22の「My Whole World Is Falling Down」はブレンダ・リーの1963年のヒット曲のカバー。1964年1月のビートルズのフランス公演の際には、共演したシルビー・バルタンもこの曲をステージで披露していた。

DISC SIX
Saturday Club #5, August 24, 1963 Rec: July 30, 1963 Playhouse Theatre, London
Producers: Jimmy Grant, Bernie Andrews Host: Brian Matthew
01. Long Tall Sally 02. She Loves You 03. Glad All Over 04. Twist And Shout 05. You Really Got A Hold On Me 06. I'll Get You

Pop Go The Beatles #11, August 27, 1963 Rec: August 1, 1963 Playhouse Theatre, Manchester
Producer: Ian Grant Host: Rodney Burke Guest Group: Cyril Davies Rhythm & Blues All Stars with Long John Baldry
07. Pop Go The Beatles - Intro Theme 08. Ooh! My Soul 09. Don't Ever Change 10. Country Line Special (Cyril Davies Rhythm & Blues All Stars) 11. My Babe (Long John Baldry) 12. Twist And Shout 13. She Loves You (from PGTB #9, Aug. 13, 1963)
14. Anna (Go To Him) 15. A Shot Of Rhythm And Blues 16. Pop Go The Beatles - Outro Theme

※付属の解説本よりサンプル。
ポップ・ゴー・ザ・ビートルズの第11回と12回は通常のロンドンのBBCのスタジオを離れ、国内ツアー中のビートルズのスケジュールに合わせてマンチェスターで収録された。1963年8月27日放送の「Pop Go The Beatles」の第11回からは、1971年の「YELLOW MATTER CUSTARD」(TMOQ)で9、15が、1972年の「OUTTAKES 2」(TMOQ)で14が、1982年の「BEAUTIFUL DREAMER」で8がそれぞれAM音源より初登場した。この回もイエロー・ドッグ音源のテーパーによるFMソースが無く、1987年にLP「THE BEATLES AT THE BEEB VOL.5」には「Pop Go The Beatles」 第10回のイエロー・ドッグのAM音源と同じテーパーによる音源から8、9、12の3曲が収録された。1982年3月の特番「THE BEATLES AT THE BEEB」では音質向上した「ブッシュハウス・テープ」から9、15がオンエア。(但し9のイントロは欠落)1994年には「LIVE AT THE BBC」で8、9、15が完璧な音質でマーガレット・アッシュワース音源より登場。2003年のイエロー・ドッグBBCボックスでは8、9、15を1994年の「LIVE AT THE BBC」からコピー、12とゲストの10、11の2曲、そして13の前のMCを、LP「THE BEATLES AT THE BEEB VOL.5」で使用していたテープ・ソースより未発表部分も含め初CD化、14の前のMCは初登場の別AM音源より収録。14の曲本体は「OUTTAKES 2」(TMOQ)のテープ・ソースよりCD化した。14は「ON AIR - LIVE AT THE BBC VOL.2」で2013年にMC部分をシリーズ第4回のものに差し替えるという不可解な編集で、マーガレット・アッシュワース音源より高音質でリリースされた。本作では8、9、14、15の4曲をマーガレット・アッシュワース音源のリマスター版で、10、11をイエロー・ドッグAM音源より、12をイエロー・ドッグAM音源をファン有志が公開したアップグレード版より、13はシリーズ第9回のFMソースよりそれぞれコンパイルして、これまでで最長のベスト音質で収録している。当回のマーガレット・アッシュワース音源は実際の演奏よりもおよそ1%ほどスピードが速い状態なので、ここではそれを修正して番組全体をより正確なテープ・スピードで統一して収録することに徹頭徹尾した。この回の「She Loves You」は長年「ポップ・ゴー・ザ・ビートルズ演奏曲の中で聴くことの出来ない4曲」(第1回の「From Me To You」、第11回の「She Loves You」、第12回の「I'll Get You」、第13回の「Till There Was You」)としてコアなマニア間で神聖視されていたバージョンである。第12回の「I'll Get You」と第13回の「Till There Was You」は、その後発掘され現在は聞くことが出来るようになっている。この「She Loves You」はイエロー・ドッグAM音源で、ジョンとポールのMCの後の曲の開始後すぐフェードアウトしてしまうテイクがシリーズ第9回のテイクと同一なので、この回でも第9回のバージョンがリピート放送されたという判断で、このバージョンを該当箇所に収録した。8の前のオープニングMC、15の後のエンディングMC、13と14の間に放送されたであろうゲストの2曲は残念ながら未発掘である。「Ooh! My Soul」では現存のマスター・テープに痛みの激しい箇所があり、「LIVE AT THE BBC」では1分02~05秒の4秒間を0分32秒の「Ooh! My Soul, Wah!」の箇所でダメージ部分を差し替えているが、本作では同アルバムのプリプロ版でオリジナルのままだったバージョンを利用して、編集なしのオリジナル・バージョンに戻している。「LIVE AT THE BBC」と聞き比べると該当箇所のポールの「Wah!」のシャウトの位置が違うのが分かる。また「LIVE AT THE BBC」では強調し過ぎだった高音域もやや抑えてある。今回この箇所のテープの痛みは波形処理で目立たなくする方法を採っている。「LIVE AT THE BBC」の1994年版オリジナルと2013年リマスターでは後者で曲のエンディングが最後まで聞けるようになり、各曲間のクロスフェードの編集は全て廃止されたのだが、全曲をオリジナル・テープから再度リマスタリングした訳ではなく、この「Ooh! My Soul」や「Keep Your Hands Off My Baby」、「Honey Don't」等のEQやドロップアウトのレストアに手間のかかっている楽曲には、1994年のピーター・ミュー版の音声を流用し、エンディングのみオリジナル・テープから継ぎ足して元々のエンディングの長さに戻している。これらのトラックを波形で確認すると継ぎ足したエンディングのみ波形の形状が異なり、音質にも大きな落差があるのが確認出来る。1994年の「LIVE AT THE BBC」はイギリスでのファースト・アルバムとセカンド・アルバムに近い音造りを模索し、一発録りで楽器の各パートの線が細くなりがちなBBCのオリジナル・テープの音質に、ある意味過剰とも感じられるイコライジング加工/ノイズ除去を施していたのに対し、2013年の「ON AIR - LIVE AT THE BBC VOL.2」は「出来るだけ加工感を排除する」方向で制作されたため、マスターの保存状態によっては1994年版と同様の加工を必要とするよう楽曲は、ヒスは目立たないが、かなり高域がコモリ気味な印象を与えていた。(特にポップ・ゴー・ザ・ビートルズの第11回~15回の収録テイクにこの傾向がみられる。また「LIVE AT THE BBC」の2013年リマスター版では、ある程度は1994年版のイコライジング方針が守られた。)これは2013年8月にピーター・ミューが自らのキャリアを勇退しEMIを退社しており、恐らく「ON AIR - LIVE AT THE BBC VOL.2」とリマスター版「LIVE AT THE BBC」制作当時のEMIには、1994年のピーター・ミュー版と同等の高レベルのレストアを行えるスタッフが社内にはいなかったというのが実情だろう。

Pop Go The Beatles #12, September 3, 1963 Rec: August 1, 1963 Playhouse Theatre, Manchester
Producer: Ian Grant Host: Rodney Burke Guest Group: Brian Poole & The Tremeloes
17. Pop Go The Beatles - Intro Theme 18. From Me To You 19. I'll Get You 20. Twist And Shout (Brian Poole & The Tremeloes)
21. Money (That's What I Want) 22. There's A Place (from PGTB #5, Jul. 16, 1963) 23. Do You Love Me (Brian Poole & The Tremeloes)
24. Honey Don't 25. I Can Tell (Brian Poole & The Tremeloes) 26. Roll Over Beethoven 27. Pop Go The Beatles - Outro Theme

DISC SEVEN
Pop Go The Beatles #13, September 10, 1963 Rec: September 3, 1963 Studio 2, Aeolian Hall, London
Producer: Ian Grant Host: Rodney Burke Guest Group: Johnny Kid & The Pirates
01. Pop Go The Beatles - Intro Theme 02. Too Much Monkey Business 03. Till There Was You 04. Love Me Do 05. She Loves You
06. A Shot Of Rhythm And Blues (Johnny Kid & The Pirates) 07. Dr. Feelgood (Johnny Kid & The Pirates) 08. I'll Get You
09. A Taste Of Honey (taped for #14) 10. I Can Tell (Johnny Kid & The Pirates) 11. The Hippy Hippy Shake
12. Pop Go The Beatles - Outro Theme

Pop Go The Beatles #14, September 17, 1963 Rec: September 3, 1963 Studio 2, Aeolian Hall, London
Producer: Ian Grant Host: Rodney Burke Guest Group: The Marauders
13. Playtime - Pop Go The Beatles - Intro Theme 14. Chains 15. You Really Got A Hold On Me 16. That's What I Want (The Marauders)
17. Summertime (The Marauders) 18. Misery 19. Lucille 20. Bad To Me (The Marauders) 21. Always On My Mind (The Marauders)
22. From Me To You 23. Night Train To Memphis (The Marauders) 24. Boys 25. Pop Go The Beatles - Outro Theme

Pop Go The Beatles #15, September 24, 1963 Rec: September 3, 1963 Studio 2, Aeolian Hall, London
Producer: Ian Grant Host: Rodney Burke Guest Group: Tony Rivers & The Castaways
26. Pop Go The Beatles - Intro Theme 27. She Loves You (from PGTB #13, Sep. 3, 1963) 28. Ask Me Why
29. Abilene (Tony Rivers & The Castaways) 30. Devil In Her Heart 31. I Saw Her Standing There 32. Sure To Fall (In Love With You)
33. Twist And Shout 34. Pop Go The Beatles - Outro Theme

DISC EIGHT
Saturday Club #6, October 5, 1963 Rec: September 7, 1964 Playhouse Theatre, London
Producers: Jimmy Grant, Bernie Andrews Host: Brian Matthew
01. Saturday Club Theme 02. I Saw Her Standing There 03. Memphis, Tennessee 04. Happy Birthday Saturday Club
05. Brian Matthew Intro 06. I'll Get You 07. She Loves You 08. Lucille 09. Saturday Club Outro

Easy Beat #4, October 20, 1963 Rec: October 16, 1963 Playhouse Theatre, London
Producer: Ron Belchier Host: Brian Matthew Recorded in front of a live audience
10. I Saw Her Standing There 11. Love Me Do 12. Please Please Me 13. From Me To You 14. She Loves You

The Ken Dodd Show, November 3, 1963 Rec: October 9, 1963 BBC Paris Studio, London
Producer: Bill Worsley Host: Ken Dodd Recorded in front of a live audience
15. She Loves You (introduced by Judith Chalmers)

Saturday Club #7, December 21, 1963 Rec: December 17, 1964 Playhouse Theatre, London
Producers: Jimmy Grant, Bernie Andrews Host: Brian Matthew
16. All My Loving (from LP) 17. This Boy 18. All I Want For Christmas Is A Bottle 19. I Want To Hold Your Hand
20. Till There Was You 21. Roll Over Beethoven 22. She Loves You (from Saturday Club #6, Oct. 5, 1963) 23. Chrimble Medley (Shazam!)

From Us To You #1, December 26, 1963 Rec: December 18, 1963 BBC Paris Studio, London
Producer: Bryant Marriott Host: Rolf Harris
24. From Us To You - Intro Theme 25. She Loves You 26. All My Loving 27. Roll Over Beethoven 28. Till There Was You
29. Boys 30. Money (That's What I Want) 31. I Saw Her Standing There 32. Tie Me Kangaroo Down, Sport
33. I Want To Hold Your Hand 34. From Us To You - Outro Theme

※付属の解説本よりサンプル。
1963年12月26日放送の英国の公休日バンク・ホリディのビートルズ特番の第1回目出演。「From Me To You」の「Me」を「Us」に変えたスペシャル・バージョンが番組のタイトルとテーマ曲となった。多くの資料で言われていることと反するが、この後3回続く同番組中、番組のテーマ曲「From Us To You」だけはこの第1回分収録時のものが繰り返し使用されたとするものが多いが、実際は4回ともその都度新しく収録した別テイクのテーマ曲を使用しているので、全ての回のテーマ曲「From Me To You」は回ごとに収録テイクが異なっている。この番組の音源は、まず33が1984年には「DIRECTLY FROM SANTA CLAUS, RARE UNRELEASED BEATLES TRACK」でAM音源より初登場。1988年にLP「THE BEATLES AT THE BEEB VOL.8」でFM音源より全曲がリリースされた。(29はフェードアウトしてしまうが。) 「Tie Me Kangaroo Down, Sport」は本番組の司会者で、オーストラリア人の歌手/コメディアンであるロルフ・ハリスのヒット曲の歌詞をビートルズのメンバーに置き換えて、当番組収録時のスタジオで両者が一緒に歌って演奏したもの。2009年のバンク・ホリディ・スペシャルではイエロー・ドッグ版よりも音質の優れた24、30、32、33が再放送され話題となった。2013年の「ON AIR - LIVE AT THE BBC VOL.2」には、そのニュー・ソースから30と33が収録された。「BOOTLEG RECORDINGS 1963」には、25、27の新ソースの高音質版と、26、28のイエロー・ドッグ音源が収録され、こちらも話題を呼んだ。「I Want To Hold Your Hand」の音質の良い再放送版にはいくつかのバリアントがあり、2009年のバンク・ホディ・スペシャルでのオンエア版(32と33はそれ以前の1996年にもオンエアされている。)は、1回目のBメロの「Inside~」が2番目のBメロから持ってきたハモっている方の部分、2番目のBメロは前述の1番目の編集済みのBメロのリピートという形になっている。これが2013年の「ON AIR - LIVE AT THE BBC VOL.2」になると、1回目のBメロは「Inside~」の差し替えがない正常な状態で、2回目のサビもハモリの無い1回目のBメロのリピートという特番とは異なった編集となっている。ここに収録したバージョンは正規リリースと同じマスターからのものだが、Bメロ1回目はハモリ無し、Bメロ2回目は全部ハモリ有りで編集なしのオリジナルの状態で収録されていて、しかも音質が良いという大変貴重なバージョンである。この「I Want To Hold Your Hand」には、やはりAメロにハンド・クラッピングがオーバーダブされている。イエロー・ドッグ・ボックスの構成は、24~31と34がLP「THE BEATLES AT THE BEEB VOL.8」のテープ・マスターから収録し、32、33は1996年の再放送版に差し替えている。本作では24、25、27、30、32、33を新ソース、残りをイエロー・ドッグ音源とでコンパイル収録している。LP「THE BEATLES AT THE BEEB VOL.8」では切れていなかった24のイントロは、イエロー・ドッグ・ボックスでは何故か頭の1フレーズが丸々欠落している。音質の良い24にも頭切れがあるため、本作ではスムーズに聴けるよう許容範囲での修復を施した。正規リリースされた「Money」の音質の良いバージョンにも頭切れがあったようで、イントロのジョージのギターはイエロー・ドッグ音源から補填し、リンゴのスネアの「タカタカタ」のフィルインから本編ソースに切り替わるのだが、非常に綺麗に繋がっている。番組テーマの24と34では収録テイクが異なっている。司会のロルフ・ハリスは「ON AIR - LIVE AT THE BBC VOL.2」発売前の2013年3月に強制わいせつ罪で逮捕されており、ひょっとすると同アルバムに当番組での「Tie Me Kangaroo Down, Sport」も収録予定であったのかも知れないが、この件によりアルバムへの収録が急遽取り止めになった可能性もある。



ビートルズ
ROCK AND ROLL HALL OF FAME 1988 - 2015
VAL-005
SBD
2CD+3DVD
\8,800
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温故知新で、それぞれの分野において功績を残した人物を顕彰する事は大切である。例えば日米それぞれ野球の殿堂というものがあり、国家には褒章がある。最近乱発気味の国民栄誉賞もそのひとつであろう。そしてロックの歴史もそれなりに年月を重ね、功績を残したミュージシャンを讃える制度としてロックの殿堂なるものが1986年に創設された。このロックの殿堂は既に30年以上の伝統を誇る。ロックの精神と受賞なる体制的なものとはそぐわない感じもするが、純粋にその人の功績を讃えるという意味でミュージシャンたちも光栄に感じているようだ。

ロックの殿堂入りの資格としては25年以上のキャリアがあるミュージシャンを対象とし、受賞時に故人であっても不問である。歴代の受賞者を見ると、賞の性格上ロック草創期のチャック・ベリーやファッツ・ドミノなどオールディーズ系のミュージシャンから順に、時代を辿る形で受賞されているのがわかる。そして60年代から活動をしているビートルズ及びメンバーもまた、かなり早い時期に受賞しているミュージシャンのひとつである。賞が創設されてから3年目の1988年にバンドとしてビートルズが殿堂入りしたのを皮切りに、個々の4人それぞれがソロとしても殿堂入りしている。バンドのみならず、メンバー全員がそれぞれ別に殿堂入りしている例は他になく、ここでもビートルズの特異性を見る事ができる。

【1988年 ビートルズ】 まず最初に殿堂入りしたのはバンドとしてのビートルズである。プレゼンターとしてビートルズを紹介するのはミック・ジャガー。Steel Wheels Tourより前とあって現在の目で見ると容姿が非常に若々しい事に感慨を覚える。そしてミック自身がビートルズをこのように饒舌に語る場面も珍しい。ユーモアを交え、笑いを誘いつつ、自分とビートルズとの想い出を語っている。そして「Got To Get You Into My Life」の華やかな演奏と共に登壇するのはジョージ、リンゴ、ヨーコ、ジュリアンにショーンの5人。おそらくポールは敢えて不参加なことで、いらぬ邪推を避ける判断をしたのだろう。リンゴとジョージが最初に代表でスピーチを行ない、ヨーコ、ジュリアン、ショーンの順に挨拶を述べている。気難しい印象のあるジョージも受賞を喜んでいるのであろう「あまり話すことは苦手でね。なにせ僕は『静かなビートル(Quiet Beatles』と呼ばれていたくらいだから」と笑いを誘っている。

授賞式では受賞者がパフォーマンスをするのが恒例となっているが、当然1988年にはビートルズは存在しないわけで、代替として数多くのミュージシャンによるセッションが行なわれた。ステージ上を見渡すと、今となってはあり得ない光景となっていて驚かされる。ジョージ、リンゴ、ジェフベック、ミックジャガー、ディラン、ビリージョエル、ビーチボーイズ、スプリングスティーン、エルトンジョン、ニールヤングなどなど、ひとりひとり挙げていてはキリがないほど、それぞれ歴史に名を成しているメンバーである。 1曲目は「Twist And Shout」である。まだステージ上は混雑して準備が整っていない中で演奏が始まったようである。2曲目はディランの「All Along The Watch Tower」である。長いイントロの後、まだギターのセッティングが終わっていないディランをチラ見しながら、ジョージがまず冒頭の歌詞を歌い、準備が出来たところでディランにバトンタッチしている。ひとつのマイクでジョージとディランが歌っている姿がカッコイイではないか。続いて演奏されるのは「I Saw Her Standing There」である。ヴォーカルを採るのはビリージョエルとミックジャガー。ミックが「I Saw Her Standing There」を歌うという何とも奇妙な光景。ふ~の部分でジョージはビートルズ時代のようにわざと首を振って髪を揺らしているのが微笑ましい。2番の歌詞はスプリングスティーンが担当している。ミックにせよスプリングスティーンにせよ、このようにオリジナルに囚われない独自色を出した歌唱は聴きどころのひとつであろう。「Stand By Me」はベンEキングがメイン・ボーカルを務めるのだが、途中でジョンの面影を色濃く残したジュリアンを横に呼び、ほらオマエも歌えと促す場面にはホロリとさせられる。「Like A Rolling Stone」はディランとミックがステージ中央に並んで歌っている。ローリング・ストーンズが公式に「Like A Rolling Stone」をレコーディングするのはこの数年後であるが、意外やこの時の演奏が契機となっているのではないだろうか。そして最後は「Satisfaction」である。ここまで他の曲でも大ハリキリだったミックの最大の見せ場であろう。この時ストーンズは活動を休止しており、ミックがソロでツアーをしていた時期である。ここでもサブ・ボーカルとしてスプリングスティーンが一緒に歌っている。

本作にはこの時の音源と映像が収録されている。それぞれのアーティストの、古い表現で申し訳ないが「夢の共演」「歌のホームラン」のような演奏を楽しんで欲しい。特に映像は充実しており、DVDのディスク1には全体を映したカメラによる正面からのショットで完全収録。そしてディスク2にはステージ下部から各メンバーを接写した間近ショットをメインとしたマルチカメラで完全収録している。

【1994年 ジョン・レノン】
この年は、ビートルズのメンバーでまず最初にジョンが殿堂入りを果たした。プレゼンターを務めたのはポールである。ミュージシャンとしてのジョンを語るのにポールほど相応しい人物はいまい。ジョンと初めて出会った時の話から、ジョンの母ジュリアの想い出、初めて一緒に作曲した時の事など、ビートルズの歴史を知るファンであるならお馴染みの話ではあるのだが、本人の口からそれを聞くというのはまた格別の思いがある。この時期のポールはニュー・ワールド・ツアーを終えたばかりで、おそらくビートルズ・アンソロジーの制作に入っていたからであろう、想い出を語る口調に澱みがない。
そしてポールの紹介によりヨーコとショーンが登壇する。おそらく公の場でポールとヨーコが並ぶのはビートルズ解散後初めての事であろう。常に不仲が囁かれていたポールとヨーコが壇上で抱き合う姿を見て、この時、古くからのファンは感慨深く思ったのではないだろうか。ポールとヨーコの関係というのは現在に至ってもよくわからないが、少なくとも公の場でこのように振る舞う事が出来る程度ではあるということだろう。
実はこの年にポールとヨーコが邂逅したのは歴史的にも非常に重要な意味を持つ。授賞式とは別にポールとヨーコとショーンの3人は記者会見に臨んでいる。その場で、ポールとヨーコの口からビートルズのドキュメンタリーを制作中である事が明らかにされる。これぞ後にアンソロジーとして結実するプロジェクトの発表であった。そして、まさにこの日のこの時、ポールがヨーコに打診をし、アンソロジーのためにジョンの未発表曲があれば提供して欲しいと依頼したのである。それが「Free As A Bird」と「Real Love」であった。本作には授賞式におけるポールのスピーチ、そしてその後のヨーコとショーンと共に行なわれた記者会見の様子が収録されている。残念ながらこの時はパフォーマンスは行なわれなかった。

【1999年 ポール・マッカートニー】 この年は、ジョンに続いてポールが殿堂入りに選ばれた。プレゼンターは深く親交のあるニール・ヤングである。口下手で硬派のニールが、ビートルズの歌の題名をスピーチに盛り込みユーモアを見せているのも、受賞者が他ならぬポールだからであろう。客席にはジュリアンやボノ、スプリングスティーンの姿も見える。その後ポールの歴史を辿る短い映像が流され、いよいよポールの登場である。襟のないシャツにジャケット姿のポールは、前年のリンダの死を経て少し元気がなさそうな印象を受ける。覇気が希薄で声も幾分かすれ気味である。ロックの殿堂のミュージアムはクリーブランドにあり、そこはリンダの母が生まれた都市であり、授賞式が行われているニューヨークはリンダの故郷である旨を語り、客席にいたステラを一緒に登壇させている。この時ステラは何かのプロテストの意味であろうか、胸に大きく放送禁止用語が書かれたタンクトップを着用していたため、映像ではボカし処理がなされている。

ちょうどリンダの闘病と死を迎えた直後で、ここ数年は公の場で演奏する機会がない時期であったため、久しぶりのポールのステージとなった。キャバンクラブのライブはこの年の年末である。まだ自身のバンドを持っていなかったポールは、ゲスト・ミュージシャンをバックに自分では演奏せず幾分手持無沙汰のようにボーカルだけで参加している。1曲目は「Blue Suede Shoes」である。自身の原点となった曲であるとの紹介の後、リンダの死後初めてのステージ復帰である。短髪のクラプトンが黙々とソロを弾いているのが印象的である。続いてビリージョエルがオルガンの前に座り「What’d I Say」を歌い始める。露祓いをビリーが行なった後、2番をポールが歌う。3曲目は「Let It Be」である。ここでもポールはボーカルに専念し、ピアノはビリージョエルが担当している。曲が一旦終わった後、再びリフレインが付与され、後半が非常に盛り上がる曲構成にアレンジされている。余韻を楽しみ、曲が終わるのを惜しむかのように再びポールが歌い出す感動的なフィナーレとなっている。

この時にポールはオリジナル曲ではなく敢えて「Blue Suade Shoes」と「What’d I Say」という自分が好きだったオールディーズを歌っている。リンダの死後ひしがれていた気持ちが立ち直るきっかけとなったのは自分の原点であると考えたのだろう。この後、オールディーズのカバー集『Run Devil Run』をレコーディングし、キャバンクラブで1度きりのライブを行ない、リハビリ的なセンチメンタル・ジャーニーを行なっている。そしてヘザーミルズと出会い再びツアーに出る直前である。歴史は常に連続性の上に成立しているのが理解出来るだろう。本作にはこの時のニールのスピーチ、ポールが娘のステラを登壇させ行なったスピーチ、そして授賞式で披露された3曲を完全収録している。

【2004年 ジョージ・ハリスン】 ジョンとポールに続いてジョージもまた、この年に殿堂入りが決まった。最初に生前のジョージの映像がダイジェストで放映される。数々のステージ映像やインタビューなどで構成されたこの時のためのジョージの歴史を辿る映像作品である。そしてプレゼンターとしてスピーチを行なうのは、これもまた現在は故人となってしまったトム・ペティである。隣にはジェフ・リンが一緒に立っている。残念ながらジョージはこの時既に鬼籍に入っており出演はかなわなかったが、名代としてオリビアとダーニが授賞式に出席している。受賞者に代わりスピーチを行なうのはそのダーニとオリビアである。DNA鑑定不要のジョージの若き頃と全く同じ顔をしているだけでなく、その声もまたジョージの声とそっくりである。

そして受賞記念ステージは、個人的には本作のセットで最も見応えのあるものである。トム・ペティとジェフリンをメインとしたバンドでウィルベリーズの「Handle With Care」でショウは開幕する。トム・ペティがオリジナルのまま歌っているのは勿論だが、オービソンのパートをジェフ・リンがまるでモノマネのような澄んだ声で歌っているのである。この器用さに驚かされる。そしてダーニはボーカルを採ることなくギターとバックコーラスに終始している。ウィルベリーズとしてコンサートは一度も行なわれていないため、これが「Handle With Care」のステージ初演であり、その後もジョージ追悼コンサートで一度演奏されたのみのレアなライブ・テイクである。続いて「While My Guitar Gently Weeps」である。聞きどころは何といってもプリンスである。後半に素晴らしく熱いギター・ソロを長く演奏しているのである。クラプトンとはまた異なるプリンスのギター・テクニックが炸裂したパフォーマンスはこの日の白眉である。あまりの陶酔ぶりにダーニがプリンスを見て笑っているのが映像でも確認できる。この曲はプリンスの独壇場といっても良い。

【2015年 リンゴ・スター】 そして最後に殿堂入りしたのはリンゴであった。受賞の順番がそのままビートルズへの貢献度に沿っているのは仕方ないだろう。2015年にしてようやくリンゴも殿堂入りメンバーの仲間入りをすることになった。残念ながらリンゴのソロ・キャリアはセールス的に苦戦しているようだが、オールスター・バンドを率いての長年に渡るライブ活動は日本を含む世界中の人たちを楽しませてくれている。冒頭ではデイヴグロールやジムケルトナー、そしてポール・バンドのエイブといったドラマーたちがリンゴのドラム・プレイのユニークさを解説している映像が流される。プレゼンターとして登場するのはポールである。ツアーを重ねて10数年経過し、年齢こそ経たものの声のひとつひとつにエネルギーが漲る姿は、それまでの殿堂と比べて最も若々しいと言えるかもしれない。ジョンの時は出会いから共にした想い出を語っていたポールだが、今回リンゴの場合はリンゴのユーモアあふれる人柄に重点を置いて語っている。スピーチの途中でピート・ベストの名前まで出るのには驚く。ポールの機知に富んだスピーチは場を沸かせる。そして登壇したリンゴがスピーチを行なう。スピーチの途中で時計がなるトラブルがあり、それを更にユーモアで返しているのが微笑ましい。客席には体調が思わしくないと伝えられたヨーコの姿も見える。

そして受賞記念コンサートである。リンゴはドラムを叩きながら「Boys」で開幕する。続いてリンゴはステージ前面に出てきてマイクを持ちジョーウォルシュを紹介する。一緒にツアーをまわっている気心知れた仲間である。曲は「明日への願い」。こういっては何だがレパートリーの少ないリンゴの数少ないヒット曲のひとつで、女性コーラス、ブラス・セクションなど重厚な演奏が聴きどころである。そしてハイライトはここからである。ベースでポールが登場するのである。ステージ上で抱き合う二人。ビートルズもとうとうこの二人になってしまった。その残った二人がこうしてステージに今でも立っているというのが不思議な感覚である。半世紀以上前の白黒写真の若者が、ここで歌っている二人なのである。曲は「With A Little Help From My Friends」である。背後のスクリーンにはサージェント期のビートルズの写真が投影され、ステージには大勢のミュージシャンが楽しそうにコーラスを加えている。続いて一転してアップテンポになり「彼氏になりたい」である。ポールは引き続きベースを弾きながらビートルズ時代と同じようにコーラスを入れている。繰り返すが、昭和41年武道館で演奏していた同じ人物が同じ曲を50年後にこうして同じように演奏しているのである。しかも異なるのは、長いギター・ソロの後、いつの間にかドラムに移動したリンゴに代わってポールがボーカルを引き継いで歌うのである。歌いまわしはかなりアレンジしているもので、「彼氏になりたい」を前半リンゴ、後半ポールというボーカル・リレーで演奏されている。余談になるが、この後にポールは自身のソロ・ツアーでこの「彼氏になりたい」をセットリストに加えているのも、おそらくこの時の演奏が布石になったのではと思われる。本作にはこの時の授賞式及び記念コンサートを完全収録している。のみならずバックステージの記者会見やリハーサルの様子なども収録している。

【ROCK AND ROLL HALL OF FAME】 本作は、1988年ビートルズとしての殿堂入りから、2015年リンゴの殿堂入りまで、それぞれの受賞式と受賞記念コンサートを完全収録したタイトルである。単なる授賞式にとどまらず、その背後では様々な人間関係やプロジェクトが動くきっかけとなった重要なイベントを体系的に収録した初めてのタイトルとなる。「We Are The World」がレコーディングされたのが、ちょうどグラミー賞で各ミュージシャンが一同に会した一瞬に行なわれたように、このようなメンバーが集まる機会というのはそう多くはない。ましてポールとヨーコがプライベートで会うとは考えられない。このような機会があったからこそ、アンソロジー始め様々なプロジェクトが進行したと考えるべきである。単純に演奏だけでなく、それぞれの表情、スピーチの内容など、背景を鑑みながら見ればいずれも感慨深いものがある。ビートルズは既に歴史となっているが、その中でも重要なポイントとなっているのがこのロックの殿堂である。ぜひ本作で堪能して頂きたい。また最後になるが、ボーナス映像として1986年エルヴィス・プレスリーが受賞した際、プレゼンターとしてジュリアンとショーンが登場した時の映像を収録している。まだ10歳のショーンの肩を抱いて少年のあどけなさが残る20代のジュリアンの姿を見る事が出来る。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。スリップケース付。

AUDIO DISC ONE 1988 INDUCTION CEREMONY New York City, January 20, 1988
01. Octopu’s Garden (brief Ringo cameo) 02. Twist and Shout (All Stars) 03. All Along The Watchtower (George Harrison & Bob Dylan)
04. I Saw Her Standing There (Billy Joel, Mick Jagger, George Harrison & Bruce Springsteen) 05. Stand By Me (Ben E. King & Julian Lennon)
06. Stop! In The Name of Love (Mary Wilson & All Stars) 07. Under The Boardwalk (organ jam) 08. Whole Lotta Shakin’ Goin’ On - Hound Dog - Honey Hush (Elton John & All Stars) 09. Barbara Ann (Beach Boys) 10. Born On The Bayou (John Fogerty & Bruce Springsteen) 11. Like A Rolling Stone (Bob Dylan, Bruce Springsteen & Mick Jagger) 12. (I Can’t Get No) Satisfaction (Mick Jagger & Bruce Springsteen)

ALTERNATE STEREO SOURCE
13. All Along The Watchtower (George Harrison & Bob Dylan) 14. I Saw Her Standing There (Billy Joel, Mick Jagger, George Harrison & Bruce Springsteen)

AUDIO DISC TWO 1994 INDUCTION CEREMONY New York City, January 19, 1994 01. Paul McCartney induction speech

1999 INDUCTION CEREMONY New York City, March 15, 1999
02. Blue Suede Shoes (with Eric Clapton, Bruce Springsteen) 03. What'd I Say (with Billy Joel, Eric Clapton, Bruce Springsteen)
04. Let It Be (with Billy Joel, Eric Clapton, Bruce Springsteen)

2004 INDUCTION CEREMONY New York City, March 15, 2004
05. Handle with Care (Tom Petty, Jeff Lynne, Dhani Harrison) 06. While My Guitar Gently Weeps (Tom Petty, Jeff Lynne, Dhani Harrison & Prince)

2015 INDUCTION CEREMONY Cleveland, OH April 18, 2015
07. Introduction 08. Boys (with Green Day) 09. It Don’t Come Easy (with Joe Walsh) 10. With A Little Help from My Friends (with Paul McCartney) 11. I Wanna Be Your Man (with Paul McCartney)

AUDIENCE RECORDING
12. Boys (with Green Day) 13. Ringo’s speech 14. It Don’t Come Easy (with Joe Walsh) 15. Ringo’s speech 16. With A Little Help from My Friends (with Paul McCartney) 17. I Wanna Be Your Man (with Paul McCartney)

DVD DISC ONE 1988 INDUCTION CEREMONY New York City, January 20, 1988 VERSION 1 (Single Cam)
01. Mick Jagger inducts The Beatles 02. George Harrison, Ringo Starr, Yoko Ono, Julian & Sean accepts

ALL STAR JAM
03. Introduction and Set Up 04. Twist and Shout 05. All Along The Watchtower 06. I Saw Her Standing There 07. Stand By Me
08. Stop! In The Name of Love 09. Whole Lotta Shakin’ Goin’ On - Hound Dog - Honey Hush 10. Barbara Ann 11. Born On The Bayou
12. Like A Rolling Stone 13. (I Can’t Get No) Satisfaction

DVD DISC TWO VERSION 2 (Multicam)
01. Introduction 02. Beatles Videology 03. Mick Jagger inducts The Beatles 04. George Harrison, Ringo Starr, Yoko Ono, Julian & Sean accepts 05. Octopu’s Garden (instrumental) 06. George & Ringo additional thanks 07. I Want to Hold Your Hand (instrumental)

ALL STAR JAM
08. Introduction and Set Up 09. Twist and Shout 10. All Along The Watchtower 11. I Saw Her Standing There 12. Stand By Me
13. Stop! In The Name of Love 14. Whole Lotta Shakin’ Goin’ On - Hound Dog - Honey Hush 15. Barbara Ann 16. Born On The Bayou
17. Like A Rolling Stone 18. (I Can’t Get No) Satisfaction

DVD DISC THREE 1994 INDUCTION CEREMONY New York City, January 19, 1994
01. Paul McCartney induction speech 02. Yoko Ono acceptation speech 03. Backstage Q&A with Paul and Yoko(Raw Footage)

1999 INDUCTION CEREMONY New York City, March 15, 1999
04. Neil Young induction speech 05. Paul Videology 06. Paul acceptation speech (edited) 07. Blue Suede Shoes 08. What'd I Say 09. Let It Be
10. Paul unedited and uncensored acceptation speech

2004 INDUCTION CEREMONY New York City, March 15, 2004
11. Introduction 12. George Videology 13. Jeff Lynne & Tom Petty induction speech 14. Olivia & Dhani Harrison acceptation speech
15. Handle with Care 16. While My Guitar Gently Weeps

2015 INDUCTION CEREMONY Cleveland, OH April 18, 2015
17. Ringo tells story for Hall of Fame 18. Red Carpet arrival 19. Introduction 20. Video about Ringo 21. Paul McCartney induction speech
22. Ringo Starr acceptation speech 23. Boys (with Green Day) 24. It Don’t Come Easy (with Joe Walsh)
25. With A Little Help From My Friends (with Paul McCartney) 26. I Wanna Be Your Man (with Paul McCartney)
27. Backstage Q&A with Ringo 28. Behind the Scenes & Rehearsals 29. Ringo Speech thanks to Barbara (unbroadcasted)

1986 INDUCTION CEREMONY New York City, January 23, 1986
30. Julian & Sean Lennon presents award



ビートルズ
COMPLETE BBC TAPES Vol.1
mccd-633-636
SBD
4CD+解説BOOK
\7,500
※お取り寄せに通常よりお時間がかかります


■初登場&アップグレードで現在考え得る最高の内容
■各番組ごとに詳細な解説をした研究本が付属
■Vol1からVol.4まで全15ディスクに渡る、その第一弾

ビートルズはデビュー前の1961年3月からデビュー後の1965年6月までに延べ52回に渡ってトータルで300曲近いパフォーマンスを、 BBCのスタジオや観客を入れた劇場で生演奏で披露していた。 ビートルズにとってテレビやラジオへの出演はレコード・セールスへの重要なプロモーションの場であり、バンドのライブ活動同様に必要不可欠なものであったはずだ。 1960年代当時はラジオ局が1日の放送時間の中でレコード音源をオンエア出来る時間数が組合によって厳しく制限されていた。 それこそがBBCに於けるライブ演奏の量の多さの理由なのである。 熱心なファンやコレクター達がBBCライブ音源に特別な価値を見い出す理由は、その演奏曲目のユニークさにあるだろう。 実際にバンドが最も頻繁にBBCラジオに出演した1963年にはレコード化されなかったカバー曲が大量にBBCの番組で演奏されオンエアされている。 それらの演奏曲はバンドがデビュー前にハンブルグのスター・クラブや、リバプールのキャバーン・クラブで好んで演奏していたレパートリーであった。 これらの貴重な番組の音源は基本的に当時の本放送時一回きりのオンエアであり、バンドのBBCラジオ初登場から20周年を記念する1982年3月の「THE BEATLES AT THE BEEB」というBBC特番のオンエアまでほとんど顧みられなかった。 また不幸なことに当時のBBCではオンエアの済んだマスター・テープは予算の都合上、消去された上に他の番組に使い回しされたため、 後年BBC自らが音源の重要性に気付き局内のアーカイブを探索した時には、大部分の番組の保存状況は非常に悪く絶望的なまでにマテリアルは残されていなかった。 BBC特番の「THE BEATLES AT THE BEEB」では、海外向けに「TOP OF THE POPS」として再編集されて、かろうじてトランスクリプション・ディスクとして残されていた1964年のトップ・ギアやサタディ・クラブといった番組や、 LPにカッティングされ残っていた1964年3月のフロム・アス・トゥー・ユー、それと「ブッシュハウス・テープ」と呼ばれる1963年夏のポップ・ゴー・ザ・ビートルズの第5回から7回の音源の他に、 ブートレグとして出回っていたマテリアルを加え合って構成された内容だった。 もちろんこの番組の放送以前にもBBCでのライブは、ファンがエアチェックしたオフ・エア音源から様々な興味深いタイトルが多種多様にブートレグとしてリリースされていた。 1971年にアメリカのTMOQからリリースされた「YELLOW MATTER CUSTARD」を皮切りに、 ビートルズのBBCライブ音源はブートレグ業者の格好の題材となった。 CDメディアの時代になってからも1993年の「THE COMPLETE BBC SESSIONS」(GREAT DANE)や2003年の「THE BEATLES AT THE BEEB」(YELLOW DOG)等の意欲的なボックス・セットのリリースが続く。

BBC局内に残っていた僅かばかりの良質なマテリアルと、新たに発見されたポップ・ゴー・ザ・ビートルズ出演時の良質なマスター音源を主なソースとした正規リリースが1994年の「LIVE AT THE BBC」である。 このアルバムは世界中で圧倒的な支持を得て、発売から僅か6週間ほどで500万枚を売り上げ大ヒットした。 19年の歳月を経て第2弾の「ON AIR - LIVE AT THE BBC VOL.2」が2013年に発売される。このVOL.2のリリースと同時に「LIVE AT THE BBC」のリマスター版がリリースされ、 ほぼ同時期にフィジカルなリリースではないがダウンロード・オンリーで「BOOTLEG RECORDINGS 1963」も発表された。 こちらはBBC音源に特化した作品ではなかったが、収録曲の大部分がBBC音源であり、また多くのグレードアップ版を含んでいた。 また2013年の「LIVE AT THE BBC」のリマスター版では1994年版では曲同士がクロスフェードで切れ目なく繋がれていた特殊な編集を排し、1曲1曲がきちんとエンディングまで完走するように編集が改められている。 また幾つかの収録曲でベターな音源への差し替えも行われている。

一方こういった正規/非正規のCDリリースに対してインターネット時代を反映してか、ファン有志のダウンロードによるリリースも多数存在する。 2004年の「THE COMPLETE BBC SESSIONS」(PURPLE CHICK)、2010年の「UNSURPASSED BROADCASTS」(HOBNAIL)、2015年の「THE BBC ARCHIVES」(LORD REITH)といったYELLOW DOGのボックスをベースにした個人制作のBBC全集は、 新たに版を重ねるごとに確実にレベルアップして、より完璧な内容に近づいて来ていると言っていい。

まず触れておかなければならないのは、1986年から1988年にかけてヨーロッパで「BEEB TRANSCRIPTION RECORDS」のレーベル名義で、計13枚リリースされたLPシリーズ「THE BEATLES AT THE BEEB」についてである。 「BEEB TRANSCRIPTION RECORDS」というBBC正規の名義で、 レーベル面もBBCのトランスクリプション・ディスクのデザインを模したマニア心をくすぐる仕様で1986年から足掛け3年間に渡って13枚ほどリリースされたこのシリーズは、 その内容と優れた音質で従来のビートルズのBBC音源のブートレグの概念をことごとく覆してしまった。 それまでのビートルズのBBC音源のブートレグというと「YELLOW MATTER CUSTARD」に代表されるAMラジオから収録した録音レンジの狭い家庭用リール・テープ・レコーダーによるものがほとんどであり、 アメリカで1980年にリリースされた「BROADCASTS」のように高音質を誇る内容のものも一部存在したが、 ビートルズのBBCラジオでのキャリアーから見ればそれらはほんのごく少数のマテリアルでしかなかった。 それでもレコード未発売のカバー曲や別バージョンが豊富に聞けるため、たとえ音質が貧弱であっても当時それらのリリースは市場では大変にもてはやされる存在であった。

BBCが初めて本腰を入れて、倉庫を漁りかき集めたマテリアルを再放送した1982年3月と1982年暮れの特番「THE BEATLES AT THE BEEB」はリスナーから大きな好評を得て、 アンディー・ピーブルスのMC入りで番組丸ごとがボックス・セットのブートレグLPとして発売され、それらが飛ぶように売れるという始末だった。 この特番から収録したブートレグのリリースが一段落した1986年10月に突如「THE BEATLES AT THE BEEB - VOL. 1」がヨーロッパでリリースされセンセーションを巻き起こす。 時系列ではなかったが、1963年4月から6月までの5つの番組がそれまで聞くことの出来なかった音源から大変優れた音質で登場したのだ。 この盤の中で唯一リリースされていたのは番組サイド・バイ・サイドでの「Boys」と「I'll Be On My Way」の2曲であったが、その秀逸な音質ゆえにコレクターは誰もがBBCのマスター・テープが発掘されたものと思い込んだ。

1960年代当時のBBCのライト・プログラムは通常のAM放送と、VHF波を使ったVHF/FM放送の両方でサイマルキャスト放送されていた。 当時の高級なレシーバーではそのどちらでも受信が出来るようになっており、1960年代初頭はまだ少なかったであろうオーディオ・マニアの中には、 性能の良いリール・レコーダーを購入しきちんとしたレシーバーとレコーダーをオンラインで結線して、 FMエアチェック紛いのラジオ番組収集を行っていた人達がごく少数存在していたのである。 ヨーロッパ盤「THE BEATLES AT THE BEEB」シリーズは、それらのテーパーの高音質なエアチェック音源をソースとした画期的なリリースだった。

音源はイギリス人のコレクターからオランダの業者に提供された。 このオランダの業者とは後にイエロー・ドッグを名乗ることになる業者と同一人物である。 この「THE BEATLES AT THE BEEB VOL. 1 - VOL. 13」のLPシリーズはVOL.1からVOL.9までがヨーロッパで制作された。プレス工場とのトラブルのためVOL.10からVOL.13までの制作はアメリカで行われた。 VOL.10と11は当時ロック・ソリッドを名乗っていた業者が、VOL.12と13はタイガー・ビートを名乗っていた業者がそれぞれ制作した。 ロック・ソリッドを名乗っていた業者はヨーロッパ盤シリーズのVOL.1からVOL.6までを2枚組3セットにしてコピー盤も発売した。 VOL.1発売当初はこの一枚のみで続編は無しとの情報だったが、その後シリーズは潤沢にリリースされ続けマニアを狂喜させた。 VOL.1の単品リリースの後、VOL.2と3が同時に発売された。 しばらくしてVOL.4が単品でリリースされ、その後にVOL.5と6が同時に発売。またしばらくしてVOL.7が単品発売され、その後にVOL.8と9が同時発売された。

アメリカ制作になってからはVOL.10と11が同時発売され、その後VOL.12と13が同時にリリースされシリーズは終了した。 アメリカ制作になってから品質が低下したと指摘するコレクターもいたが、これは元になっている音源のクオリティ自体が変化したためで決してアメリカでのカッティングやプレスの質が悪かったためではないし、 ヨーロッパからアメリカ側に提供されたマスター・テープがわざと質を落としたものだったとかいうような事でもない。

確かに本シリーズの1964年4月以降の音源は、AM放送とFM放送の中間のような以前のものと比べると明らかに録音されている音声の帯域が狭くなっているように感じられる。 これは収録時にテープの節約のためにそれまでのものより収録スピードを半分に下げて録音されたとか、数十年のテープ保管中に整理のため必要部分のみダビングして残した際に音質が低下したというような原因が考えられる。 確かにVOL.9までとVOL.10以降のテーパー/機材が別人によるものである可能性も捨てきれないのだが。

いずれにしろこのシリーズのおかげで当時一回きりのオリジナル放送の後、マスターが処分され永久に聞くことが叶わないと思われた数々の番組の音源が公開されたことは大変に画期的なことであったと言える。 このシリーズによる音源の発掘と、いくつかの番組のマスター・テープがBBCに返還されたおかげで1994年の正規盤「LIVE AT THE BBC」のリリースに繋がっていったことを考えると、 この「THE BEATLES AT THE BEEB」シリーズの果たした功績は限りなく大きいと言える。

1988年にスタートしたPYRAMID RECORDSによるレコード起こしのCD化(イエロー・ドッグ本人によると、このリリースは自分とは無関係で「勝手に出された」とのこと。)が始まり、 「オリジナルLPよりも音質が落ちる」とマニア間で評判の悪かったこの「RADIO-ACTIVE/THE BEATLES AT THE BEEB」の13枚のコピーCDシリーズ完結を経て、 いよいよ2003年にはシリーズのマスター・テープからの初CD化となる「THE BEATLES AT THE BEEB」の12枚組CDボックスがリリースを迎えることとなる。

しかしながら「AT THE BEEB」音源の決定版となる筈だったこのイエロー・ドッグのCDボックスは、各ディスクの冒頭の開始0分16~17秒位置に一律に音飛びが発生するエラー盤で発売され、 結局全ディスクの冒頭だけでなく「I'll Get You」でのスキップと音飛びが酷かったDISC 6のみが再プレス/交換の措置が取られたものの、 その他のディスクについては修正ディスクの制作や交換は一切行われず、メーカーの対応にコレクターからの批判が殺到した。 この事態によりBBC音源の決定打となるはずだったこのイエロー・ドッグのBBCボックスは正当な評価を受けることも無いまま、 高い値段で購入したコレクターに大きな失望感を味あわせることになってしまった。 その後系列のストロベリー・レーベルから、各タイトルが単品でエラーの無いマスターから再リリースされるというような噂も立ったが、結局実現しなかった。 その後ファン有志によるボックス・セットのリペアー、アップグレードと銘打ったセットがCDR媒体で続々と登場したが、 ファクトリー・プレスの高品質の決定版が出ないまま今日に至っている。

対して満を持してリリースされる本作、コンプリート・BBC・テープスではその収録内容において、より綿密な推敲や作業を施し、考え得る最大のアップグレード、従来より長い収録タイムといった事項に重点を置き、 ライブ演奏が披露された当時のオリジナル放送を中心にオンエア順に出来る限り最良の状態で復元し収録しようと試みたものである。 使用ソースや音源の歴史、聴きどころや番組にまつわるエピソード等のポイントは本作付属のブックレットで詳細に解説している。 このブックレットは、これだけで1冊の研究本になるくらいの内容密度の濃いもので、これだけでも価値があるというものだ。 Vol.1からVol.4まで全15枚のディスクになる予定である。数あるBBC音源の決定盤として是非コレクションに加えておいていただきたいと思う。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。

DISC ONE
Teenager's Turn / Here We Go #1, March 8, 1962 Rec: March 7, 1962 Playhouse Theatre, Manchester Producer: Peter Pilbeam Host: Ray Peters
Recorded in front of a live audience (Pete Best on Drums) 01. Dream Baby (How Long Must I Dream) 02. Memphis, Tennessee 03. Please Mr. Postman

※付属の解説本よりサンプル。
1962年3月8日放送の記念すべきビートルズBBCラジオ初出演回。 この音源と次回出演分のヒア・ウィー・ゴー第2回の収録テープは、ポールの弟のマイク・マクギアが、オンエア当日ラジオから直接録音したものと言われていた。 しかし実際にはマイク・アダムスというテーパーの手に因るものらしい。恐らくはAMラジオからのオフ・スピーカー収録で、お世辞にも良い音質とは言えないのだが、 ピート・ベスト期の超貴重なBBC初出演である。1はロイ・オービソンのカバーでポールのリード・ボーカル。2はチャック・ベリー、3はマーヴェレッツのカバーで 共にリード・ボーカルはジョン。この番組への出演に先立ってビートルズは1962年2月12日にBBCのマンチェスターのスタジオで、ラジオ番組出演の適性のテストのためのオーディションを受け、 「Like Dreamers Do」、「Till There Was You」、「Memphis, Tennessee」、「Hello Little Girl」の4曲を演奏している。 オーディションに立ち会った番組プロデューサーのピーター・ピルビームは、ビートルズの歌唱について「ジョン・レノンはOKだがポール・マッカートニーはNOだった」と1982年の特番「THE BEATLES AT THE BEEB」の番組中で回想している。 オンエアされた3曲は1988年リリースのLP「MEET THE BEEB」で初めてMCから曲のエンディングまでを通して聞けるようになったが、LPの音質はここで聞けるものよりも遥かに貧弱だった。 後年パープル・チックのダウンロード・ブートで、最もロージェネレーションと言われるものが公開された。 別途にイコライジングを施したイエロー・ドッグ版の音質がベストとされることも多いのだが、本作ではそのイエロー・ドッグ版CDに準ずる音質で、 さらにそのイエロー・ドッグのボックス・セットの「Memphis, Tennessee」で生じていた0分16秒での音飛びを排した、よりベターなコンディションにて収録している。

Teenager's Turn / Here We Go #2, June 15, 1962 Rec: June 11, 1962 Playhouse Theatre, Manchester Producer: Peter Pilbeam Host: Ray Peters
Recorded in front of a live audience (Pete Best on Drums) 04. Ask Me Why 05. Besame Mucho 06. A Picture Of You

Here We Go #3, October 26, 1962 Rec: October 25, 1962 Playhouse Theatre, Manchester Producer: Peter Pilbeam Host: Ray Peters
Recorded in front of a live audience 07. A Taste Of Honey

Here We Go #4, January 25, 1963 Rec: January 16, 1962 Playhouse Theatre, Manchester Producer: Peter Pilbeam Host: Ray Peters
Recorded in front of a live audience 08. Chains 09. Please Please Me 10. Ask Me Why

Saturday Club #1, January 26, 1963 Rec: January 22, 1962 Playhouse Theatre, London Producer: Jimmy Grant Host: Brian Matthew
11. Some Other Guy 12. Love Me Do 13. Please Please Me 14. Keep Your Hands Off My Baby 15. Beautiful Dreamer

※付属の解説本よりサンプル。
1963年1月26日オンエアの、全国区レベルのメジャー・プログラム「Saturday Club」へ第1回目の出演分。「Some Other Guy」を除いた4曲は、1か月後にスタートするヘレン・シャピロとのイギリス国内ショート・ツアーでのレパートリー曲であった。 11、14、15の3曲は1982年にLP「BEAUTIFUL DREAMER」で初登場した。このLP「BEAUTIFUL DREAMER」の音の悪いエア・チェック・ソースとパーシー・フィリップス・ソースとスチュアート・リーヴァー・ソースといった3種類のソースが現在確認されている。 どれもAMラジオからのエア・チェック・ソースであり、「BEAUTIFUL DREAMER」のものはスピーカー越しのオフライン録音。残りの2種類の音源はラジオのミニ・ジャックから、オンラインで録音されたもののようだ。 一番音が良いのはスチュアート・リーヴァー・ソースで、この音源は「Keep Your Hands Off My Baby」の正規リリースに採用された。 パーシー・フィリップス・ソースは正規リリース登場以前の定番音源で、「BEAUTIFUL DREAMER」リリース以降の大多数のLPブート、CDブートに好んで使用されていた。 ブライアン・エプスタインの要請によってAMラジオからオフ・エア収録され、フィリップスのスタジオでこの音源から、正規未発売の3曲のアセテート・デモ盤も作成された。 本作ではメインにスチュアート・リーヴァー・ソースを使用することにより、この記念すべき「Saturday Club」第1回目出演を収録したものの中でも最も良質な状態で、番組で演奏された全5曲を収めている。 この第3の音源は1982年の「THE BEATLES AT THE BEEB」のオンエア以降にプロデューサーのケビン・ハウレットの呼びかけで、個人リスナー所有のエアチェック・テープがBBCに提供されたものだった。 「Love Me Do」は1996年にDJのアラン・フリーマンが司会の特番「THE BEATLS AT THE BBC ON NEW YEAR'S EVE」で、ブライアン・マシューのMCパートからジョンのハーモニカ・ソロの間奏前までの不完全な形で初公開された。 2013年の「BOOTLEG RECORDINGS 1963」では、ようやくこのテイクのフル・バージョンが公開された。とは言ってもフェードアウト間際にエンディング付きのバージョンで演奏するときのジョージのギター・フレーズがはっきりと聞こえることから、 このリリースに際してアップルが出し惜しみをして、エンディング付きのフル・バージョンをフェードアウト版として公開した可能性も否めない。「Some Other Guy」も「BOOTLEG RECORDINGS 1963」のリリースに際して音質の向上した、演奏後のMCまでも収めたフル・バージョンが収録されたが、 オープニングのギターがA→Cのコードを弾いている頭の2秒間はスチュアート・リーヴァー・ソースでは欠落していたようで、パーシー・フィリップス・ソースからスピードを合わせた上で補填編集されている。 「BOOTLEG RECORDINGS 1963」ではこの部分の音質差は結構耳に付くが、本作では綺麗に修正し「BOOTLEG RECORDINGS 1963」ではかなり早かったピッチも、かっちりと正確に本来のものに戻している。 「Please Please Me」はスチュアート・リーヴァー・ソースからのものであるが所有者が完全な形での公開に合意していないため、音源は1曲分丸々残っているものの、未だにこのような形 でしか聞くことが出来ない。14の「Keep Your Hands Off My Baby」はスチュアート・リーヴァー・ソースを正規リリース用に加工する前のオリジナル音源で大変貴重なもの。 曲の冒頭のサンプリングによるフェイクのドラム・イントロもなく、強烈なイコライジングや強引なドロップアウト修正といった作業を経る前の素の状態であるので、大変聴きやすい音質であり、 この曲はこれがベスト・バージョンであろう。「Beautiful Dreamer」はスチュアート・リーヴァー・ソースには恐らく難があり、コンプリートのバージョンが存在しないようなので、 全編パーシー・フィリップス・ソースからのものを収録している。正規リリースでもこのフィリップス・ソースを加工して、2013年の「ON AIR - LIVE AT THE BBC VOL.2」に収録しているが、 ノイズ・リダクションの過度な使用と、これまた強引なイントロ中のMCカットのために、何とも悲惨でモコモコな音の低品質な仕上がりとなってしまっているのが惜しまれる。 また2013年のリマスター版「LIVE AT THE BBC」でも「Keep Your Hands Off My Baby」の1994年版のフェイクのドラム・イントロはそのまま残された。

The Talent Spot #2, January 29, 1963 Rec: January 22, 1962 BBC Paris Studio, London Producer: Brian Willey Host: Gary Marshal
Recorded in front of a live audience 16. Ask Me Why

Here We Go #5, March 12, 1963 Rec: March 6, 1963 Playhouse Theatre, Manchester Producer: Peter Pilbeam Host: Ray Peters
Recorded in front of a live audience 17. Instrumental (The Northern Dance Orchestra) 18. Misery 19. Do You Want To Know A Secret?
20. Please Please Me 21. Warmed Over Kisses (Ben Richmond) 22. Waltz In Jazz Time (The Northern Dance Orchestra)
23. Peoria (The NDO / The Trad Lads)

Saturday Club #2, March 16, 1963 Live Broadcast: Studio 3A, Broadcasting Place, London Producers: Jimmy Grant, Bernie Andrews Host: Brian Matthew
24. I Saw Her Standing There 25. Misery 26. Too Much Monkey Business 27. I'm Talking About You 28. Please Please Me 29. The Hippy Hippy Shake

Easy Beat #1, April 7, 1963 Rec: April 3, 1963 Playhouse Theatre, London Producer: Ron Belchier Host: Brian Matthew
Recorded in front of a live audience 30. From Me To You (introduced by Gerry Marsden)

Swinging Sound '63, April 18, 1963 Live Broadcast: Royal Albert Hall, London Producers: Terry Henebery, Ron Belchier Hosts: George Melly, Rolf Harris 31. Twist And Shout 32. From Me To You

Side By Side #1, April 22, 1963 Rec: April 1, 1963 BBC Piccadilly Theatre, London Producer: Bryant Marriott Host: John Dunn
33. Side By Side Theme (Duet with The Karl Denver Trio) 34. Do You Want To Know A Secret? (fragment) 35. Chat

Side By Side #2, May 13, 1963 Rec: April 1, 1963 BBC Piccadilly Theatre, London Producer: Bryant Marriott Host: John Dunn
36. Long Tall Sally 37. A Taste Of Honey 38. Chains 39. Thank You Girl 40. Boys

DISC TWO
Saturday Club #3, May 25, 1963 Rec: May 21, 1963 Playhouse Theatre, London Producers: Jimmy Grant, Bernie Andrews Host: Brian Matthew
01. I Saw Her Standing There 02. Do You Want To Know A Secret? 03. Boys 04. Long Tall Sally 05. From Me To You 06. Money (That's What I Want)

Steppin' Out, June 3, 1963 Rec: May 21, 1963 Playhouse Theatre, London Producer: Terry Henebery Host: Diz Disley
Recorded in front of a live audience 07. Please Please Me 08. I Saw Her Standing There

Pop Go The Beatles #01, June 4, 1963 Rec: May 24, 1963 Studio 2, Aeolian Hall, London Producer: Terry Henebery Host: Lee Peters
Guest Group: The Lorne Gibson Trio 09. Pop Go The Beatles - Intro Theme 10. Everybody's Trying To Be My Baby 11. Do You Want To Know A Secret?
12. You Really Got A Hold On Me 13. Misery 14. The Hippy Hippy Shake 15. Pop Go The Beatles - Outro Theme

※付属の解説本よりサンプル。
1963年6月4日にオンエアされた、これまた記念すべきビートルズ初のBBCラジオでのレギュラー番組の初回出演分。4~5月に試験的に連続で出演した番組サイド・バイ・サイドのリスナーからの好評を受けて、 BBCではビートルズがメインのシリーズの制作を決定したといわれる。毎週火曜日の夕方5時からの30分(正確には29分)番組で、毎回一組のゲスト・バンドが出演し、通常ビートルズが6曲、ゲストが5曲を事前にスタジオで生演奏した。 曲間ではメンバーと司会者とのウィットに富んだやりとりや、ファンからのリクエスト葉書の読み上げが行われた。 番組はスタート当初4回で完結の予定であったが、リスナーからの大きな反響と強い要望もあり、追加で計11回分の続編の制作も行われた。 番組のオープニングとエンディングには、毎回ビートルズ本人の演奏による童謡「Pop Goes The Weasel」の替え歌「Pop Go The Beatles」のインストゥルメンタル版が流された。 この楽曲は第1回収録の1963年5月24日にレコーディングされたテイクが、シリーズ中の全てのエピソードで使い回しされた。「Pop Go The Beatles」はジョンがハーモニカ、ポールがベース、ジョージがリード・ギター、 ドラムがリンゴという布陣で演奏されており、ブレイク部分での「Pop, Pop Go The Beatles!」の掛け声は司会のリー・ピーターズのものである。 この部分は当初ジョンの役割だったらしいが、録音してみてどうも上手く出来ないということでリー・ピーターズが代わりを務めたようだ。 またこの曲においてゲストのローン・ギブソンが手助けをしたという話も伝わっているが、録音を聴く限りその「手助け」が何だったのかは判然としない。 いずれにしろある意味ビートルズのBBC出演の象徴ともいえるこのトラックは、後のいかなる正規リリースにも含まれることはなかった。 この曲はブートレグでは1974年の「RARE BEATLES / HAPPY BIRTHDAY」でショート・バージョンが、また1980年の「BROADCASTS」でロング・バージョンがそれぞれ初登場している。 ビートルズの出演部分は1曲目の「From Me To You」を除いた5曲がAM音源で現存する。ゲストの出演部分は1曲も残っていないようだ。 2種類のAMソースが存在しており、ソースAからは1972年の「OUTTAKES 1」(TMOQ)で11、12、13、14が初登場。ソースBからは10が1984年に「DIRECTLY FROM SANTA CLAUS, RARE UNRELEASED BEATLES TRACK」で初登場。 1987年には「THE BEATLES AT THE BEEB VOL.2」でソースBから10、11、12がMC付きで登場。2003年にはイエロー・ドッグのCDボックスでソースAとBのコンパイルが初めて行われ、番組の最も長いバージョンを 聞くことが出来るようになった。ソースAの曲の頭欠けは全てソースBから綺麗に継ぎ足され、14の演奏前のMC部分も初登場した。本作に収録のものは曲間のトーク部分の レベル変動を修正し、全体的に1%ほど早かったピッチを正常に戻して、オープニングとエンディングの番組のテーマ曲を別の回のFM収録ソースよりパッチングしたものである。 10、12、14は放送当時は正規では未発表曲である。当番組のプロデューサーのテリー・ヘネブリーはジャズ畑の制作者であり、代表作にBBCテレビの「JAZZ 625」がある。 ロックのようなやかましい音楽が苦手だったヘネブリーは、番組の収録中にイライラして「このクソ忌々しいビートルズめ!」とよく呟いていたとジョージが回想している。

Pop Go The Beatles #02, June 11, 1963 Rec: June 1, 1963 BBC Paris Studio, London Producer: Terry Henebery Host: Lee Peters
Guest Group: The Countrymen 16. Pop Go The Beatles - Intro Theme 17. Too Much Monkey Business 18. I Got To Find My baby 19. Young Blood
20. Till There Was You 21. Baby It's You 22. Love Me Do 23. Pop Go The Beatles - Outro Theme

Pop Go The Beatles #03, June 18, 1963 Rec: June 1, 1963 BBC Paris Studio, London Producer: Terry Henebery Host: Lee Peters
Guest Group: Carter Lewis & The Southerners 24. Pop Go The Beatles - Intro Theme 25. A Shot Of Rhythm And Blues 26. Memphis, Tennessee
27. A Taste Of Honey 28. Sure To Fall (In Love With You) 29. Greenback Dollar (Carter Lewis & The Southerners) 30. Money (That's What I Want)
31. From Me To You 32. Pop Go The Beatles - Outro Theme

Easy Beat #2, June 23, 1963 Rec: June 19, 1963 Playhouse Theatre, London Producer: Ron Belchier Host: Brian Matthew
Recorded in front of a live audience 33. Some Other Guy 34. A Taste Of Honey 35. Thank You Girl 36. From Me To You

DISC THREE
Side By Side #3, June 24, 1963 Rec: April 4, 1963 BBC Paris Studio, London Producer: Bryant Marriott Host: John Dunn
01. Side By Side Theme (Duet with The Karl Denver Trio) 02. Too Much Monkey Business 03. Ja Der Willy (The Karl Denver Trio) 04. Love Me Do
05. Zub (The Karl Denver Trio) 06. Boys 07. When Day Is Done (The Karl Denver Trio) 08. I'll Be On My Way 09. If I Had My Way (The Karl Denver Trio)
10. From Me To You 11. Wimoweh (The Karl Denver Trio) 12. Side By Side Theme (The Karl Denver Trio)

Pop Go The Beatles #04, June 25, 1963 Rec: June 17, 1963 Studio 5, Maida Vale Studios, London Producer: Terry Henebery Host: Lee Peters
Guest Group: The Bachelors 13. Pop Go The Beatles - Intro Theme 14. I Saw Her Standing There 15. Anna (Go To Him) 16. Boys 17. Chains
18. Far Away Places (The Bachelors) 19. Jailer Bring Me Water (The Bachelors) 20. P.S. I Love You 21. Twist And Shout 22. Pop Go The Beatles - Outro Theme

Saturday Club #4, June 29, 1963 Rec: June 24, 1963 Playhouse Theatre, London Producers: Jimmy Grant, Bernie Andrews Host: Brian Matthew
23. I Got To Find My Baby 24. Memphis, Tennessee 25. Money (That's What I Want) 26. Till There Was You 27. From Me To You 28. Roll Over Beethoven

The Beat Show, July 4, 1963 ec: July 3, 1963 Playhouse Theatre, Manchester Producer: Geoff Lawrence Host: Gay Byrne
Recorded in front of a live audience 29. A Taste Of Honey 30. Twist And Shout

DISC FOUR
Pop Go The Beatles #05, July 16, 1963 Rec: July 2, 1963 Studio 5, Maida Vale Studios, London Producer: Terry Henebery Host: Rodney Burke
Guest Group: Duffy Power & the Graham Bond Quartet 01. Pop Go The Beatles - Intro Theme 02. That's All Right (Mama) 03. There's A Place
04. I Got A Woman (Duffy Power & the Graham Bond Quartet) 05. Cabbage Green (The Graham Bond Quartet) 06. Carol
07. Solider Of Love (Lay Down Your Arms) 08. I Saw Her Standing There (Duffy Power & the Graham Bond Quartet)
09. Spanish Blues (The Graham Bond Quartet) 10. Lend Me Your Comb 11. Clarabella 12. Pop Go The Beatles - Outro Theme

※付属の解説本よりサンプル。
3週間のインターバルの後に再開した1963年7月16日放送の「Pop Go The Beatles」、リスナー待望のシリーズ続編のリスタートである。「There's A Place」以外は全てレコード未発売のスペシャルな選曲だったことを考えると、ビートルズもこの収録セッションにはかなりの気合いを入れて臨んだものと思われる。番組収録の前日の7月1日にはEMIスタジオで、4枚目のシングル、「She Loves You」と「I'll Get You」が録音されている。この第5回のマスター・テープはどういう訳か前述のマーガレット・アッシュワース音源での音源の保存から漏れている回である。音源は1973年に「PEACE OF MIND」(CBM)で6と10が、1974年には「SOLDIER OF LOVE」(CBM)でタイトル曲がオフ・スピーカーの貧弱極まりない音質で初登場する。6、7、10、11の4曲が1980年の「FOUR BY THE BEATLES」の4曲入りEPで高音質で登場すると、俄然BBC音源の発掘に拍車がかかることとなる。「Clarabella」はこの盤が初登場であった。1982年にはLP「BEAUTIFUL DREAMER」でAM音源より2と3が初登場。

この回はイエロー・ドッグのFM収録音源も存在し、1987年にLP「THE BEATLES AT THE BEEB VOL.3」でややブーミーで低域が割れた感じの音質で2、3が登場している。この盤の6、7、10、11は単に「FOUR BY THE BEATLES」をコピーしただけであったが、「Solider Of Love」の後にはこれまで聞くことの出来なかった司会のロドニー・バークのMCが若干分継ぎ足されていた。正規盤「LIVE AT THE BBC」には、やはり「FOUR BY THE BEATLES」より「Lend Me Your Comb」を除いた3曲の針音をノイズ処理してコピー収録した。「That's All Right (Mama)」はオーバーロードによる曲の前半のベース音の割れたイエロー・ドッグ・ソースが嫌われ、「BEAUTIFUL DREAMER」に収録のAM音源を針起こしして、強烈なイコライジングとフィルタリングを施して元の面影の無い状態に変えてリリースに漕ぎ着けている。イエロー・ドッグの低音が全体的に若干割れ気味のFM音源は、BBCボックス、ウルティメイト・コレクション・ボックスの3といったタイトルに分散してリリースされているので、興味ある方はコレクションから該当CDを引っ張り出して確認していただければと思う。本作では「That's All Right (Mama)」はイエロー・ドッグのFM音源をディストーションの除去ソフトで加工し、細やかなノイズ除去とイコライジングを施したファン有志による制作バージョンで、現在この曲を最も良い音で聴けるバージョンとなっている。「There's A Place」はポップ・ゴー・ザ・ビートルズ第12回で本テイクがリピート放送された際のマーガレット・アッシュワース音源を、高域の補正等のリマスター処理を施して収録。曲の終りのMCはイエロー・ドッグ・ボックスからのAM音源。2と3の曲前と11の後のMCは2010年に「UNSURPASSED BROADCASTS」で初登場したAM音源からのもの。6、7、10、11は2016年に再発見された「FOUR BY THE BEATLES」のマスター音源より収録したもので、「LIVE AT THE BBC」のやや濁った音質の正規リリースを数段上回る素晴らしい音質である。「LIVE AT THE BBC」ではデノイズ処理のために失われてしまっていた「Carol」での、リンゴのオープン・ハイハットの鮮烈な高音域をここで堪能していただきたい。またゲストの4、5、8、9の演奏曲も「THE BBC ARCHIVES」で初登場したテイクで、現在では2015年にリリースされた「GRAHAM BOND LIVE AT THE BBC AND OTHER STORIES」という4枚組CDセットで、司会者のナレーションをカットした状態で収録され正規リリースもされている。このバンドはのちにクリームのメンバーとなるジンジャー・ベイカーとジャック・ブルースが在籍していたことで、現在でもカルト的人気があるようだ。音質はAM収録で決して良くないが、このゲスト部分の新登場でこの回の収録音源は音質が頻繁に切り替わるものの、ラストの「Clarabella」終了後の番組エンディングのMCが若干欠落しているのみで番組をほぼ完全に、そしてビートルズの出演部分も素晴らしい高音質で聴くことが出来るようになったことは大変に喜ばしいことである。「Lend Me Your Comb」は「ANTHOLOGY 1」、「ON AIR - LIVE AT THE BBC VOL.2」にそれぞれ同じバージョンが収録されたが、やはりここに収録されているアップグレード音源よりもやや劣る音質である。さらに後者の収録ではフェードアウトの末尾がオリジナルより若干早められ、収録タイムが短くなっている。BBCのプロデューサー、ケヴィン・ハウレットは当初6、7、10、11の4曲が、BBCのアーカイブ倉庫であるブッシュハウスという場所で発見されたものだと主張していたが、1982年の特番や正規CD「LIVE AT THE BBC」の同曲を聴く限り、これらのトラックはやはり「FOUR BY THE BEATLES」のブートEPより針起こしされて、再放送や正規発売されたことは火を見るより明らかだろう。スタジオではこの日ビートルズによる「Three Cool Cats」、「Sweet Little Sixteen」、「Ask Me Why」も演奏されたが、オンエアはされなかった。なお本回より番組の司会は、前任のリー・ピーターズからロドニー・バークにバトンタッチした。2013年リリースの「ON AIR - LIVE AT THE BBC VOL.2」のフロントのジャケット写真は、この番組の収録日にロンドンで、写真家のデゾ・ホフマンの手により撮影された有名なショットである。

Easy Beat #3, July 21, 1963 Rec: July 17, 1963 Playhouse Theatre, London Producer: Ron Belchier Host: Brian Matthew
Recorded in front of a live audience 13. I Saw Her Standing There 14. A Shot Of Rhythm And Blues 15. There's A Place 16. Twist And Shout

Pop Go The Beatles #06, July 23, 1963 Rec: July 10, 1963 Studio 2, Aeolian Hall, London Producer: Terry Henebery Host: Rodney Burke
Guest Group: Carter Lewis & The Southerners 17. Pop Go The Beatles - Intro Theme 18. Sweet Little Sixteen 19. A Taste Of Honey
20. Nothin' Shakin' (But The Leaves On The Trees) 21. Love Me Do 22. Lonesome Tears In My Eyes 23. Mad Mad World (Carter Lewis & The Southerners)
24. So How Come (No One Loves Me) 25. Pop Go The Beatles - Outro Theme

Pop Go The Beatles #07, July 30, 1963 Rec: July 10, 1963 Studio 2, Aeolian Hall, London Producer: Terry Henebery Host: Rodney Burke
Guest Group: The Searchers 26. Pop Go The Beatles - Intro Theme 27. Memphis, Tennessee 28. Do You Want To Know A Secret?
29. Sweets For My Sweet (The Searchers) 30. Till There Was You 31. Matchbox 32. Please Mr. Postman 33. Da Doo Ron Ron (The Searchers)
34. The Hippy Hippy Shake 35. Pop Go The Beatles - Outro Theme



ビートルズ
BIRDS SING OUT OF TUNE VOL.4
mccd-695
SBD
1CD+1Bonus CD
\4,900
※お取り寄せに通常よりお時間がかかります


【BIRDS SING OUT OF TUNE】 シリーズの第4作目である。今回は1968年と1969年のデモ音源を収録している。解散前夜に相当するためビートルズとしては未発表で後にソロ・アルバムに収録された曲や、自前レーベルを立ち上げた直後でアップル・アーティストに提供した楽曲のデモ音源だったりと、こちらも興味深い内容が収録されている。


1968年は3種の音源が収録されている。まず最初は1968年11月から12月にリンゴの自宅を訪れたジョンのデモ音源である。ゲット・バック・セッションを2か月後に控え「I’ve Got A Feeling」と「Don’t Let Me Down」を演奏している。しかし「I’ve Got A Feeling」は同じメロディを繰り返すのみで、その上にジョンがアドリブで歌詞を乗せるだけの、全く未完成の状態。これがよく2か月後にあのようにリリースに耐えうる完成に漕ぎつけたものだと思わせられる。2テイク収録されている「Oh My Love」はご存知『イマジン』に収録された曲である。骨子は完成しているものの、依然としてデモ音源の域を出ず、歌詞もメロディも大きく異なる。何よりリリース・バージョンがピアノの楽曲だったのに対し、こちらはアコギで演奏されているのが特徴である。演奏後にはリンゴの声も聞くことが出来る。「Don’t Let Me Down」もまた全く未完成の状態で、曲構成も決まっておらず骨子となるメロディを繰り返しつつ、アイデアが浮かぶのを模索しているかのようなデモ音源である。何より曲を印象付けるあの「ドンレッミ~ダ~ン」の部分がまだ付与されていない。これも2か月後のゲットバック・セッションではきちんと完成しているのだから驚く。 続いて1968年11月から12月にニューヨークで行なわれたジョージとボブ・ディランのセッションである。気の合う二人だけに和やかな雰囲気で二人揃ってリード・ボーカルをとっている。「I’d Have You Anytime」は後にアルバム『ALL THINGS MUST PASS』の冒頭を飾る曲である。作曲クレジットが(HARRISON ? DYLAN)になっている事でわかる通り、この曲はジョージとディランの共作で、ここでも二人で一緒に歌っているのを聴くことが出来る。 1968年の最後は、11月から12月にかけて録音されたポールによる「Goodbye」である。メアリー・ホプキンがレコーディングし発表した事で有名なポール作の楽曲であるが、ここではメアリーではなくポール自身によるデモ音源である。メアリーはインタビューで「ポールが目の前であっという間に作曲をしたので驚いた」と述懐している。おそらくこの音源は「Come And Get It」と同様に、メアリーに指示するための、参考ボーカルとしてポールがレコーディングした、その音源であると思われる。


ここから1969年の音源になる。まず日付は不明だが1969年初頭に収録されたジョンによる「Woman Is The Nigger Of The World」のデモ音源である。傍らにヨーコが同席しており所々声が聞こえる。リリース・バージョンのような壮大な雰囲気はなく、またジョンも絶叫とは程遠い控えめな歌い方をしており、リリース・バージョンとは印象ががらりと異なる。途中ブレイク部分を入れるなど曲構成や細かいメロディも異なる。 1969年3月25日から31日にかけてジョンはアムステルダムのヒルトンホテルに滞在する。その時にギターを片手に演奏した様子を収録している。ゲット・バック・セッションを終えた後ということで、アコギのみながら「Don’t Let Me Down」の今度はイントロの「ドンレッミ~ダ~ン」の部分のみを繰り返し歌っている。喉がイガラっぽいのか、咳払いをしながら声の調子を確かめている。「Those Were The Days」と「Jerusalaim」の2曲はメアリー・ホプキンの曲をジョンが歌っているという珍しいものである。案の定ジョンは途中からふざけてしまい完奏に至らないのが残念である。「I Want You」は後に『アビーロード』に収録されるあの曲である。こちらはアコギのみながら重々しいリフといい曲の雰囲気は既に完成されている。 続いて1969年5月26日から6月2日かけてジョンとヨーコはモントリオールのクイーン・エリザベス・ホテルに滞在する。ここでの目玉は「Because」である。ジョンがひとりでアコギで歌っているデモ音源。テンポは速めで非常にメロディの美しさが際立つ素晴らしいテイクである。リリース・バージョンにある混声によるものではなく、このようにジョン単独の曲としてリリースされていたらどうなったであろうか。そしてこのホテル滞在中の「Give Peace A Chance」の映像はつとに有名であり、ここでも4テイクが収録されている。大勢でタイトルを合唱のように皆で歌う印象が強い曲であるが、最初のテイクはジョンとヨーコの二人のみの珍しいシンプルな演奏で、かつジョンが電話片手なのだろうか「もしもし、もしもし」という日本語を繰り返しているのが面白い。 1969年6月から7月にかけてサリーにあるジョンの自宅にてレコーディングされたとされる音源。後に『イマジン』に収録されることになる曲である。自宅であるからだけでなく、この時期は常にジョンと行動を共にしていたヨーコが、この時も一緒に参加している。自分の名前を高らかに歌う曲なだけに気恥ずかしくはないだろうか。演奏しているうちに曲が「I Want You」に変わり、また「Oh Yoko」に戻るというジョンならではのお遊びも聴くことが出来る。 「Can I Have Rider On Your Donkey」はポールの自宅から中継なのだろうか、ケニー・エベレットが司会を務めるラジオ番組に出演した時の音源である。ポールはアドリブで「Can I Have Rider On Your Donkey」という曲をピアノで歌っている。タイトルこそ「Can I Have Rider・・・」であるが、ポールの発音は明らかに番組司会者の「Kenny Everett・・・」と聴こえるように歌っているのが面白い。 1969年9月にジョンのバークシャーの自宅で「Cold Turkey」のデモ音源がレコーディングされている。当初この曲をジョンはビートルズの新曲として発表しようとしたが、ポールが頑なに拒絶したというエピソードが残っている。タイトルが薬物禁断症状の隠語である事に加え、あの後半である。ビートルズのイメージを著しく損ねる事は明白であり、ポールが断固反対したのも理解出来る。結局後にジョンのソロ・シングルとして発表された。本作に収録されているデモ音源の段階でもジョンの奇妙な唸り声は随所に挿入されており、それどころか歌いまわしすらわざと不気味な雰囲気を醸すように歌っているのがわかる。最後のテイクに至ってはヨーコのアアア~という唸り声が被せられており、益々ポールの同意を得る事が困難な仕上がりになっている。 この後は、ジョン、ジョージ、リンゴ、ポールの4人それぞれによるクリスマス・アルバムのそれぞれのパートのアウトテイクが収録されている。かつてスタジオでレコーディングの合間に収録されていたものだが、クレジットを見ればわかる通り、ここではそれぞれに自宅でバラバラに収録されているのも、解散前夜で4人が揃う事が稀になった表れであろう。 最後のトラックは詳細不明である。ジョンがバックでギターを弾いている中、ヨーコが日本語で「ジョンと私はトロントに来ています・・・」と語っている音源である。日本のファンへ向けてのメッセージである。

【APPLE PROMOTING PRESS CONFERENCE 1968】
こちらはボーナス・ディスク扱いだと思ってもらいたい。メインとなる『BIRDS SING OUT OF TUNE Vol.4』が1968年と1969年のデモ音源を収録していたのを受け、同時期の最大のイベントといえばビートルズが自分たちの会社アップルを設立した事であろう。これがビートルズが解散に至る第一歩として歴史上記録される転換期であった事はマニアなら同意するであろう。才能ある芸術家を支援すべく自らのレーベルも立ち上げ、武士の商法よろしくビートルズの心意気や良かったが結局はビートルズ自身の楽曲管理をする会社に変貌し現在に至っている。本作には、このアップル設立記者会見の様子を収録している。

1968年5月14日、ジョンとポールの二人はキャンドルスティックでのコンサート以来、久しぶりにアメリカの地を踏むことになる。この時はコンサートではなくアップル設立を内外に表明する記者会見のためであった。まずニューヨークのアメリカーナホテルでの記者会見。その足で次にWNET NEWSFRONTという番組でインタビューに答え、さらに同日夜にはTHE TONIGHT SHOWという番組に出演し、それぞれ自分たちの設立した会社アップルの理念を語り、質疑応答を受けている。このようにニューヨーク滞在の1968年5月14日は記者会見や番組出演をハシゴするなど忙しくまわり、いかにビートルズのメンバー、特にジョンとポールがアップルに希望を抱いていたかがよくわかる。

最後に収録されているのは1968年6月16日イギリスの番組に出演した時のもので、ポールとメアリー・ホプキンが一緒に登場している。ポールはインタビューのみで、ポール自身によるメアリーの紹介の後、彼女は「朝日のあたる家」をライブ演奏している。

本作は、ビートルズの貴重なデモ音源、スタジオ・アウトテイクを収録した『BIRDS SING OUT OF TUNE』シリーズの第4弾である。メインとなるのは1968年と1969年という最晩年の音源で、解散間際とあり後にソロ・アルバムで発表された楽曲あり、そしてアップル設立直後とありアップル・アーティストの楽曲あり、バラエティに富んだ内容となっている。そしてボーナス・ディスクでは、ブライアン・エプスタイン亡き後で、あらゆる意味で転換期となったアップル設立を知らしめる記者会見やラジオ出演などを収録している。1曲だけだがメアリー・ホプキンのスタジオ・ライブ「朝日があたる家」も収録されている。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。

【BIRDS SING OUT OF TUNE VOL.4】
RINGO’S HOME MONTAGU SQUARE October - December
01. I’ve Got A Feeling #102. Oh My Love #1
03. Oh My Love #2
04. I’ve Got A Feeling #2
05. A Case Of The Blues
06. Don’t Let Me Down #1
07. Don’t Let Me Down #2

WOODSTOCK NEW YORK with BOB DYLAN Novemver - December, 1968
08. Nowhere To Go
09. I’d Have You Anytime

PAUL’S HOME ST. JOHN’S WOOD Novemver - December, 1968
07. Goodbye

JOHN’S HOME SURREY Early 1969
11. Woman Is The Nigger Of The World

ROOM 902 AMSTERDAM HILTON HOTEL March 25 - 31, 1969
12. Don’t Let Me Down
13. Those Were The Days
14. I Want You #1
15. I Want You #2
16. Jerusalaim
17. Radio Peace

ROOM 1742 QUEEN ELIZABETH HOTEL MONTREAL May 26 - June 2
18. Because
19. Happiness Is A Warm Gun
20. Give Peace A Chance #1
21. Give Peace A Chance #2
22. Give Peace A Chance #3
23. Give Peace A Chance #4

JOHN’S HOME SURREY June - July 1969
24. Oh Yoko!

PAUL’S HOME ST. JOHN’S WOOD LONDON with KENNY EVERETT July 1969
25. Can I Have Rider On Your Donkey?

JOHN’S HOME BERKSHIRE September 1969
26. Cold Turkey #1
27. Cold Turkey #2
28. Cold Turkey #3

JOHN’S HOME BERKSHIRE
EDITED & OVERDUBBED by KENNY EVERETT
September - October 1969
29. Christmas Tape Excerpts by John

GEORGE’S HOME September - October 1969
30. Christmas Tape Excerpts by George

RINGO’S HOME ELSTEAD
EDITED & OVERDUBBED by KENNY EVERETT
September - October 1969
31. Christmas Tape Excerpts by Ringo

PAUL’S HOME ST. JOHN’S WOOD
EDITED & OVERDUBBED by KENNY EVERETT
September - October 1969
29. Christmas Tape Excerpts by Paul

JOHN’S HOME BERKSHIRE late 1969
30. Messege To Japan

【APPLE PROMOTION PRESS CONFERENCE】
APPLE corps PRESS CONFERENCE
01. Americana Hotel, New York May 14, 1968

WNET NEWSFRONT
02. St. Studio, New York taped : May 14, 1968 broadcasted : May 15, 1968

THE TONIGHT SHOW
03. Rockfeller Center Studio 6B taped & broadcasted : May 14, 1968

David Frost Presents ... Frankie Howerd
04. TV Studios Wembley London June 16, 1968
05. House Of The Rising Sun by Mary Hopkin



ビートルズ
ONE DOWN, SIX TO GO Vol.2
VAL-002
SBD
5CD
\11,400
※お取り寄せに通常よりお時間がかかります


■今までどこにも収録された事のない数多くの初登場音源を含む究極のセット。
■既発より長く、今回初めて未編集で収録されるものを含む。

サージェントペパーズが発表されたのが1967年6月である。それまでもヒッピー・ムーヴメントの萌芽はあらゆる分野でその蕾を咲かせる兆候は存在したが、本格的にサイケデリックな社会現象として認知される嚆矢となったのは、ビートルズのサージェント・ペパーズに他ならない。また嚆矢であるだけでなく、その時代を象徴するものとして、発表から半世紀を経た現代でも名盤として認識されている。ドラッグの影響下であろうか、暗喩が散りばめられた難解な歌詞、煌びやかで幻想的な曲調。そのどれもが今までとは異なるビートルズの新しい音楽性を感じさせるものであった。ライブ活動の一切を辞しスタジオ・ワークに専念した成果が、このような当時のスタジオ技術の粋を集めたコンセプト・アルバムとして結実したのである。アルバム・コンセプトとしては、ペパー軍曹率いる架空のバンドがショウを行なうというもので、観衆の喧騒から始まり次々に現れるエンターテイナーたち、名残惜しむかのようなエンディングと厳かなアンコールという流れになっている。しかし必ずしも全ての曲がこのコンセプトに沿って収録されているのではないのは、「Lovely Rita」や「When I’m Sixty Four」「Within You Without You」などを聴いてもわかる。乱暴に言えば冒頭の数曲とリプライズ以降だけがコンセプトに即し、それらに挟まれた楽曲は無関係であるともいえる。コンセプトらしきものを挙げるとしたら、それは全体を覆う曲調、複雑な作業を経た音色にあるのではないだろうか。このような雰囲気は次のマジカルにおいても残り香として感じる事が出来る。敢えて言うなれば、サイケな世界観を具現化し時代に定着させた象徴が、このアルバムのコンセプトと言える。アルバムの発表は1967年6月であるが、レコーディングは1966年12月頃から始められた。最後のツアーが8月なので、3か月の休暇をとった後のレコーディングである。4月から6月にかけて『リボルバー』をレコーディングしている事を考えると、ツアーを挟んでいかにこの時期の創作意欲が高かったを伺い知る事が出来る。本作は、このアルバム『サージェント・ペパーズ』のレコーディング・セッションを収録したタイトルである。本作はそのVol..2である。
【BEING FOR THE BENEFIT OF MR.KITE】ジョンがサーカスのポスターに着想を経て作った曲で、図らずもアルバム・コンセプトに合致しているテーマとなっている。欧米人にとってサーカスとは終わりなき日常に突如現れ、いつの間にか去っていく非日常の象徴のような存在である。その異界の雰囲気をジョンならではの世界観で具現化した名曲である。最初はテイクを重ねるがジョンが度々ミスを重ね中断ばかりしてしまう。スタジオ内ではポールが意見を述べたりしている様子も収録されている。まだ未完成なバッキングに乗せて、別ボーカルのジョンの歌唱が迫力いっぱいで素晴らしい、まさにこれぞ生歌の魅力である。バックは手押しオルガンの音色とドラムのみでシンプルながら、あの曲世界は既に完成されており、最初の段階から「混沌」を加えるのみとなっている。間奏の部分はジョンがラララ~と歌っているなど、かなり興味深いテイクが多い。そしてテイクごとにジョンがボーカルを歌い直しているので、全てが別ボーカルというのも聴きどころである。ディスク1トラック10と11はサーカスふうの効果音である。何とこのようなものまで存在するとは驚きである。
【WITHIN YOU WITHOUT YOU】おそらくアルバム中では蛇足と見做されているジョージのインド音楽である。1967年3月15日から行なわれたレコーディングのリハーサルの様子から収録されている。インド楽団に対しジョージが仮歌を入れて練習している様子である。そのジョージの仮歌が歌詞なのかマントラなのかよくわからない、リリースされたものとは程遠く異なる歌となっている。楽器こそインド楽器なものの、レコーディング手法としては従来通りで、シタールやバイオリなどを重ねて曲を完成させている。ディスク1トラック30が最大の聴きどころであろう。ジョージのボーカルに何らエフェクトがかけられていない生歌のシングル・ボーカルなのである。かなり丁寧に会話をするかのように歌っている。
【WHEN I’M SIXTY FOUR】 若きポールが将来年老いた頃におくっているであろう幸福な老後を描いたほのぼのとした曲調の楽曲である。現在のポールは既にこの年齢を超えているが、64歳時には特に因んだ演奏などは行なわれず、リンゴの64歳の誕生日にプライベートのパーティで一度演奏したのみである。1966年12月6日から行なわれたレコーディングでは、曲に取り掛かる前にファン・クラブのクリスマス・レコードのためのコメントが収録されている。ディスク2トラック6を始め、幾分テンポが遅く感じ、ポールのボーカルも間延びしているように思えるが、実はこれが正しいピッチであり、リリースされたものはピッチを意図的に上げて収録されている。ポールのボーカルは別テイクで、歌以外でもところどころ合いの手を入れて楽しんで歌っているのがよく伝わってくる。テイク3はコーラスが入っていないが、12月20日にオーバーダブのためのセッションが行なわれ、そこでほぼ完成に近付いている。トラック8は曲の特徴である低い音色のクラリネットのトラックである。
【LOVELY RITA】ポールが駐車違反を問われた際に担当した女性警官の名前がリタだったことから曲が作られた。1967年2月23日のレコーディングでは、まだリハーサルの域を出るものではなく、雑な演奏に終始している。ポールの曲にも拘わらずジョンが「さあ、やろうぜ」と意気込んでいるのが面白い。イントロの「アアア~」はまだなく、トラック16ではポールが意図的に若々しく甲高い声で歌っているのがわかる。曲によって様々な声色を使い分け、しかもそれが全てポールの声だと納得させる所にボーカリストとしてのポールの凄さが感じられる。シングルボーカルで手探りのような歌いまわしで、曲のエンディングではアドリブ・ボーカルも聴くことが出来る。トラック17になるとボーカルにエフェクトが加えられ、リリースされたものに近くなる。1967年3月7日にレコーディングされたテイク11には、まだ控えめながら初めて冒頭に「アアア~」が加えられている。トラック19はコーラスを含む全てのボーカル・トラックである。トラック20はジョージ・マーティンによる間奏のピアノである。
【GOOD MORNING GOOD MORNING】 最初に収録されているのはジョンひとりによるデモ音源である。同曲の本当に初期バージョンである。そして1967年2月8日からレコーディングは始まる。テイク1の段階では激しいハード・ロック然としたアレンジである。最終バージョンもその雰囲気を残しているが、ギターのリフが印象的なジョン以外に作れない曲である。ディスク2トラック33はシングルボーカルが生々しいバージョンである。早口でまくしたてる歌詞を噛みもせず歌い切るジョンが素晴らしい。トラック35は騒々しさを演出するブラス・セクションを重ねているテイクである。ディスク4トラック4は曲中で効果的に使われる動物のエフェクト音である。よく知らているように植物連鎖の順に鳴き声が並んでいる。ここでは従来のものより長い1分半以上もの長さで収録されている。そしてトラック5は驚くべきフェイドアウトしない未編集バージョンである。リリース・バージョンではフェイドアウトに動物の鳴き声が重なり終わっていたが、ここではポールとジョンのアドリブ・ボーカルが延々と続き、まるで「ヘイ・ブルドッグ」のような二人の掛け合いまで完全に収録されている。
【SGT.PEPPER'S REPRISE】タイトル曲のリプライズである。テイク1は曲というよりもリハーサルの音出しのような感じだが、随所に聞こえるフレーズ、イントロの甲高いビーブ音、これも無駄ではなくしっかりと曲に活かされているのがわかる。トラック12はポールはかなりいい加減に歌っているのが面白い。トラック13はさらに輪をかけていい加減であり、歌うというよりも語るような感じである。トラック17は明らかなジョンの声によるコーラス・パート。トラック18は効果音による拍手や歓声のエフェクトである。タイトル曲のイントロで聞かれた雑踏効果音も聴こえるので、おそらくライブラリーの同一テープに収録されていたものであろう。
【A DAY IN THE LIFE】 本作における同一曲で最も多くの時間が割かれているのが、この「A Day In The Life」である。テイク1から徐々に盛り上がっていく曲の制作過程が如実に理解出来る本作最大のハイライトである。1967年1月19日のセッションでは、テイク1から4までをレコーディングである。アコギとピアノのみのシンプルな演奏、ジョンのボーカルは別テイクのシンプルなでありながら既に完成されているのに驚かされる。ポールの手によるミドル・パートは未完成であり、ボーカルも入っていないが、挿入されるメロディはまごうことなき「A Day In The Life」のそれである。
エンディングは再びピアノの連打とカウントで終わっており、当然ながらオーケストラは入っていない。これが1月30日になり始めてミドルのポールの歌が入る。まだリハーサルの段階なだけに歌詞は未完成で、ポールは時折笑って歌えなくなっている。1967年2月3日のセッションでは、ポールが真面目に歌い直したボーカルとコーラスのオーバーダビングがなされている。そして大所帯によるオーケストラのレコーディングが行なわれたのが1967年2月10日である。まずはポールのミドル・パートから再びジョンの後半に戻る部分におけるオーケストレーションのレコーディングである。不安定で徐々に盛り上がるパートを、ポールの指揮により何度も繰り返しレコーディングしているのがわかる。メロディを加えたり、ベースを加えたり、シンバルを加えたり、アクセントを加えたり、とにかく試行錯誤を重ねに重ね、何パターンもレコーディングをし、最終的に最良のものを選んだということであろう。テイク13はオーケストラやポールのミドル・パートも挿入され、ほぼリリース・バージョンと同じ完成度を誇っている。唯一異なるのがエンディングの「ジャーーーーン」が入っていない点である。この曲のエンディングをどのように締めくくるか決まっていないようで、スタジオの中でディスカッションが行われている。当初はアウゥウウンというハミングで終わる事が提案され、何度もアウゥウウンと繰り返し練習しているのがわかる。ディスク4トラック18が、このアウゥウウンというハミングで終わるバージョンとして一曲通して収録されているが、いまひとつな出来。ハミング・エンディングが却下されたのは致し方ないだろう。再び2月22日にオーケストラが招集されレコーディングが行なわれた。基本的にジョンのボーカルに被せる作業を行ない、ハミング・エンディングは却下だと決まったものの、エンディングを決めないままオーケストラを含むレコーディングが行なわれている。ではあの現在に伝わるエンディングはいつ決められたのか? それはやはりこの日であった。ディスク4の最後は、このエンディング部分のみ、ピアノとオーケストラがせーのでジャーーーーンとやる部分のみを、ポールのカウントでテイク1から9まで収録している。なるほど、曲を完成させる最後のピースとして、このエンディング部分を編集し、やっと完成するのである。
【ONLY A NORTHERN SONG】 サージェント・ペパーズのレコーディング・セッションで録音され、イエローサブマリンに収録された曲である。ジョージによるもので、完成バージョンはサイケデリックで煌びやかな楽曲に仕上がっている。1967年2月13日と14日にレコーディングされたテイク3はドラムとベースだけをバックにジョージが歌う、非常にシンプルなもので、原曲から一切の装飾を外したものとなっている。これが4月20日のレコーディングではオルガンの音が加わりぐっと印象が異なる。ディスク5トラック9はボツになったボーカル・バージョンである。はっきり言ってジョージの歌声が暗く、まるで呪詛の言葉を聞いているような不気味な歌い方である。まるで実際のノーザンソングスに対するジョージの不満が怨念として込められているかのようだ。トラック10はまたしてもボツになったボーカルのもうひとつのバージョンである。テンポはかなりゆっくりで、トラック9よりはマシだが、依然として呪詛の匂いは払拭されていない。暗いのである。リリース・バージョンのあの明るく軽やかな雰囲気は皆無である点、歌いまわしによってこれほど印象が異なるということであろう。
【EXTRA】 ここからはサージェント・ペパーズ関連の音源を収録している。最初に収録されているのは1967年3月20日レコーディングが終わった頃に出演したラジオ・プログラムから、ブライアン・マシューのインタビューにジョンとポールの二人が答えているものである。ライヴ活動から離れ、風貌も変わり、新しいアルバムのレコーディングに専念しているという事は知られており、ブライアン・マシューがさっそく次のアルバムがどのようになるのか尋ねている。ポールは「フォークロック」などと答えている。次にアルバムのリリース後に収録と放送が行なわれた1967年5月20日放送のラジオ・プログラムである。ケニー・エベレットをホストとして、アルバムの曲を聴きながらビートルズのメンバー自身が解説を加えるという内容である。そして最後は2017年にリリースされた50周年記念の豪華版のラジオ・スポットを4種収録している。
【ONE DOWN, SIX TO GO VOL.2】 『サージェント・ペパーズ』が『サージェント・ペパーズ』になるまでに、メンバーの間では『ONE DOWN, SIX TO GO』という仮題で呼ばれていた。本作はそれに因んでタイトリングされている。初登場音源を数多く含むビッグ・プロジェクトで、実にディスク10枚分を費やして網羅している。本作はその後編である。アルバムの深層とも言うべき「ミスターカイト」のレコーディングから「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」、そして同時期の「オンリー・ア・ノーザン・ソング」までのスタジオ・セッション音源を収録している。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。

DISC ONE
BEING FOR THE BENEFIT OF MR KITE
February 17, 1967 01. Take 1 (breakdown) 02. Take 2 (breakdown) 03. Take 3 (breakdown) 04. Studio Chat 05. Take 4
06. Take 7 07. Mixdown of Take 7 08. Take 8 09. Take 9 Vocal SI w/ADT
February 20, 1967 10. Effects Tape process 11. Final Effects Tape March 28, 1967 Overdubs 12. Organ & Guitar solo SI 13. Bass Harmonica & Organ #2 SI March 29, 1967 Overdubs 14. Tape Effects SI #1 15. Tape Effects SI #2 16. Tape Effects SI #3 17. Organ SI 18. Tape Effects SI #4
March 31, 1967 Overdubs 19. Uknown Mono Remix MULTITRACK 20. Drums 21. Bass 22. Instrumental

WITHIN YOU WITHOUT YOU
March 15, 1967 23. Rehearsal #1 24. Rehearsal #2 25. Take 1 March 22, 1967 Overdubs 26. Take 2 Dilruba SI
April 3, 1967 Overdubs 27. Violins and Cellos SI 28. Sitar SI 29. Remix of Take 2 30. Pure Vocal track SI 31. ADT Vocal effect
MULTITRACK 32. Control Room 33. Dilruba & Swardmandala 34. Tabla & Tamboura

DISC TWO
WHEN I’M SIXTY FOUR
December 6, 1966 01. Messages For Radio London 02. Messages For Radio Caroline 03. Take 1 (partial) 04. Take 2 05. Piano recording
December 8, 1966 06. Vocal SI on Take 2 December 20, 1966 overdubs 07. Take 3 December 21, 1966 overdubs 08. Clarinets SI on Take 4
MULTITRACK 09. Bass and Drums 10. Vocals 11. Backing vocals & Bell 12. Backing Track Mix

LOVELY RITA
February 23, 1967 13. Take 1 (partial) 14. Take 8 15. Take 9 Bass SI February 24, 1967 16. Take 9 vocal SI 17. Vocal SI #2
March 7, 1967 18. SI on Take 11 19. All vocal tracks March 21, 1967 20. GM Piano SI MULTITRACK 21. Drums 22. Bass
23. Acoustic Guitars 24. Pianos & Combs 25. Instrumental

GOOD MORNING GOOD MORNING
26. Corn Flakes Commercial 1967 Jan-Feb, 1967 Home Recording 27. Demo #1 (breakdown) 28. Demo #2 February 8, 1967 29. Take 1
30. Take 2 (partial) 31. Take 8 February 16, 1967 32. Bass SI 33. Take 8 Vocal SI 34. Take 9 ADT Vocal
March 13, 1967 35. Brass SI onto Take 10

DISC THREE
GOOD MORNING GOOD MORNING
March 28, 1967 01. Guitar Solo SI 02. Take 11 Vocal SI 03. Take 11 Backing Vocals SI March 29, 1967 04. Sound Effects RM20
05. Unedited Take 11 MULTITRACK 06. Drums 07. Guitars 08. GM Mixing Desk 09. Instrumental

SGT PEPPER (REPRISE)
April 1, 1967
10. Take 1 (partial) 11. Take 2 (breakdown) 12. Take 5 w/Bass SI 13. Take 8 (unedited) 14. Take 9 (unedited) Overdubs 15. Bass SI 16. Final Track
17. Vocals 18. Sound Effects 19. Remix 9 MULTITRACK 20. Instrumental EXTRA 21. Edited 8 Track Version

A DAY IN THE LIFE
January 19, 1967 22. Take 1 (unedited) 23. Take 2 24. Take 3 (intro only) 25. Take 4 (partial w/voiceover) 26. New Vocal onto Take 4
27. Take 4 SI 28. Piano SI #1 29. Piano SI #2
January 20, 1967 30. Reduction Take 6 31. Take 6 Drums, Bass & Vocal SI January 30, 1967 32. RM1 from Take 6
February 3, 1967 Overdubs 33. New Piano & Maracas 34. Pianos & Maracas SI(4 track tape) 35. New Bass & Drums SI (4 track tape)

DISC FOUR
A DAY IN THE LIFE
February 3, 1967 Overdubs 01. New Paul vocal & backings 02. Vocals SI (4 track tape) 03. Take 6 Four Track Remix 04. Control Room Multitrack
February 10, 1967 ORCHESTRA 05. Studio Chat 06. Middle Eight 07. Orchestra Recording #1 08. Orchestra Recording #2
09. Orchestra Recording #3 10. Orchestra Recording #4 11. Studio Atmosphere 12. Mixdown of 4 track tape 13. Take 7 14. Take 8- Edit piece
15. Take 9- Edit piece 16. Take 10-Edit Piece 17. Take 11-Edit Piece 18. 4 track Tape Remix
February 22, 1967 Stereo Remix 19. Final Orchestra Ensemble 20. RS 1 21. RS 2 22. RS 3 23. RS 4 24. RS 5 25. RS 6 26. RS 7 27. RS 8
28. RS 9 Piano Edit Piece 29. Take 1 30. Take 2 31. Take 3 32. Take 4 33. Take 5 34. Take 6 35. Takes 7 & 8 36. Take 9
MULTITRACK Separate Pianos 37. John 38. Paul 39. Ringo & Mal Overdub 40. George Martin

DISC FIVE
A DAY IN THE LIFE
February 23, 1967 01. Stereo Remix Take 12 MULTITRACKS 02. GM Control Room #1 03. GM Control Room #2 04. The Record Producers
05. Bass, Maracas, Drums, Tambourine 06. Instrumental 07. Alternate Mix 2015 missing piano note

ONLY A NORTHERN SONG
February 13 & 14, 1967 08. Takes 3 & 12 April 20, 1967 MULTITRACK 09. First Vocal 10. Second Vocal + new bass and trumpet
11. Vocal Mix + extra vocals + trumpet 12. Glockenspiel Mix 13. Trumpet + bells November 15, 1967 14. RM6

EXTRA March 20, 1967 EMI STUDIOS, LONDON 15. Paul & John interview with Brian Matthew

May 19, 1967 CHAPEL STREET, LONDON (broadcasted May 20, 1967)

WHERE IT’S AT with Kenny Everett 16. Introduction with Paul & John 17. Ringo talks 18. John introduces Lucy 19. John talks
20. Sgt Pepper interlude 21. Kenny Talks 22. Paul talks 23. Kenny talks 24. Paul talks 25. Paul ends the program

50th ANNIV RADIO SPOTS 2017 26. Unbroadcasted #1 27. Unbroadcasted #2 28. Unbroadcasted #3 29. Unbroadcasted #4



ビートルズ
ONE DOWN, SIX TO GO Vol.1
VAL-001
SBD
5CD
\11,400
※お取り寄せに通常よりお時間がかかります


■今までどこにも収録された事のない数多くの初登場音源を含む究極のセット。
■既発より長く、今回初めて未編集で収録されるものを含む。

サージェントペパーズが発表されたのが1967年6月である。それまでもヒッピー・ムーヴメントの萌芽はあらゆる分野でその蕾を咲かせる兆候は存在したが、本格的にサイケデリックな社会現象として認知される嚆矢となったのは、ビートルズのサージェント・ペパーズに他ならない。また嚆矢であるだけでなく、その時代を象徴するものとして、発表から半世紀を経た現代でも名盤として認識されている。ドラッグの影響下であろうか、暗喩が散りばめられた難解な歌詞、煌びやかで幻想的な曲調。そのどれもが今までとは異なるビートルズの新しい音楽性を感じさせるものであった。ライブ活動の一切を辞しスタジオ・ワークに専念した成果が、このような当時のスタジオ技術の粋を集めたコンセプト・アルバムとして結実したのである。アルバム・コンセプトとしては、ペパー軍曹率いる架空のバンドがショウを行なうというもので、観衆の喧騒から始まり次々に現れるエンターテイナーたち、名残惜しむかのようなエンディングと厳かなアンコールという流れになっている。しかし必ずしも全ての曲がこのコンセプトに沿って収録されているのではないのは、「Lovely Rita」や「When I’m Sixty Four」「Within You Without You」などを聴いてもわかる。乱暴に言えば冒頭の数曲とリプライズ以降だけがコンセプトに即し、それらに挟まれた楽曲は無関係であるともいえる。コンセプトらしきものを挙げるとしたら、それは全体を覆う曲調、複雑な作業を経た音色にあるのではないだろうか。このような雰囲気は次のマジカルにおいても残り香として感じる事が出来る。敢えて言うなれば、サイケな世界観を具現化し時代に定着させた象徴が、このアルバムのコンセプトと言える。アルバムの発表は1967年6月であるが、レコーディングは1966年12月頃から始められた。最後のツアーが8月なので、3か月の休暇をとった後のレコーディングである。4月から6月にかけて『リボルバー』をレコーディングしている事を考えると、ツアーを挟んでいかにこの時期の創作意欲が高かったを伺い知る事が出来る。本作は、このアルバム『サージェント・ペパーズ』のレコーディング・セッションを収録したタイトルである。本作はそのVol.1である。

【STRAWBERRY FIELDS FOREVER】シングルでリリースされた両A面の内の1曲で、サージェントの楽曲と同時期に収録されている事から、一連のレコーディング・セッションとして収録されている。リリースはアルバムに先立つこと1967年2月である。同一の楽曲がデモの段階から完成に至るまでここまで多くのテイクが残存しているのも珍しい。それくらい複雑かつジョンが推敲を重ねた証なのであろう。当初「It’s not Too Bad」と仮題されたデモ音源は、1967年10月映画『How I Won The War』の撮影中にスペインでレコーディングされたものである。楽曲の骨子は既に完成しており、あの美しいメロディはこのようなシンプルな演奏でより際立っている。続いて1966年11月ケンウッドの自宅に場所を変え、エレクトリック・ギターによりデモ音源が収録されている。歌詞は若干異なるものの、ほぼ完成しており、ヴォーカルもダブル・トラックで収録している。最終バージョンのように「Let Me Take You Down♪」から始まる構成になるのはまだ先の事である。興味深いのはディスク1トラック22と23である。新しい試みとして導入したメロトロンを試行錯誤している様子が収録されている。いかに効果的に使用するかを探るため、プワァ~という音色をいろいろと試しているようだ。ここまでがジョンひとりによるデモ音源であったが、1966年11月24日からいよいよスタジオに入りエンジニアらと共に本格的なレコーディングに入る。当初はメロトロンを中心としたスロウな感じの曲となっている。この頃、11月の終わりに集中的にレコーディングが行なわれており、急速に曲が完成していく様子が伺える。そして12月に入ってもレコーディングは継続し、1966年12月8日に初めて、ジョージ・マーティンの手により弦楽器のオケが収録される。当初のメロトロンによるものとは印象ががらりと変わったハードなものである。それまでメロトロンを使ったアレンジを繰り返してきたが、いまひとつな印象をジョンは抱いており、マーティンにあえて全く異なるオーケストレーションの依頼をしたのであろう。このオーケストラによる演奏に初めて歌を入れたのがディスク1トラック46である。アップテンポになっただけでなく、ジョンの歌いまわしもロック調に変えられている。この後、しばらくメロトロンをやめ、オーケストレーションをバックにしたレコーディングが重ねられている。当初メロトロンをメインにしたスロウな楽曲だったものを、後半のレコーディングではオーケストラを導入したハードな楽曲にした。ジョンにしてみれば、どちらも捨てがたい。そこでマーティンに提案をする。「ふたつのバージョンをくっつけてくれ」。その結果がディスク2トラック5に収録されているテイク7とテイク26を合体させたアセテート音源である。

【PENNY LANE】ストロベリー・フィールズとペニーレインの両A面は史上最強のカップリングであり、ジョンとポールの才能が同時に瞬間的に炸裂した稀有な組み合わせである。まるでこの2曲だけでアルバムを聴き終えたような充実感に満たされる。ストロベリーフィールズがギターでデモが作られていたのに対し、ポールはピアノでこの曲を作り始めた。ディスク2トラック9はポールが指示を出しつつ、手拍子を打ちながらヴォーカルとコーラスの練習をしている実に生々しいスタジオの様子が収録されている。そして「ペニーレイン」といえばあの印象的なオーボエとトランペットである。こちらもメロディをいろいろと試行錯誤している様子が収録されている。当初は控えめにアクセントとして加えられているのみであったが、あのように突き抜けたメロディにしたのは曲の印象を決定づける正しい選択であった。ディスク2トラック17のシングル・トラックのボーカルが、落ち着いた歌い方と相俟って素晴らしい出来のアウトテイクとなっている。
【SGT.PEPPER’S LONELY HEARTS CLUB BAND】さて、一連のレコーディング・セッションから、いよいよアルバム収録曲の音源である。アルバム冒頭を飾るハードなタイトル曲のレコーディングは1967年2月1日から始まった。ウォーム・アップから始まり、当初からドラムとギターを前面に出したロックを志向した楽曲で、後に「オー・ダーリン」でも行なわれたように、ポールは意図的に枯れ気味の発声で歌っている。エンディングは「With A Little Help」に繋げられる事が決まっていたため、あえてエンディングまで完奏するのを放棄しているような感じである。サーカスっぽいイントロに加えハードなボーカル。しかしポールはさらにもう一味加えたかったようで、ディスク3トラック16では甲高いギターを重ねている。ディスク3トラック18はスタジオのライブラリーにあった、あのイントロで使用された喧騒のSEである。なんと全長2分20秒もの長さでノーカットで収録されている。
【WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS】アルバムの2曲目にしてメドレーで繋げられた曲である。これを聴くと曲の境目がピアノ連打による部分で区分されているのがわかる。歓声が被せられる前のクリーン・イントロなのが新鮮である。ディスク3トラック30はリンゴのシングル・トラックによるボーカルのみで、コーラスはまだ重ねられていない。トラック31で初めてイントロのピアノ連打に「ビ~リ~シ~」というコーラスが加えられる。曲中のコーラスもアカペラのような形で収録されているが、これを聴くとジョージが張り切っているように聞こえる。逆にトラック35はコーラストラックである。レコーディング手法の関係から初期のようにテイクを重ねるというものではなく、楽器を順に重ねるというトラックが収録されているため、あたかもマルチトラックのように分離させたように錯覚してしまうが、これらを重ねて曲が完成したということである。ディスク3トラック37は1曲目とのメドレー部分を繋げる歓声部分である。
【LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS】さて本作のハイライトのひとつがこのルーシーのセッションであろう。幼いジュリアンの描いた絵からジョンが着想を得て作曲された幻想的な楽曲である。テイク1は別ボーカルでジョンはいくぶん平坦に歌っている。声そのものにエフェクトが既にかけられている事が伺える。サビのコーラス部分はまだ未収録でカラオケになっている。エンディングが注目で、最終的にフェードアウト処理される部分がきちんと最後まで(といってもいい加減な終わり方だが)収録されている。WITH A LITTLE HELPがトラック毎に収録されていたのに対し、ジョンは旧来のレコーディング法を好んでいたようで、何度も歌い直したテイクがこのように残されている。ポールの野太い声でタイトルを繰り返すサビのコーラス部分は結局テイク8まで登場せず、ずっと後にレコーディングされたものであろう。ディスク4トラック20は映画「イエローサブマリン」に登場したジェレミーが歌っているテイクである。
【GETTING BETTER】テイク1とアナウンスがなされるものの、一度ブレイクダウンした後に仕切り直しでベーシック・トラックが収録されている。ボーカルはまだ遠くに聞こえるのみで楽器をメインとしたトラックである。エレピの音がこれほど効果的に使用されているとは、ボーカルが入っていると中々気付きにくいところである。トラック24もラフなガイドボーカルが聴こえるが音量は小さめ。1967年3月23日に初めてボーカルが録音される。メインはもちろんポールでコーラスはジョンがひとりのようだ。ちなみに2002年のツアーではステージでも披露された。ギターのカッティング・フレーズが印象的な曲であるが、本作で聴くことができる初期のテイクではエレピで演奏されている。ディスク4トラック30では興味深いことに、クラッピングが効果音として収録されている。これは最終的に割愛されたものである。
【FIXING A HOLE】テイク1は1967年2月9日にレコーディングされている。ボーカルはリリース・バージョンと酷似しているが別テイクである。コーラスは一切入っておらず、ポールの独唱で非常にシンプルな印象を受ける。ディスク5トラック6はリハーサルで、あの特徴あるバロック調の鍵盤をあれやこれやと試している様子が収録されている。まさかサージェント・ペパーズの楽曲以外のスタジオの様子まで聴くことが出来るとは驚きである。そのまま流れで入るテイク3もまた別ボーカルで、冷静に歌っていたテイク1に比べ、こちらは元気いっぱい跳ねるように歌っている。今までのテイクが気に入らなかったのか、1967年2月21日にバッキングトラックを新たに録りなおしている。
【SHE’S LEAVING HOME】ポールは2002年のツアーにおいてこの曲をライブで演奏している。実際に臨場した人はわかるだろうが、ライブではウィックスの奏でるキーボードとコーラスのみの演奏であった。実際にサージェント・ペパーズに収録のオリジナル・バージョンは弦楽器のみをバックに録音されており、いわゆるポールの独壇場で他のメンバーはコーラスでのみ参加している。デビュー以来全てのプロデュースを担当していたジョージ・マーティンであったが、この曲の弦楽器のスコアはマイク・リーンダーという外部に依頼している。多忙なためしばし待ってくれというマーティンに対し、仕事を急いでいたポールが独断で決めたようだ。マーティンはこの件に関しては明確に不快感を示している。テイク1で気付くのは最終的に割愛されたメロディが残されている点であろう。曲の流れを中断する形で挿入されているので違和感がある部分だが、逆に初めて聴く人にとっては、このようなブレイク・メロディが当初付与されていたとは最も驚く箇所であろう。
【ONE DOWN, SIX TO GO VOL.1】 『サージェント・ペパーズ』が『サージェント・ペパーズ』になるまでに、メンバーの間では『ONE DOWN, SIX TO GO』という仮題で呼ばれていた。本作はそれに因んでタイトリングされている。初登場音源を数多く含むビッグ・プロジェクトで、実にディスク10枚分を費やして網羅している。本作はその前編である。レコーディングの入口となった「ストロベリーフィールズ」のレコーディングから「She’s Leaving Home」までのスタジオ・セッション音源を収録している。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。

DISC ONE
STRAWBERRY FIELDS FOREVER
September - November 1966, SANTA ISABEL, SPAIN
“It’s Not Too Bad” Session 1 01. Tuning 02. Take 1 03. Take 2 04. Take 3 05. Take 4 06. Take 5 breakdown
“It’s Not Too Bad” Session 2 07. Take 6 – breakdown 08. Take 7
November 1966, KENWOOD, UK
Demo Session 1 09. Guitar overdub rehearsal 10. Guitar overdub 11. Demo playback 12. Vocal overdub 13. Guitar rehearsal / Playback snippet
Demo Session 2 14. Take 1 breakdown 15. Take 2 breakdown 16. Take 3 breakdown 17. Take 4 breakdown 18. Take 5 breakdown 19. Take 6 breakdown 20. Take 7 21. Take 8 22. Mellotron rehearsal on Takes 3-6 23. Mellotron overdubs on Take 7
EMI STUDIOS, LONDON UK
November 24, 1966 24. Rehearsal 25. Take 1 Single vocal 26. Take 1 Vocal Overdubs 27. Take 1 ADT unused fragment
November 28, 1966 28. Take 2 29. Take 3 breakdown 30. Take 4
November 29, 1966 31. Take 5 breakdown 32. Take 6 33. Rehearsal
Overdubs on Take 6 34. Electric Guitar overdub 35. Mellotron and Bass SI #1 36. New single vocal track 37. Mellotron and Bass SI #2
38. Take 7 remix from 4-track 39. Take 7 reduction 40. Take 7 RM3 41. Take 7 Acetate
December 8, 1966 42. Take 23 43. Take 24
December 15, 1966 44. SI onto Take 25 (edit of Takes 15 & 24) 45. SI #2 onto Take 25 46. Take 26 w/single vocal SI 47. Take 26 w/two vocal tracks
48. Take 26 RM9

DISC TWO
STRAWBERRY FIELDS FOREVER
December 21, 1966 MIXING & MULTITRACKS
01. SI Vocals + piano onto Take 26 02. SI Vocal #2 onto Take 26 03. Takes 15, 24 & 26 multitrack 1 04. Takes 15, 24 & 26 multitrack 2
December 22, 1966 MIXING 05. Take 7 + 26 EMI Acetate

PENNY LANE
December 29, 1966 06. Take 6 07. Pianos SI onto Take 6 January 6, 1967 08. Take 8 fragment 09. SI Overdubs onto Take 8
January 9, 1967 Overdub Session 10. Warm Up 11. Piano rehearsal 12. Flutes & Flugelhorn Rehearsal 13. Take 9 playback & Piano Overdub #1
14. Take 9 playback & Piano Overdub #2 15. Take 9 Flutes & Flugelhorn SI
January 12, 1967 16. Oboes & Trumpets SI onto Take 9 17. Take 9 single lead vocal & Oboes 18. RM8 w/double tracked vocal
January 17, 1967 19. Oboe & Piccolo instrumental 20. RM9 21. RM10 22. RM11 23. True Capitol Promo 45” RM11
January 25, 1967 MIXING & MULTITRACKS 24. Paul single tracked vocal 25. Paul double tracked vocal 26. ADT, Bass and extra piano
27. Flutes, extra trumpets & horns 28. Alternate Channel Mix

DISC THREE
SGT PEPPER’S LONELY HEARTS CLUB BAND
February 1, 1967 01. Warm Up (unedited) 02. Take 1 (unedited) 03. Take 2 (fragment) 04. Take 9 05. Take 9 (4-track reel)
February 2, 1967 OVERDUB SESSION onto Take 9 06. Free Now 07. Alternate vocal 08. Free Now playback (unmixed)
09. Isolated playback chat unmixed 10. Isolated playback chat clean 11. Main Vocal SI 12. Paul & John vocals SI 13. George Vocal SI
14. Take 9 final vocals SI 15. Mixdown Take 10 Acetate
March 3, 1967 OVERDUB SESSION 16. Harrison Guitar SI onto Take 10 17. Horns SI onto Take 10
March 6, 1967 OVERDUB SESSION 18. Atmosphere unedited tape 19. Atmosphere SI (4-track reel) 20. Take 10 Remix 8
FOUR TRACK REEL from Take 10 21. Backing Track 22. Vocal Track Take 20
MULTITRACKS 23. Bass 24. Vocals 25. Instrumental 26. George Martin on mixing desk

WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS
March 29, 1967 27. Take 1 (breakdown) 28. Take 2 29. Take 10 (4-track reel) 30. Lead Vocal SI 31. Backing Vocals #1 SI (4-track reel)
March 30, 1967 OVERDUB SESSION 32. Timpani and snare Rehearsal 33. Timpani and Bass SI (4-track reel) 34. Lead Guitar SI
35. Backing vocals #2 & Hammond SI (4-track reel) 36. Take 11 (4-track reel) 37. Atmosphere Intro
MULTITRACK 38. Drums 39. Bass and Tambourine 40. Piano 41. All vocals 42. Instrumental

DISC FOUR
LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS
March, 1967 01. Take 1 02. Take 2 03. Take 3 04. Take 4 05. Take 5 06. Take 6 07. Take 7 piano + tamboura SI 08. Take 8 reduction from Take 7
March 2, 1967 OVERDUB SESSION 09. Bass 10. Lead Guitar 11. John vocal + Paul & John backings
12. John second vocal & backing SI 13. Paul second backing vocal SI 14. John third vocal SI 15. Final Vocal Mix unedited 16. RM11
MULTITRACK 17. Drums 18. Take 6 Monitor Mix 19. Vocal Pitch EXTRA 20. RM20 1968

GETTING BETTER
March 9, 1967 21. Take 1 Warm Up 22. Take 1 23. Unknown Take breakdown 24. Take 7 w/rough vocal guide
March 10, 1967 OVERDUBS 25. Drums SI 26. Bass SI 27. Take 12 Tamboura & Guitar SI
March 21, 1967 28. Take 14 Mixdown of take 12
March 23, 1967 OVERDUBS 29. First vocal inserts 30. Paul & John vocal track #1 31. Paul & John vocal track #2
GETTING BETTER
March 23, 1967 OVERDUBS MULTITRACKS 01. All vocals 02. Electric Guitars & Congas 03. Electric Pianos & Congas 04. Take 15 Remix

FIXING A HOLE
February 9, 1967 05. Take 1 Mixdown Take 1 onto Take 2 06. Rehearsal 07. Take 3
Overdubs onto Take 2 08. New Vocal insert SI 09. Second vocal SI 10. All vocals & Backing V SI 11. Electric Guitar SI
February 21, 1967 12. New backing track (Harpsichord, bass and drums SI) 13. Unknown RM Mix
MULTITRACK 14. Backing Vocals 15. Instrumental

SHE’S LEAVING HOME
March 17, 1967 16. Take 1 17. Take 6 March 20, 1967 18. Violins (4 track tape) 19. Cellos (4 track tape)
Reduction Take 1 into Take 9 20. Vocals Multitrack tape 21. Main Vocals (4 track tape) 22. Backing Vocals SI (4 track tape) 23. Take 9 (4 track tape)
24. RM1 with ADT April 17, 1967 Stereo Remix 6 & Edit –MULTITRACK 25. Harp, Violas and Violins 26. Harp, Cellos & Double Bass
27. RS backing track 28. Vocals onto Edited Take 9



ビートルズ
' LET IT BE ' DAY BY DAY in black & white outtakes
mccd-677-681
SBD/PRO-SHOT
3CD+2DVD
\12,600
※お取り寄せに通常よりお時間がかかります


■初登場映像含むトータル133分+アルファ ■今回初登場となる映像多数
■時系列に沿って日付順にセッション映像を収録
■従来サイレントだった映像にリアルタイムの音声を同期


随分と煮詰まった感のあるビートルズのマテリアルであるが、ここに驚きのタイトルをマニアの方々に提示出来るのを非常に嬉しく思う。初登場映像をふんだんに盛り込んだゲット・バック・セッションから、音源と映像のセットである。1969年1月、トゥイッケンナム・フィルム・スタジオとアップル・スタジオで撮影及び録音された膨大なマテリアル。音源は体系的なものがリリースされていたが、こと映像に関してはその限りではなかった。音源の多くにピーという映像と同期させる信号が含まれていることから、映像マテリアルもかなり残されているのではと予測されていたが、今までほとんど陽の目を見る事がなく、また断片的に見る事のできた映像も日付クレジットがあやふやで、ことゲット・バック・セッションの映像を体系的にまとめたものがなかった。本作は、それを初めて日付順に映像を整理し、実際のセッションのスケジュールに同期して視聴できる画期的なタイトルである。ゲット・バック・セッションの映像は、映画を前提として収録されたものである。そのため前半はレコーディング・スタジオではなくトウィッケンナムのフィルム・スタジオでセッションが行なわれている。音楽もさることながら、撮影に重点を置いたものである企画であるという事実が伺える。ご存知の通り映画は全編カラー作品であるが、不思議な事に流出映像はカラーとモノクロの2種類が存在する。同じ時に同じ場所で撮影されたと思しきショットもある中で、何故モノクロ映像が存在するのか、これは本来カラーであったものが流出の過程でモノクロに変換されたものなのか、そして内容もほとんどダブらず、まったく別の映像として存在するだけに謎である。本シリーズは、「LET IT BE DAY BY DAY in color」「LET IT BE DAY BY DAY in black & white」と題し、カラー映像セットとモノクロ映像セットでわけてリリースされることになった。本作はモノクロの部である。

【DVD : TWICKENHAM STUDIO】 1月3日は「All Things Must Pass」を演奏するジョージをジョンとヨーコがタバコをふかしながら見ているシーンである。1月8日においても「All Things Must Pass」のシーンがメインである。ただしジョージよりもジョンにカメラが向けられており、特にヨーコとの仲睦まじい瞬間が多くとらえられている。なるほどヨーコは単にスタジオに同席していたというだけでなく、演奏中もジョンの近くにいたというのがわかる。まるでメンバーのひとりのような立ち振る舞いで、よくジョンはこれを許しているなというのが正直な感想である。1月9日は古くから『Sweet Apple Trax』として知られる音源の映像版という感じである。まさにあのアルバムでメインとなっていたオールディーズ・ナンバーを次々に歌うシーンが映像で見られるというのが不思議な感じがする。1月14日はバンド・メンバーが円形になり着座しディスカッションをしている様子が収められている。ポールは足をぶらぶらさせながらジョンが一生懸命しゃべっているのを聞いている。
【DVD : APPLE STUDIO】 舞台はアップルスタジオに映された1月21日はリハーサルに入るその更に前段階のスタジオの様子である。メンバーがあれこれ試行しているところをリンゴが退屈そうに黙って観ているのが印象的である。ジョージは黙々と煙草をふかしている。1月23日はヨーコの独壇場である。ジョンがギターを膝の上に乗せ、叩くことで独特の音色を出しており、それをバックにヨーコが叫ぶものである。ジョンがギターを使って様々な不思議な音を出そうとしているのが面白い。マイクに近づけたり、アンプに近付けてハウリングを起こしたり、とにかく何か違った音を出そうと試行している。「Get Back」の演奏シーンでは、まだ軽く合わせる段階なのか、皆椅子に座って演奏している。また仲良くスタジオに座ってプレイバックを聴くシーンなども収録されている。メンバー以外にも数多くの来客がスタジオを訪れていたのがわかる。1月24日はメンバーの到着シーンである。白い車から降り立ったジョンとヨーコが降りるなりすぐに手を繋いでビルの中に入って行く。ジョージはギターと共に何やら書類を多く抱えて車を降り、ビルの前でサインを求めるファンを振り払って中に入って行く。リンゴもファンに声をかけられながら、軽く会話を交わしてビルに入って行く。三者三様の対応に個性が出ているのではないか。スタジオではジョンとヨーコがお揃いの上下白い服装で並んで座っている。1月25日のメインは「Two Of Us」のレコーディングである。ビートルズが一生懸命リハーサルをしている横で、なんとヨーコはスタジオに筆と墨汁を持ち込み習字を始めるのである。達筆過ぎて何と書いてあるのかわからないが、紙に向かって考えながら漢字で文字を綴っている。信じられないだろうが、ヨーコが、ビートルズが演奏している横で、お習字をしているのである。その場にいたヨーコ以外には意味不明な漢字で書いているのである。なるほど他のメンバーがヨーコを疎ましく思った気持ちがわからないでもない。1月26日は音源ではお馴染みの「Let It B、C、D・・・」と歌うジョンの様子が映像で見る事が出来るのが興味深いところ。またヨーコにもマイクが与えられているのにも注目である。今回映像としては初めて可愛らしいヘザーちゃんがポールやジョンの横ではにかんでいる様子も収録されている。1月27日はスタジオでプレイバックを聴いている様子である。ジョンがカメラを意識しておどけているのがいかにもジョンのキャラが出ている。もちろん隣にはヨーコがぴったりくっついている。1月28日はビリー・プレストンを交えてのリハーサルの様子。1月29日、ジョンがスタジオで靴紐を締め直している最中、ヨーコが耳元で何やら伝えている。神聖不可侵なビートルズのスタジオに入って、ジョンに一体何を話しているのだろうか。他のメンバーが楽器を持って演奏しているにもかかわらずジョンは手ぶらでただそれを聴いているのみである。そしてルーフトップの日1月30日は、カラーで実際の演奏シーンがあれだけ豊富に残されているのに対し、ここでは短いながら屋上に上がる前の準備の貴重な様子が収録されている。ヨーコがジョンの髪をとかしている。そして最終日1月31日は近年発掘された「Two Of Us」の別ショット映像。こんなものが存在した事実そのものに驚く。演奏しているメンバーそのものだけでなく、それを撮影しているスタッフごとカメラに収められている所に、この映像が撮影された意図が感じられる。通して見ればわかると思うが、映画用に撮影されたカラー映像と異なり、本作に収録されているのは別カメラであり、そしてメインがジョンとヨーコなのである。いずれの日の映像もジョンとヨーコを中心として撮影されている。これがこれら映像の出自を推測できる大きな手掛かりではないだろうか。明らかにこれはジョンとヨーコ側のスタッフが映画とは別に撮影したものであり、将来何らかの作品を目していたかどうかわからないが、ポールやその他のメンバーは関与していない映像なのではないかと推測できる。

【DVD : MULTI VIEW】 このモノクロの映像も複数台のカメラが回されており、同じシーンの別ショットという映像が存在する。ここではそれら複数のカメラを並列して見比べられるようにしたものである。特にカラー映像とモノクロ映像との比較は、それぞれ何を対象に撮影されていたかがわかり興味深い。ヘザーちゃんにとってはスタジオもパパがいる遊び場のような感覚なのか、スタジオの床で寝転がっている様子など微笑ましい。

【DVD : The Glen Campbell Goodtime Hour】これは当時放送されたテレビ番組でルーフトップ・コンサートから「Get Back」の演奏シーンが含まれている。

【The Beatles Songbook - The Ed Sullivan Show】 そして本作の映像の最後は、1970年2月25日に放送されたエド・サリバン・ショウをまるごと収録している。といってもエアチェックではなく冒頭のカチンコから収録した流出映像である。この日は「The Beatles Songbook」と題された特別番組で、ビートルズの最新映像として「Two Of Us」などが放送された他、様々なアーティストがビートルズの曲を独自にカバーして披露するという企画である。時代がかったダンスやバレエ、パフォーマンスが見どころと言えるかもしれない。興味深いのは若きディオンヌ・ワーウィックとペギー・リーが、1965年放送時のポール本人の映像と一緒に歌うという演出で披露された「Yesterday」であろう。時代を考慮しても画期的な試みであると言える。

【CD : APPLE STUDIOS STEREO TRACKS】 紹介する順序が逆になってしまったが、本作には映像とは別に3枚のCDが同時に収録されている。ディスク1とディスク2の冒頭までは、1969年1月22日からルーフトップ・コンサートを経て31日のアップル・スタジオでのステレオ音源が収録されている。

【CD : UN-BROADCASTED LET IT BE NAKED RADIO SHOW 2003】
【CD : LET IT BE NAKED RADIO SHOW EPK QUOTES MASTER TAPE】
【CD : USA RADIO SHOW KOOL - 94.5 PHOENIX, November 2003】
最初は、いかなる理由かわからないが、2003年ネイキッドのリリースに合わせて制作されたラジオ・プログラムであるが、結局放送されずにお蔵入りとなった音源である。ゲット・バック・セッションの音源を聴きながらポールやリンゴのインタビューなどが収録されている。「One After 909」の当時の音源を聴きながら、2003年のポールがそれに合わせて歌うという萌えるシーンなどがある。
後半はラジオ放送のEPKである。このようなものが作られた事からも、このプログラムにかなり放送局が力を入れていた事がわかる。 ディスク3に収録されているのは、2003年11月にアメリカで放送されたラジオ・ショウである。トラック・リストを見てわかる通り、お蔵入りとなった先述のプログラムが、形を変えて再編集され、このように放送されたものであるというのがわかる。

【’LET IT BE’ DAY BY DAY in black & white】マニア必携Mクローデル・レーベルより、初登場映像を数多く含んだ、1969年1月のゲット・バック・セッションの貴重な映像集である。しかも日付順に収録されているため資料的な価値も高い作りとなっている。今まで音源は数多く、ほとんど全てが流出しているが、こと映像となると淋しい限りの状況であった。本作ではそのような現状を解消する必見映像である。なかなか初登場音源ないし映像が出にくくなっていたビートルズのマテリアルを取り巻く状況において、この作品は驚きをもってマニアに受け入れられるであろうと自信を持っている。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。スリップケース付。

AUDIO DISC ONE
APPLE STUDIOS STEREO TRACKS PART 1 January 22, 1969 01. Don’t Let Me Down
January 23, 1969 02. I've Got a Feeling 03. Get Back 04. Get Back
January 24, 1969 05. Teddy Boy 06. Two Of Us #1 07. Two Of Us #2 08. Two Of Us #3
January 25, 1969 09. For You Blue #1 10. For You Blue #2 11. For You Blue #3
January 26, 1969 12. Octopus' Garden 13. You Really Got A Hold On Me 14. The Long And Winding Road 15. Shake Rattle And Roll
16. Kansas City - Miss Ann 17. Lawdy Miss Clawdy 18. Dig It 19. Let it Be
January 27, 1969 20. Get Back 21. The Walk January 28, 1969 22. Get Back reprise January 29, 1969 23. Besame Mucho
January 30, 1969 ROOFTOP CONCERT 24. Get Back 25. Don't Let Me Down 26. I've Got A Feeling 27. One After 909
28. Dig A Pony 29. Get Back

AUDIO DISC TWO
APPLE STUDIOS STEREO TRACKS PART 2 January 31, 1969
01. Two Of Us 02. Let It Be 03. The Long And Winding Road #1 04. The Long And Winding Road #2

UN-BROADCASTED LET IT BE NAKED RADIO SHOW 2003
05. Introduction - I Me Mine 06. Sessions Dialogue - Dig A Pony 07. One After 909 08. Because I Know You Love Me So
09. All Things Must Pass 10. I've Got A Feeling 11. Piano Jam – Dialogue 12. Sessions Dialogue 13. Two Of Us 14. For You Blue
15. Get Back 16. Blue Suede Shoes 17. Two Of Us 18. Maggie Mae - Fancy Me Chances with You 19. Don’t Let Me Down - Get Back
20. The Long And Winding Road 21. Let it Be 22. Across The Universe - Outroduction

LET IT BE NAKED RADIO SHOW EPK QUOTES MASTER TAPE
23. New Version 24. One After 909 25. One After 909 26. Brothers 27. Modern Technology 28. The Long And Winding Road
29. The Long And Winding Road 30. Break Up 31. Remix Versions 32. New Mix 33. I've Got A Feeling 1 34. I've Got A Feeling 2
35. Let it Be

AUDIO DISC THREE
USA RADIO SHOW KOOL - 94.5 PHOENIX, November 2003
01. Introduction - I Me Mine 02. Sessions Dialogue - Dig A Pony 03. One After 909 04. Because I Know You Love Me So
05. All Things Must Pass 06. I’ve Got A Feeling 07. Piano Jam - Sessions Dialogue 08. Sessions Dialogue 09. Two Of Us
10. For You Blue 11. Get Back 12. Blue Suede Shoes 13. Two Of Us 14. Maggie Mae - Fancy Me Chances with You
15. Don’t Let Me Down - Get Back 16. The Long And Winding Road 17. Let it Be 18. Across The Universe - Outroduction

LET IT BE NAKED THE PROMOTIONAL PODCASTS
19. Segment #1 20. Segment #2 21. Segment #3 22. Segment #4 23. Segment #5

DVD ONE
Twickenham Film Studios 1969 : January 3 All Things Must Pass January 8 Improvisation All Things Must Pass #1 All Things Must Pass #2 All Things Must Pass #3 All Things Must Pass #4 George and Ringo talks January 9 Tennessee The House of the Rising Sun
Commonwealth January 14 With Peter Sellers Apple Studios, Savile Row January 21 Dig A Pony January 22 Dig A Pony
Don’t Let Me Down January 23 Jamming with Yoko Jamming With Billy Get Back #1 Get Back #2 Get Back #3
Get Back #4 A Roll Get Back #5 B Roll Get Back #6 Get Back #7 Get Back #8/ I’ll Get You I’ve Got A Feeling
Help / Please Please Me Control Room Playbacks January 24 Arrival Dialogue Get Back January 25 Dialogue Two Of Us #1
Two Of Us #2 Two Of Us #3 By Bye Love Two Of Us #4 For You Blue #1 For You Blue #2 For You Blue #3
Control Room Playbacks For You Blue #4 For You Blue #5 Control Room Playbacks Let It Be #1 Let it Be #2 Let it Be #3
Control Room Playbacks

DVD TWO
January 26 Let it Be Miss Ann/Lawdy Miss Clawdy Improvisation Jamming with Heather I Told You Before
January 27 Control Room Playbacks Dialogue Improvisation January 28 I’ve Got A Feeling Jam Can You Dig It I Want You (She’s So Heavy) January 29 All Things Must Pass Besame Mucho Three Cool Cats January 30 Before the Concert
January 31 Two of Us #1 breakdown Hey Good Lookin’ Take This Hammer Long Lost John Five Feet High and Rising
Bear Cat Mamma Run for your Life Two Of Us #2 breakdown Two Of Us #3 breakdown Step Inside Love #1/ Friendship
Two Of Us #4 breakdown Step Inside Love #2 / Let it Be Let it Be Take 27A

MULTI VIEW January 23 A Roll vs B Roll Miss Ann / Lawdy Miss Clawdy B/W Outtake vs Film Version
Besame Mucho Black & White vs Color Outtake Let it Be Take 27A Black & White vs Color Outtake

BONUS FOOTAGES The Glen Campbell Goodtime Hour - Get Back clip

The Beatles Songbook - The Ed Sullivan Show - Recorded Feb 25, 1970
Introduction Two Of Us - The Beatles We Can Work It Out/ A Hard Day's Night - Dionne Warwick Octopuses Garden - The Muppets
Something - Peggy Lee Lucy In The Sky with Diamonds / Beatles -NY Ballet Steve Lawrence & Edie Gorme: Can't Buy Me Love
Fool on the Hill With a little Help From My Friends Michelle Obladi Oblada/ All My Loving Duke Ellington: She Loves You/ All My Loving/ Eleanor Rigby/She's Leaving Home/ Norwegian Wood/ Ticket to Ride - Maxwell's Silver Hammer - Peggy Lee Yesterday - Paul McCartney/ Dionne Warwick/ Peggy Lee Sgt. Deniro's Troupe: Sgt. Pepper's/Yellow Submarine/Good Day Sunshine/ Her Majesty - Let It Be - The Beatles Hey Jude (The Cast) / End Credits







ビートルズ
 
THE HOME DEMO RECORDINGS MASTER COLLECTION
: RARE AND UNRELEASED RECORDINGS CHRONOLOGY
①VOL.1&2
②VOL.3&4
③VOL.1&2+VOL.3&4
 
①CCPHDC001/2/3/4
②CCPHDC005/6/7/8
 
SBD
 
①2CD+2CD
②2CD+2CD
③2CD+2CD+2CD+2CD
 
①\5,700
②\5,700
③\10,000
 
※お取り寄せに通常よりお時間がかかります
①VOL.1&2
②VOL.3&4
③VOL.1&2+VOL.3&4


話題の新発掘初CD化音源含めビートルズ初期の1963年から1994年ビートルズ再集結までの貴重なホーム・デモやリハーサル音源等を時系列に網羅した最新コレクターズ・シリーズ決定版!!

ビートルズ音源コレクターには欠かせないマスト・アイテムをシリーズでお届けしている”CCP(CORE COLLECTION PROJECT)”から
最新マスター・コレクション第四弾が登場!『ロジャー・スコット』『ジョン・バレット』そして『アセテート・アンド・デモ』に続いて今回は
『ザ・ホーム・デモ・レコーディングス・マスター・コレクション』として前回はスタジオ・セッションにおけるアセテート音源が中心だったのに
対して今回は曲作りの制作過程やプライベートな記録をとらえたホーム・デモ音源を収録。その多くはアコースティック・ギターやピアノ等でシンプルに演奏されておりビートルズ・ナンバーの原型を聴くことが出来る注目の集大成コレクションです。VOL.1は2017年9月に
オークション公開され世界中のビートルズ・コレクターを驚かせた『ラバー・ソウル』収録のリンゴが歌う「消えた恋(ホワット・ゴーズ・オン)」の63年ジョンによるデモ音源の初CD化はじめ近年話題となったポールの「愛なき世界」「イッツ・フォー・ユー」等をまとめて収録。またサージェント・ペッパーズ50周年でセッション音源が注目された「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」は原曲「イッツ・ノット・トゥー・バッド」からアコースティック・ギターで徐々に名曲が誕生する過程を克明にとらえた見逃せない必聴音源です。VOL.2にはサイケデリック時代を象徴する実験的なインストやインド・リシケシュでの即興演奏を収録。そしてVOL.3では今回初登場音源ソースとして大注目となるホワイト・アルバムのレコーディングに先駆けジョージのキンファウンス邸宅にメンバーが集まり録音されたアコースティック・セッション”イーシャー・デモ”が初のモノ&ステレオ両音源を完全収録。本格的なAMPEX4トラック・リール・トゥ・リール・レコーダーで録音されたこの音源自体は数多く出回ってきましたが今回は過去最高クオリティのモノ・リマスターと4トラックから編集されたリアル・ステレオ・リマスターはこれまでの同種音源とは別ソースとなるアップグレード音源で収録。いずれも一聴して新音源であることが分かる最新編集は見逃せません。VOL.4はジョン&ヨーコのベッド・インでの「平和を我等に」やポール&ドノヴァンのセッションさらにアンソロジー・プロジェクトで再集結したビートルズ3人によるジャム・セッションまでを収録。これまでのシリーズ同様ビートルズ音源コレクションにとって見逃せない重要音源を時系列にまとめた必携コンピレーション!シリーズ第四弾となる2017年最新注目アイテムです!!

VOL.1
DISC 1 1. BAD TO ME May 1963 - Green Street, London 2. TAMMY (radio sing-along) 3. OVER THE RAINBOW (radio sing-along)
4. GUITAR INSTRUMENTAL #1 5. GUITAR INSTRUMENTAL #2 6. MICHELLE 7. GUITAR INSTRUMENTAL #3
8. GUITAR INSTRUMENTAL #4 9. GUITAR INSTRUMENTAL #5 10. THREE COINS IN A FOUNTAIN 11. ROCKIN' AND ROLLIN' (basic track) 12. ROCKIN' AND ROLLIN' (trumpet overdub) 13. ROCKIN' AND ROLLIN' (vocal overdub) 14. ROCKIN' AND ROLLIN' (stereo mix) July 1963 - Green Street, Mayfair, London 15. DIALOGUE 16. UNINTELLIGIBLE (speech) July 1963 - Menlove ave, Liverpool 17. READING 1 KINGS (with Gerry Marsden) 18. SINGING PSALMS (with Gerry Marsden) 19. ASKING DIRECTIONS (with Gerry Marsden) July 1963 Royal Pier Hotel, London
20. DON'T BOTHER ME / GUITAR INSTRUMENTAL August 1963 Palace Court Hotel, London 21. JOHN TAPES (with Cynthia and Julian) 22. CYNTHIA THE CLINIC 23. CYNTHIA AND DOT READING FAN MAIL 24. MARY, MARY QUITE CONTRARY 25. I'M IN LOVE 26. WHAT GOES ON (John's demo)July/October 1963 - Green Street, London 27. IF I FELL January 1964 - Emperor's Gate, London 28. A WORLD WITHOUT LOVE 19. I'LL FOLLOW THE SUN January 1964 - Wimpole Street, LONDON 30. ONE AND ONE IS TWO February 1964 - Hotel George V, Paris 31. TALKING GUITAR BLUES February 1964 - Deauville Hotel, Miami Beach 32. IT'S FOR YOU (take 1) March 1964 – London 33. PAUL'S PIANO PLAY March 1964 - Film Studios, Twickenham, London 34. GAVOTTE EN RONDEAU / BOURREE IN E MINOR June 1964 - Hotel St. George, Wellington

DISC 2 1. WE CAN WORK IT OUT 2. MICHELLE September 1965 - Cavendish Ave, London 3. PAUL'S UNFORGETTABLE CHRISTMAS (excerpts) December 1965 - 57 Winpole Street, London 4. HE SAID, HE SAID (take 1) September 1965 / June 1966 - Kenwood, London 5. ELEANOR RIGBY 6. MONTAGU SQUARE EXPERIMENTS March 1966 - Montagu Square, London 07. SHE SAID SHE SAID (take 1) 08. SHE SAID SHE SAID (take 2 with false starts) 09. HOLD ON, I'M COMING 10. MELLOTRON MUSIC #1 11. MELLOTRON MUSIC #2 12. MELLOTRON MUSIC #3 13. MELLOTRON MUSIC #4 14. MELLOTRON MUSIC #5 June 1966 - Kenwood, London 15. INSTRUMENTAL 16. IT'S NOT TOO BAD (take 1) 17. IT'S NOT TOO BAD (take 2) 18. IT'S NOT TOO BAD (take 3) 19. IT'S NOT TOO BAD (take 4) 20. IT'S NOT TOO BAD (take 5/6) 21. IT'S NOT TOO BAD (fragment) September/ November 1966 - Santa Isabel, Spain 22. STRAWBERRY FIELDS FOREVER (rehearsal) 23. STRAWBERRY FIELDS FOREVER (guitar overdub) 24. STRAWBERRY FIELDS FOREVER (vocal overdub) 25. STRAWBERRY FIELDS FOREVER (guitar rehearsal) 26. STRAWBERRY FIELDS FOREVER (take 1) 27. STRAWBERRY FIELDS FOREVER (take 2/6) 28. STRAWBERRY FIELDS FOREVER (take 7)
29. STRAWBERRY FIELDS FOREVER (take 8) 30. STRAWBERRY FIELDS FOREVER (take 9) 31. STRAWBERRY FIELDS FOREVER (Mellotron overdub on takes 3/6) 32. STRAWBERRY FIELDS FOREVER (Mellotron overdub on takes 7) 33. BACKWARD SPEECH AND MELLOTRON FLUTES 34. STRAWBERRY FIELDS FOREVER (anthology mix) November 1966 - Kenwood; London

VOL.2
DISC 1 1. JOHN AND RINGO #1 2. JOHN AND RINGO #2 3. JOHN AND RINGO #3 4. JOHN AND RINGO #4 5. JOHN AND RINGO #5 6. JOHN AND RINGO #6 7. JOHN AND RINGO #7 8. JOHN AND RINGO #8 late 1966 / 1967 - Kenwood, London 9. TAPE LOOP EXPERIMENTS #1 10. TAPE LOOP EXPERIMENTS #2 11. TAPE LOOP EXPERIMENTS #3 (SOME OTHER GUY) 12. TAPE LOOP EXPERIMENTS #4 13. TAPE LOOP EXPERIMENTS #5 14. TAPE LOOP EXPERIMENTS #6 (MICHELLE) 15. THE TALE OF MRS. TIGGY-WINKLE 16. STRANGER IN MY ARMS 17. CHI-CHI'S CAFE 18. DOWN IN CUBA 19. PEDRO THE FISHERMAN 20. DOWN IN EASTERN AUSTRALIA I MET HER 21. UNKNOWN PIANO SONG #1 22. UNKNOWN PIANO SONG #2 23. GOOD MORNING GOOD MORNING 24. TESTING THE EQUIPMENT #2
/ THERE'S A BLUE RIDGE 'ROUND MY HEART 25. TESTING THE EQUIPMENT #3 (mellotron) 1967 - Kenwood, London

DISC 2 1. JESSIE'S DREAM 2. I HAVE TRAVELLED November 1967 3. ALL TOGETHER ON THE WIRELESS MACHINE November 1967 - St.John's Wood, London 4. STEP INSIDE LOVE November 1967 - Cavendish Ave, London 5. GUITAR TUNING 6. CRY BABY CRY (guitar demo) 7. NOODLING 8. CRY BABY CRY / ACROSS THE UNIVERSE / NOTHING BUT HOLD TIGHT (piano demos) 9. HEY BULLDOG / SET ME FREE / ACROSS THE UNIVERSE 10. SHE'S WALKING PAST MY DOOR / YOU KNOW MY NAME December 1967 / January 1968 - Cavendish Ave, London 11. MEDLEY: THE SAINTS / YOU ARE MY SUNSHINE / JINGLE BELLS /COMING AROUND THE MOUNTAIN / HAPPINESS RUNS / GUITAR INSTRUMENTAL/ BLOWIN' IN THE WIND / HARE KRISHNA MANTRA / O SOLE MIO / CATCH THE WIND 12. SPIRITUAL REGENERATION / HAPPY BIRTHDAY TO YOU / SPIRITUAL REGENERATION March 1968 – Rishikesh 13. JULIA (false start) 14. JULIA (take 1)
15. JULIA (take 2) 16. JULIA (stereo mix) 17. JULIA (basic track) April / August 1968 - Kenwood, London 18. PEACE ON MIND (unknown tape) 19. RAVI SHANKAR AND GEORGE (Rishkash 1968)

VOL.3
DISC 1 ESHER DEMO RECORDINGS 1968 MONO REMASTER 1. WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS 2. SOUR MILK SEA
One Track Recordings May 1968 - Esher, Kinfauns, London 3. JULIA 4. BLACKBIRD 5. ROCKY RACCOON 6. BACK IN THE USSR 7. HONEY PIE 8. MOTHER NATURE'S SON 9. OB-LA-DI, OB-LA-DA 10. JUNK 11. DEAR PRUDENCE 12. SEXIE SADIE 13. CRY BABY CRY 14. CHILD OF NATURE 15. THE CONTINUING STORY OF BUNGALOW BILL 16. I'M SO TIRED 17. YER BLUES 18. EVERYBODY'S GOT SOMETHING TO HIDE EXCEPT FOR ME AND MY MONKEY 19. WHAT'S THE NEW MARY JNAE 20. REVOLUTION 21. WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS 22. CIRCLES 23. SOUR MILK SEA 24. NOT GUILTY 25. PIGGIES Two Track Recordings May 1968 - Kinfauns, Esher, Surrey

DISC 2 ESHER DEMO RECORDINGS 1968 STEREO REMASTER 1. JULIA 2. BLACKBIRD 3. ROCKY RACCOON 4. BACK IN THE USSR 5. HONEY PIE 6. MOTHER NATURE'S SON 7. OB-LA-DI, OB-LA-DA 8. JUNK 9. DEAR PRUDENCE 10. SEXIE SADIE 11. CRY BABY CRY 12. CHILD OF NATURE 13. THE CONTINUING STORY OF BUNGALOW BILL 14. I'M SO TIRED 15. YER BLUES 16. EVERYBODY'S GOT SOMETHING TO HIDE EXCEPT FOR ME AND MY MONKEY 17. WHAT'S THE NEW MARY JNAE 18. REVOLUTION 19. WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS 20. CIRCLES 21. SOUR MILK SEA 22. NOT GUILTY 23. PIGGIES May 1968 - Kinfauns, Esher, Surrey 24. HONEY PIE (anthology mix) 25. JUNK (anthology mix)

VOL.4
DISC 1 1. HAPPINESS IS A WARM GUN 2. MEAN MR. MUSTARD 3. POLTHENE PAM 4. GLASS ONION June/September 1968 Kenwood, Weybridge, Surrey 5. APPLAUSE/EFFECTS TAPE 6. MUSIC/EFFECTS TAPE August 1968 - Sunny Heights, Weybridge, Surrey 7. HOW DO YOU DO 8. BLACKBIRD 9. THE UNICORN 10. LALENA 11. HEATHER 12. MR. WIND 13. THE WARLUS AND THE CARPENTER 14. THE LAND OF GISH Paul McCartney And Donovan Postcard Session November 1968 - EMI Studio, London 15. NOWHERE TO GO #1 16. NOWHERE TO GO #2 17. I'D HAVE YOU ANYTIME George Harrison and Bob Dylan November / December 1968 – Woodstock 18. JOCK AND YONO (rough mix) 19. ONCE UPON A POOL TABLE (rough mix) November / December 1968 - Kenwood, Weybridge, Surrey 20. OH MY LOVE (TAKE 1) 21. OH MY LOVE (TAKE 2) 22. OH MY LOVE (Yoko a cappella) 23. OH MY LOVE (demo) 24. A CASE OF THE BLUES 25. EVERYONE HAD A HARD YEAR 26. DON'T LET ME DOWN #1 27. DON'T LET ME DOWN #2 28. EVERYONE HAD A HARD YEAR December 1968 - Kenwood, Weybridge, Surrey 29. GOODBYE February 1969 - Cavendish Ave, London 30. DON'T LET ME DOWN / THOSE WERE THE DAYS 31. BED PEACE 32. STAY IN BED 33. HAVA NAGILA / I WANT YOU (SHE'S SO HEAVY) 34. YERUSHALAIM (JERUSALEM) 35. GOOD NIGHT (a cappella) March 1969 - Amsterdam Hilton, Room 902 36. WOMAN IS THE NIGGER OF THE WORLD 37. I WANT YOU 38. THE MAHARISHI SONG April / May 1969 - Tittenhurst Park, London Road 39. TWO VIRGINS (outtake) 40. ROCKIN' MAN (outtake) 41. KANSAS CITY YEAH YEAH YEAH (outtake) May 1969 - Kenwood, Weybridge, Surrey

DISC 2 1. GIVE PEACE A CHANCE (solo rehearsal) 2. GIVE PEACE A CHANCE (group rehearsal) 3. GIVE PEACE A CHANCE (basick track edit) 4. GIVE PEACE A CHANCE (full ending version) 5. RADIO PEACE #1 6. RADIO PEACE #2 8. GET IT TOGETHER 9. HAPPINESS IS A WARM GUN 10. BECAUSE 11. OH YOKO! 12. GIVE PEACE A CHANCE May / June 1969 - Hotel Reine-Elizabeth, Montreal 13. COLD TURKEY (demo take 1) 14. COLD TURKEY (demo take 1 with vocal&guitar overdub) 15. COLD TURKEY (demo take 1 with Yoko overdub) 16. COLD TURKEY (stereo mix) August 1969 - Tittenhurst Park, London Road 17. MELLOTRON IMPROVISATION December 1969 - Tittenhurst Park, London Road 18. GIVE PEACE A CHANCE (solo rehearsal) 19. MESSAGE TO JAPAN December 1969 - Ronnie Hawkin's Farm 20. FREE AS A BIRD (basic demo) 21. REAL LOVE (basic demo) John's Home Demos 22. RAUNCHY 23. THINKING OF LINKING 24. BLUE MOON OF KENTUCKY 25. BABY WHAT DO YOU WANT ME TO DO 26. I WILL / DERA DUHN 27. AIN'T SHE SWEET Anthology Jam Sessions June 1994 - Friar Park Studios, Henley-on-Thames, U.K.



ビートルズ
THE EVOLUTION OF "FREE AS A BIRD" and "REAL LOVE"
mccd-643/644
SBD
2CD
\7,800
※お取り寄せに通常よりお時間がかかります


いわゆる再結成ブームというものが定期的に訪れる。かつてのバンドが何らかの理由で解散に至り数十年の時を経て再結成する。そこの郷愁や成熟を感じる楽しみはあろうが、センチメンタル以上の意味を見出すのは難しい。再結成には商業主義が背景に見え隠れする安っぽいものだという偏見が少なからず生じる事は否めない。もちろん中には意味のある再結成もある。例えば、瞳みのるが30数年ぶりにメンバーと再会してザ・タイガースを再結成したのは非常に意味のあるものだったと思える。それでもビートルズだけは再結成などという事しないと思っていた。再結成をする意義が見出せず、また4人が揃わない以上、再結成という言葉を使うのは不可能だと考えられていた。故に1995年にアンソロジー・プロジェクトに伴いビートルズとして新曲を発表したのは、当時のファンにとって歓迎しながらも複雑な心境を抱かせたのではないだろうか。早い時期からビートルズの正史を残す企画があるという噂は囁かれていたし、「THE LONG AND WINDING ROAD」とドキュメンタリーのタイトルまで予定されていながら、結局お蔵入りとなったりもした。未発表曲や未発表バージョンを集めた「SESSIONS」はリリース直前まで進んだが、やはりお蔵入りとなっていた。事がビートルズなだけに安易な企画は許されず、メンバーを含め慎重にプロジェクトが進行していく過程において、このように幾度となく企画が上がっては消えを繰り返してきた。しかし、それらはけして無駄な作業ではなかったのである。未発表曲、スタジオ・アウトテイク、正史となるドキュメンタリー、それまで泡沫(うたかた)の様に生まれては消えしていた企画が全てを集約したプロジェクトとして実現した、それが90年代半ばに実現した「アンソロジー」だったのである。けして良好な関係で解散したわけではないビートルズであったが、なぜ90年代のこの時期に一気に話が進んだのであろうか。ポールは1990年と1993年のワールド・ツアーを経たばかりであった。リンゴはオールスター・バンドが始まって数年が経過していた。ジョージは1987年にカムバック的なヒットを出し、1991年には日本のみながらツアーを行なっている。長らく離れていたステージにそれぞれが戻って来た時期というのは偶然ではないだろう。ミュージシャンとしては少なからず上下関係にあったメンバー関係が、ソロ活動の成功を自信として真の意味で対等になったという点がまず挙げられる。また各メンバーが50歳を過ぎて人生のまとめに入りたい心境になったのかもしれない。恐らく生きていたら真っ先に反対したであろうジョンが鬼籍に入っていた事も大きい。そして最終的には最も困難だったポールとジョージの関係が修復された事で、それまで微動だにしなかった大きい岩が動いたといっても過言ではない。この点に関しては、「WITHIN YOU WITHOUT YOU」のインストをCDに収録するなど、ポールが大幅に譲歩した形跡が見られる(もっともバーターで「ELEANOR RIGBY」のインストを収録する意地を見せているが)。アンソロジー・プロジェクトはヨーコを始め部外者が一切口を出さなかった事、メンバーの他はニール・アスピノールなど本当に近しい人物のみで制作した事、そして何よりビートルズ解散後に初めて3人がスタジオに集ったという歴史的事実が成功した要因であったように思う。ジョージ・マーティンはこの頃すでに難聴を患っており、程なくしてリンダやジョージが鬼籍に入る。今となっては先のニール・アスピノールもこの世にいない。まさにこの時しかないというタイミングで実現したのである。そしてアンソロジー・プロジェクトを象徴するものとして2つの新曲が目玉企画となった。

【FREE AS A BIRD】 「LET IT BE」以来25年ぶりの新曲である。それまで頑なにビートルズの再結成はあり得ない、ジョンがいない以上それは不可能な事であると述べていた各メンバーが、ジョンの生前のレコーディングに音を重ねるという手法でビートルズ名義としての新曲、つまり再結成を果たしたという事になる。このアイデアがいつ頃、また誰の発案によるものかは明らかになっていない。いずれにしても、ポールがヨーコに未発表曲の有無を問い、テープの提供を受けた事が発端となっている。プロデュースは当初ジョージ・マーティンに依頼したが、高齢と難聴を理由に辞退され、代わりにジェフ・リンが担当する事になった。ビートルズの大ファンであったジェフは、あえてマーティンとは異なる自分の色を前面に出す事でプロジェクトに貢献したと言える。イントロのいかにもジョージらしいスライド・ギターにはポールも当初難色を示したが、最終的には受け入れている。つまりかつてのビートルズの再現ではない、新しいビートルズとしての楽曲として提示されたのである。 本作では、まずポールに提供されたと思しきジョンのデモ音源から始まる。このデモ音源は1977年の録音で、ピアノを弾きながらジョンが歌っているシンプルなものである。まだミドル・パートは未完成で歌詞を鼻歌で流している。ピアノの上にレコーダーを置いて簡易的に録音されたもので、1トラックにヴォーカルもピアノも一緒くたに収録されており、まさにデモ音源の域を出ないものだが、それがあのように新曲として完成させたジェフの手腕はもっと評価されるべきであろう。便宜上FIRST VERSIONとされているバージョンがディスク1のトラック3からトラック11に相当する。トラック4はこのジョンのシンプルなデモにベーシック・トラックのみを重ねたもので、元のピアノは消去され、さらにジョンのヴォーカルに加工が施されているのがわかる。ジョンのデモの段階では未完成だったミドル・パートは新たに加えられ、ポールとジョージがそれぞれヴォーカルをわけあっている。おそらく仮入れなのかポールとジョージのヴォーカルは生声そのままで収録されており、録音された時点でのジョンと他のメンバーとの年齢差を感じさせるものである。コーラスは入っておらず、最後のコーダ部分も加えられていない事から、これが極初期のバージョンである事が伺える。トラック7はギターとコーラスが加えられているが、ミドル・パートでは歌が入っておらず、ギター・リフも最終的に不採用となったもので、リリース・バージョンでは聴くことが出来ないものである。曲の終わりのウクレレによるコーダ部分は別録音されたものを後から編集で繋げたものだが、ここではその部分のみを3バージョン収録している。話声からウクレレはジョージの手によるものだという事がわかる。
続いてトラック12から19までがSECOND VERSIONである。当然ながら基本となるジョンのデモ部分は共通しているが、ポールとジョージのヴォーカルは別テイクとなっている。特にトラック17と18はジョージのヴォーカルが全く異なる別テイクであるのは歌いまわしの違いからも明らかで非常に興味深い。このSECOND VERSIONは最終的にはリリースされなかったが、きちんと完成形として最終ミックスまで行なわれている。それがトラック19である。


【REAL LOVE】25年ぶりの新曲の第2弾としてリリースされたのが「REAL LOVE」である。レコーディングは「FREE AS A BIRD」と同じようにジョンのデモを加工し、他のメンバーを重ねる事により完成に至っている。この曲自体はリリース前からジョンの未発表曲としてはかなり有名なもので、1989年の映画「イマジン」のサウンドトラックに既にデモ・バージョンが収録されていた。この曲が新曲の第2弾に選ばれた時点で、マニアには他にもうマテリアルがないのだなと思わせるに充分な選曲であった。しかし実際に聴いてみると、元のデモをあのような最終形まで作り上げたジェフの手腕は見事としか言いようがない。また「FREE AS A BIRD」と異なる点は、ジョンのみがメイン・ヴォーカルであり、ポールとジョージはコーラスに徹している点であろう。
「FREE AS A BIRD」は2テイクしかデモ音源が残っていないが、「REAL LOVE」はジョン自身が思い入れがあったのだろう、かなり多くのデモ・テイクが残されている。当初歌詞から「GIRLS AND BOYS」というタイトルで呼ばれていたが、ディスク1のトラック23から26では「REAL LIFE」というタイトルになっている。「REAL LIFE」は死後に発表された「I’M STEPPING OUT」と「REAL LOVE」とを混ぜ合わせたような曲で、後にここから ”「REAL LOVE」的な部分” だけを分離させて流用したのがわかる音源である。ディスク2のトラック1から4までは同じデモ音源でありながら、曲は完全に「REAL LOVE」として完成している。ここまで完成されていては、ポールとジョージも手の加えようがなく、ピアノのフレーズを含め、このままメロディを活かしたのは頷ける。トラック5からジョンひとりのデモではなく、メンバー全員による1994年のスタジオ・セッションに移行する。個人的には、キーを上げたせいでジョンの声が不自然に高くなっているのが気になっているが、これもビートルズの選択なのだから尊重すべきであろう。トラック5から10までは便宜上FIRST VERSIONとクレジットされている別バージョンである。トラック5はチェンバロを主体としたベーシック・トラック。トラック6はイントロのチェンバロが全く別物であり、ギターも最終的に採用されなかったものである。リリース・バージョンを聴き慣れた耳に違いは鮮明で、かなり異なる印象を受けるテイクである。どのような意図で録音されたのか不明だが、トラック10はゴドレイ&クレームのケヴィン・ゴドレイが歌っているヴァージョンである。ケヴィン・ゴドレイは「REAL LOVE」のプロモーション・フィルムの監督なので、映像制作の仮当てに自分で録音したものなのだろう。トラック11から14はSECOND VERSIONである。同じジョンのデモ音源から作られているので基本的には同じなのだが、インストルメンタルの部分で大きな違いがあり、これもまた興味深いものである。トラック11はジョンのデモにベーシック・トラックを重ねたもので、本来ギター・ソロが重ねられる部分はまだ入っておらず、チェンバロ・ソロといった趣になっている。トラック12ではギターが重ねられており、完成形と遜色ない出来にまで仕上がっている。注目すべきはそのギターで、今まで聴いた事のないボツになったものである。確かに唐突にフレーズを合いの手的に入れる音色は蛇足で、最終的にカットされたのは正しい選択であろう。


【NOW AND THEN と GROW OLD WITH ME】アンソロジーのCDはVol.1からVol3まで時代を三つにわけてリリースされたが、Vol.1とVol.2にそれぞれ目玉として新曲が収録されたのに対し、Vol.3にはついぞ新曲は収録されなかった。ビートルズの25年ぶりの新曲は「FREE AS A BIRD」と「REAL LOVE」の2曲のみということになる。もちろん第三の新曲も検討されてはいた。その候補に挙がっていたのが「NOW AND THEN」と「GROW OLD WITH ME」の2曲である。「NOW AND THEN」は終始入っているジ~というノイズを理由として採用を見送られたと伝えられている。「GROW OLD WITH ME」がなぜ見送られたかは不明だが、既に『MILK AND HONEY』に収録されているものが世間に定着していた事が大きな理由ではないだろうか。

【THREETLES SESSION】 映像版のアンソロジーを初めて見て感慨深かったのはポールとジョージとリンゴが同じフレームで一同に会していたショットではないだろうか。特にポールとジョージが同じ場所で一緒に映っているシーンには、それまでの経緯を考慮すると感涙ものであった。本作のディスク2の最後には、アンソロジー用の絵を撮るためであろう、1994年6月23日にジョージの自宅フライア・パークに3人が集まり、邸内のスタジオにて3人でセッションをした時の音源を収録している。ジョージがビートルズに加入するきっかけとなった「RAUNCHY」から始まり、想い出深い古い曲を次々と演奏している。「BLUE MOON OF KENTUCKY」はポールがメイン・ヴォーカルで、コーラスをジョージがつけている、何とも胸が熱くなる貴重なテイクである。続いて場所をスタジオから庭園に移し、ウクレレのみを手に3人で演奏をしている様子が収録されている。

【THE EVOLUTION OF “FREE AS A BIRD” and “REAL LOVE”】 本作は、1995年に発表されたビートルズの25年ぶりの新曲、「FREE AS A BIRD」と「REAL LOVE」の2曲の焦点を当て、そのメイキングをデモから順に起こしていく音源を収録している。また第三の新曲候補であった2曲に関しても収録し、その後ドキュメンタリー用に3人が集って行なったセッション音源も収録している。安易に再結成するには存在が大き過ぎるビートルズであったが、アンソロジー・プロジェクトは、この時このタイミングでしか成し得なかったジョンを交えての意味のある「再結成」であったと言えるのではないか。特にこの新曲2曲は、我々の知るかつてのビートルズではなかったが、新しいビートルズの姿ではあった。既に発表から20年以上経過し、これもまたビートルズの歴史の一部となってしまっている。きっと将来60年代と同様にビートルズの正史として語り継がれるであろう1995年に一度だけ結実した4人によるビートルズの新曲。メンバーが半分になり高齢化した現在、もはや2度と実現しないであろうビートルズ最後の新曲を、本作で堪能して頂きたいと思う。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。日本語帯付。

DISC ONE
FREE AS A BIRD DEMOS 01. Demo Take 1 02. Demo Take 3

FIRST VERSION 03. Paul, George and Ringo working 04. Basic Track over John’s demo 05. Bass track 06. Drums and Guitars
07. Guitar Riffs overdubs + backing vocals, no vocal bridges

REPRISE CODA 08. George Harrison & Jeff Lynne recording ukuleles 09. Layer 1 10. Layer 2 11. Layer 3
SECOND VERSION 12. Basic Track 13. Guitar Riffs

REPRISE CODA 14. Turned Out Nice Again Layer 1 15. Layer 2 16. Layer 3 17. Harrison Vocal Track 1 18. Harrison Vocal Track 2
19. Final Mix Unreleased Version

REAL LOVE THE DEMOS 20. Baby Make Love To You 21. Girls and Boys #1 22. Girls and Boys #2 23. Real Life Take 1
24. Real Life Take 2 25. Real Life Take 3 26. Real Life Take 4 27. Girls and Boys #3 28. Girls and Boys Take 4
29. Girls and Boys Take 5 30. Girls and Boys Take 6

DISC TWO
THE DEMOS 01. Real Love Take 1 02. Real Love Take 3 & 4 03. Real Love Take 5 04. Real Love Take 5 Overdubs

FIRST VERSION 05. Basic Track 06. Organ + First Electric Guitar 07. Organ + Second Electric Guitar
08. George and Paul backing vocals 09. Bass track 10. Rough Mix Kevin Godley Vocal

SECOND VERSION 11. Basic Track over John’s demo 12. Acoustic Guitar +Alternate guitar riffs #1
13. Electric guitar riffs #2 14. Final Alternate Mix

NOW AND THEN 15. Now And Then Demo 16. Now And Then 1995 Mix

GROW OLD WITH ME 17. Grow Old With Me Demo) 18. Grow Old With Me 1995 Mix

THREETLES SESSION FRIAR PARK STUDIO June 23, 1994
19. Raunchy 20. Thinking Of Linking 21. Blue Moon Of Kentucky 22. Baby What Do You Want Me To Do 23. I Will
24. Dhera Duhn 25. Ain't She Sweet



ビートルズ
MORE UNIQUE VILYLS
CONTRA BAND MUSIC/CBM-007/008
SBD
2CD
\5,200
※お取り寄せに通常よりお時間がかかります


■Unique Vilylの続編がプレス盤で登場!■CD2枚に世界のレア盤・珍盤を159分・たっぷり徹底収録!
■本物の証・レコード・ラベルをたっぷり掲載!8面(前回より増量)観音折りブックレット仕様

好評を博したタイトルの続編が、ファンからのリクエストに応え、堂々登場!!“Golden Analog Experience”、“Rock‘N’Roll Music Acetate”をリリースして大好評を得たContra Band Musicが、世界中のレアなレコードを集めて制作したこれまた大好評だったタイトル“Unique Vinyl”の続編をリリース!今回も1964年のキャピトルがレコードクラブ会員向けに制作したソノシート、ベルギーの音楽雑誌のオマケソノシートに入っていたポールのメッセージ、1965年にエプスタインによって回収されたといわれる、ビートルズの音源を使ったパロディーレコード、面白いのはドイツの音楽雑誌のオマケソノシートで、英語を話せないドイツ人インタビュアーに対して学生時代にドイツ語を専攻していたポールとジョージが一生懸命にドイツ語で答えているシュールなインタビューなどなど、前回と同様に、誰も知らないようなレコードや、知ってはいるけど見たことがない激レア・レコードをCBMが世界中のコネクションからこれでもかと集めまくり、丁寧にデジタルトランスファーを施し2枚のプレスCDに収録!そのほかにも未CD化のソロのシングル曲やオーストラリア盤“Plastic Ono Band”だけに含まれる数曲の「検閲ミックス」、1976年盤USシングルだけに含まれる“Got To Get You...”のディープ・エコー・ミックスなど、これまで誰も触れなかったレア・ミックスから定番ミックスまで徹底収録した大充実盤!!CBMが自信を持ってお届けする渾身の一作! 原音を重視し、コンプ処理を施してませんので通常より音量を上げて堪能下さい!今回もトータル約159分に及ぶ圧倒的ボリュームでお届けします!! ジャケットには、本物の証、レアなレコード・ラベルを前回よりも2P増量でたっぷり掲載。PLAY IT LOUD!!!

Disc One
1. Rain Reversed 2. Mother US Original mono 45 mix. (1971)
3. I Found Out 4. Working Class Hero “Censored” version from Australian LP. (1971)
5. Happy Xmas (War Is Over) US promo mono mix. (1971)
6. John Lennon On Ronnie Hawkins (Short & long lap) Both sides of 45 from promotional spot for Hawkins LP. (1969)
7. Borrowed Time US promo short version. (1984)
8. Helen Wheels (1973) 9. Goodnight Tonight (1979) US promo mono mix.
10. Happy Birthday Joepie Paul’s greeting for Belgian magazine “Joepie”. (1983)
11. Ebony And Ivory (Solo version) 12. I’ll Give You A Ring Released on 12”only. Not available on CD. (1982)
13. Press (Hugh Padgham mix) Released on UK vinyl only. Not available on CD. (1986)
14. House Of Wax (Live at Amoeba) Released on 7” only. Not available on CD. (2007)
15. Ding Dong; Ding Dong US promo mono mix. (1974)
16. I Don’t Care Anymore Released on 7” only. Not available on CD. (1974)
17. All Those Years Ago US promo mono mix. (1981)
18. Teardrops US promo mono mix. (1981)
19. I Don’t Want To Do It US original 45rpm mix. (1985)
20. No No Song 21. Snookeroo US promo mono mixes. (1974)
22. A Does Of Rock‘N’Roll US promo short version. (1976)
23. Lipstick Traces (On A Cigarette) US promo mono mix. (1978)
24. Just A Dream Released on 7” only. Not available on CD. (1977)

Disc Two
1. Komm,Gib Mir Deine Hand Simulated stereo mix from German “Something New”. (1964)
2. Fab Four On Film US promotional single. (1964/1982)
3. Capitol Promotional Flexi Made for members of Capitol record club. (1964)
4. And I Love Her Longer ending mix from German “Something New”. (1964)
5. I Should Have Known Better Alternate mix from US “Reel Music”. (1964)
6. Kansas City Wired incorrect pitch from Japanese EP. (1964)
7. Interview Of The Fab Four Strange 45 by Harv Moore. Banned by Epstein! (1965)
8. Ticket To Ride Intro missing mix from German “Oldies”. (1965)
9. Think For Your Self Deep echo mix from “Best Of George Harrison”. (1965)
10. Beatles Interview Im Hilton-Hotel, London Cut out paper flexi disc from German “OK” magazine. (1965)
11. Got To Get You Into My Life Deep echo mix from US 45. (1966)
12. Penny Lane Trumpet ending mix in true stereo. (1967)
13. All You Need Is Love 14. Baby, You’re A Rich Man Simulated stereo mixes. Taken from Mobile Fidelity LP. (1967)
15. Hello, Goodbye Short edit from Yugoslavian promo flexi. (1967)
16. Strawberry fields Forever Alternate mix. Taken from Mobile Fidelity LP. (1967)
17. The Continuing Story Of Bungalow Bill “Cut-out mix” from “The Beatles” 8LP box. (1968)
18. While My Guitar Gently Weeps Fade in mix from US colored juke box 45. (1968)
19. Helter Skelter US promo mono mix. (1968)
20. Here’s To Veterans An original radio program for Veterans Administration. (1968)
21. I’m Only Sleeping Reversed



ビートルズ
Unique Vinyls Expanded Edition
CONTRA BAND MUSIC/CBM-005/6
SBD
2CD
\5,200
※お取り寄せに通常よりお時間がかかります


以前CBM名義による1CDRタイトルでリリースされ、好評を博したタイトルが内容を大幅に拡大、2枚組プレス盤になって甦ります!今回も入手困難なレア・レコードからニッチで面白いレコードまで、CBMが世界中のコネクションから徹底的に集めまくり収録!中には恐らく存在さえ殆んど知られていなかったような初登場レコード盤も?!もちろんニッチ路線ばかりではなく、All MY LOVINGハイハット・イントロverなどの定番曲やソロ時代のレア・レコードもしっかりフォロー!初心者からディープなマニアまで楽しめること間違いなしです。ジャケは6面折りパンフレット仕様でラベルをごっそり掲載しました。これは楽しめますよ〜!シリアルナンバー入り!
※収録曲の解説を追記いたしました。 購入の参考・購入後の鑑賞時の参考にどうぞ!

Disc.1
01.Backwords #1
"I'm So Tired"のエンディングのつぶやきを逆再生。"Paul is dead .Turn me on dead man. Miss him,miss him,miss him!"と言っているというが...。
02.Cold Turkey 米盤アップルシングルの初回プレスのみ最後のサビで針飛びをおこしてしまう不良品でした。これはそのシングルからの音源。
03.Old Brown Shoe ニュージーランドのシングルに収められてモノミックス。いわゆる「偽モノ」ですが珍品なので収録しました。
04.Movie Medley 本家が「スターズ・オン45」のヒットに便乗してしまったという、ほとんど悪ノリなシングル。CD化される事は永久にないでしょう。
05.Promo 45 for "20 Grandes Exitos" Part 1 06.Promo 45 for "20 Grandes Exitos" Part 2
メキシコで制作されたプロモ用のシングル盤から。シングル盤両面に渡り"20 Greatest Hits"の全曲をメドレーで収録しておりこれは本邦初公開の
これまで誰も知らなかった(?)ユニークなシングル盤。
07.She Loves You イギリス盤初回プレス、ミント状態のシングル盤から収録。CD化の際に話題になったテープの継ぎ目がほとんど気にならない
オリジナルのモノミックスを一切手つかず、ダイレクトに聴いてください。
08.What's The New Mary Jane 09.You Know My Name (Look Up The Number)
1968年にアビーロードでカットされた正真正銘本物のアセテートシングルからダイレクトに収録。70年代に出回ったブートLPの音源の出所はこれだった??
10.Love イントロとエンディングのピアノが不自然にフェイドインしないシングルミックス。
11.Crackerbox Palace (1976) 12.Getting Closer (1979) 13.Hey Baby (1977) 14.(Just Like) Starting Over (1980)
これら4曲は全てラジオ局用のモノラル盤プロモシングルからダイレクトに収録。やはり「偽モノ」ではあるのですが、その図太く迫力あるサウンドは
なかなかの聴きごたえです。
15.Day Tripper アメリカのジュークボックス用シングルに収録されたギターリフの欠落を修正したヴァージョン。アルバム「1」とは異なるミックスでここでしか
聴けない。
16.I Am The Warlus アメリカの小売りチェーン店「ターゲット」独占販売でリリースされたシングル盤より。このシングル用にあらためて作成されたモノミックス。やはりここでしか聴けない。
17.Paperback Writer 18.Rain 2009年の「レコード・ストア・デイ」でリリースされた超限定シングルより。デジタル・リマスタリングされた音源からの初アナログリリース。CDとはまた違った迫力があります。
19.Help! 20.I'm Down インドでリリースされていた78回転のSPレコードより。 製造数が少ない上に壊れやすいSPレコードでありますが奇跡的にミント状態のレコードを入手!そのためかSP盤特有の「ザー」というノイズはほとんどなく意外に良い音です。

21.Promo Flexi for "The Beatles Box" 8枚組LPボックス、通称「リヴァプール・ボックス」リリース時にイギリスで制作されたプロモーション用のソノシート。
22.Promo flexi for "Single Collection Box" シングル盤のボックスセットリリース時に制作されたプロモーション用のソノシート。
23.Backwords #2 「サージェント・ペパー」のアルバムの最後のナゾのメッセージを逆再生。

Disc.2
01.Reverse Ending from "When We Was Fab" "When We Was Fab"の12インチシングルに収録されているリバースエンドの部分を抽出。
02.Interview with Tom Lodge イギリスの音楽雑誌"Disc And Music Echo"が配布したソノシート"Sound Of The Stars" から。 様々なアーティストの
インタビューが収録されているが、ここではビートルズの部分だけを抽出。
03.A Tribute To John Lennon アメリカのシリアル菓子"Granola Dipps"に付いていた紙製のソノシートから収録。ごく簡単なジョンレノンヒストリー。
04.Hey Jude 60年代後半にアメリカで販売されていた直径8センチほどの小さなソノシートより。"Hey Jude"の世界最短ウルトラ・ショート・ヴァージョンが
収録されている。
05.Twist And Shout 80年代にクラブやラジオ向けに制作されたリミックス12インチのシリーズ"Ultimate Mix"から唯一のビートルズネタを収録。
ビートを補強され演奏時間を延長されたリミックスは割と良い。
06.This One / Club Love Joys Mix イギリスのプロモ盤とごく一部のヨーロッパ盤12インチのみに収録されていたリミックス・ヴァージョン。
オリジナル楽曲の骨組み自体は崩されていないので、聴きやすいリミックスである。
07.I Got My Mind Set On You / Extended version 08.Handle With Care / Extended version 09.End Of The Line / Extended version
12インチシングルに収録されていたロングヴァージョンを一気に収録。このへんもCD化はされなそうです。
10.That's The Way It Goes 12インチシングルに収録されていたアルバム"Gone Troppo"収録曲のリミックス・ヴァージョン。これもなかなか良いです。
11.(Just Like) Starting Over Extended version from promotional 12" アメリカのプロモ用12インチシングルのみに収められていたロング・ヴァージョン。市販テイクに比べてフェイドアウトのタイミングがとても遅いので、レコードでは聴けないヴォーカルが堪能できます。
12.Come Together / David Starfire Remix ネット上、およびナゾの12インチシングルでリリースされたリミックス。 原曲のイメージをあまり損なわない
ミックスでこれはこれで楽しめます。
13.Love You To / Beatles VS Coldplay 14.Yellow Submarine / Beatles VS Genesis 15.Lucy In The Sky With Diamonds / T-9 Remix
2005年にリリースされたプライベート盤アナログLP "Re:Volver The Beatles Remix 2005"より他のアーティストとのマッシュアップ・ミックスをいくつか
厳選収録。アナログオンリーのリリースだったので知らない人も多いのでは? この辺もなかなか面白いです。
16.Not Alone Anymore / Alternate mix トラヴェリング・ウィルベリーズの限定アナログ盤ボックスのボーナスディスクに収録されていた
リミックス・ヴァージョン。 市販テイクよりも音数が少なく、2番以降はロイ・オービソンのヴォーカルが異なっているためラフミックスといった印象。
17.It's Now Or Never エルヴィス・プレスリーのトリビュートアルバムに収録されていたポールによるカヴァー。
アルバム"Back In The USSR"セッションでのアウトテイクである。
18.All My Loving 有名な「ハイハット・イントロ」ヴァージョン。 極上のドイツ盤LPよりダイレクト収録です。
19.Tomorrow Never Knows イギリスのモノ盤"Matrix-1"よりダイレクトに収録。
20.Penny Lane ブラジル盤LP"The Beatles Forever"に収録されている針飛びを起こしてしまうエラー・ヴァージョン。
21.We Can Work It Out ドイツ盤"Oldies"に収録されている疑似ステレオ・ヴァージョン。すごく派手なサウンドでびっくりします。
22.Turn That Nice Again "Free As A Bird"のエンディングのジョンのつぶやきを逆再生。もともと逆再生で収録されていたので
こちらが元通りと言うべきか。ジョンは「また上手くいったね!」と言っている。




ビートルズ
Rock 'N' Roll Music "Direct from Acetate"
CONTRA BAND MUSIC/CBM-004
SBD
1CD
\3,800
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1976年にリリースされた2枚組アルバム「ロックンロールミュージック」。ビートルズのレパートリーの中からタイトル通りのロックンロールナンバーを28曲集めた編集盤でした。このアルバム用のミックス(左右逆転、中央寄せ)が多く収録されておりこれらのミックスはCD化される事は、まずあり得ないでしょう。 過去にも数タイトルこのアルバムを復刻したブートが出ましたが今回はこのアルバムをキャピトルが1976年5月17日に制作したアセテート2LPからダイレクトにトランスファー!!もちろん余計なノイズ処理、イコライジングは排除。そのためにノイズが聴こえますがナチュラルなサウンドはノンフィルターならではです。オリジナルのアルバムマスターテープからカッティングされたアセテートはマスターからの2ndジェネレーションですから音圧も高く迫力があるサウンドを堪能できます。 市販されるビニール盤はカッティングされたアセテートから物理的に録音された溝を3回もの転写を経て製品化されています。ダイレクトカットのアセテートとは音の鮮度が違います。 保存状態の良いオリジナルのアセテートから採録した究極のマスターコピーがここに登場!フロントジャケットは実際にこのアセテートが収められていたキャピトルのテスト盤用のジャケットをモチーフにしたデザイン。 内ジャケ、インナーにはオリジナルアセテートのレーベルもプリントしてあります。なかなか実物を目にする事の出来ないアイテムをCDサイズでできる限り再現しました。Golden Analog Experienceで好評を得たContra Band Musicより前作同様きっちり保存できるプレス盤で堂々のリリースです!!

Side one, two, three, four
01.Twist and Shout 02.I Saw Her Standing There 03.You Can't Do That 04.I Wanna Be Your Man 05.I Call Your Name 06.Boys
07.Long Tall Sally 08.Rock and Roll Music 09.Slow Down 10.Kansas City/Hey, Hey, Hey, Hey 11.Money (That's What I Want)
12.Bad Boy 13.Matchbox 14.Roll Over Beethoven 15.Dizzy Miss Lizzy 16.Any Time at All 17.Drive My Car
18.Everybody's Trying to Be My Baby 19.The Night Before 20.I'm Down 21.Revolution 22.Back in the U.S.S.R. 23.Helter Skelter
24.Taxman 25.Got to Get You into My Life 26.Hey Bulldog 27.Birthday 28.Get Back (album version)



ビートルズ
THE GOLDEN ANALOG EXPERIENCE
CONTRA BAND MUSIC/CBM-001/2/3
SBD
3CD
\5,900
※お取り寄せに通常よりお時間がかかります


本CDのコンセプトは「アナログ盤の疑似体験」です。 各種のレアなレコードをあなたのご自宅で鑑賞していただくためにオリジナル・アナログ盤の再生音に一切手を加えずにマスターを製作。曲中はもちろん、曲間でさえも一切未処理です。ソースとなるのは古いレコードばかりですが一切のノイズ処理やイコライザーを排除するためにレコードの再生時には盤面の傷の物理的な修復に加え針先の形状や針圧カートリッジの配線までも各レコードの状態に合わせて調整を施し溝の傷みにできるだけ影響を受けずビビリや音の歪みが出ないように細心の注意を払って復刻しました。今までに出たアナログ盤を復刻したコレクターズCDはたいてい過剰なノイズ処理を施し、ノイズと一緒に失われてしまった音像のシャープさをイコライザーでごまかし、せっかくのレコードの音をただの音源におとしめてしまっています。重厚さも音のまろやかさもすべてあとから付け足されています。とにかく、今回のタイトルの中身はレコードをかけて録る。それだけです。ビートルズのレアなアナログ盤をあなたの部屋で疑似体験してみてください。 既発コレクターズCDはもとより、昨年リリースされたオフィシャル・リマスター盤とも是非聴き比べてみて欲しい逸品です!!

Meet The Beatles “Odeon Red Wax Test Press” A Hard Day's Night “Odeon Red Wax Test Press” Help! “Odeon Red Wax Test Press”
今回収録されたうち上記3タイトルは当時のOdeon 白ラベルテストプレス盤からで、ウルトラ・メガレア盤です!

Meet The Beatles 日本でのデビューアルバムで、モノラル盤、未CD化。デビューアルバムのテストプレス、つまり日本で初めて製造された
ビートルズのLPになります。現行のCDとはミックスが違う曲が多く非常によい音で懐かしの日本でのデビューアルバムを楽しむことができます。
A Hard Day's Night ・Help! 日本製オリジナルのオデオン盤を最良の音質で楽しめます。現行のCDはとはミックスが異なり2枚ともオリジナルステレオミックス。奇跡的に保存状態がよいので非常にクリアな音源が採録できました。モービル・フィデリティのLPにも迫る高音質です。

Disc1
With The Beatles “Mono Loud Cut”
01. It Won't Be Long 02. All I've Got To Do 03. All My Loving 04. Don't Bother Me 05. Little Child 06. Till There Was You 07. Please Mister Postman 08. Roll Over Beethoven 09. Hold Me Tight 10. You've Really Got A Hold On Me 11. I Wanna Be Your Man 12. Devil in Her Heart 13. Not A Second Time 14. Money (That's What I Want)

Meet The Beatles “Odeon Red Wax Test Press”
15. I Want To Hold Your Hand 16. She Loves You 17. From Me To You 18. Twist And Shout 19. Love Me Do 20. Baby It's You 21. Don't Bother Me
22. Please Please Me 23. I Saw Her Standing There 24. P.S. I Love You 25. Little Child 26. All My Loving 27. Hold Me Tight 28. Please Mister Postman

Disc2
A Hard Day's Night “Odeon Red Wax Test Press”
01. Hard Day's Night 02. I Should Have Known Better 03. If I Fell 04. I'm Happy Just To Dance With You 05. And I Love Her 06. Tell Me Why
07. Can't Buy Me Love 08. Any Time At All 09. I'll Cry Instead 10. Things We Said Today 11. When I Get Home 12. You Can't Do That 13. I'll Be Back

Help! “Odeon Red Wax Test Press”
14. Help! 15. The Night Before 16. You've Got to Hide Your Love Away 17. I Need You 18. Another Girl 19. You're Going To Lose That Girl
20. Ticket To Ride 21. Act Naturally 22. It's Only Love 23. You Like Me Too Much 24. Tell Me What You See 25. I've Just Seen a Face 26. Yesterday
27. Dizzy Miss Lizzy

Disc3
Rubber Soul “Mono Loud Cut”
01. Drive My Car 02. Norwegian Wood (This Bird Has Flown) 03. You Won't See Me 04. Nowhere Man 05. Think For Yourself 06. The Word
07. Michelle 08. What Goes On 09. Girl 10. I'm Looking Through You 11. In My Life 12. Wait 13. If I Needed Someone 14. Run for Your Life

Revolver “Mono Matrix-1”
15. Taxman 16. Eleanor Rigby 17. I'm Only Sleeping 18. Love You To 19. Here, There And Everywhere 20. Yellow Submarine 21. She Said, She Said
22. Good Day Sunshine 23. And Your Bird Can Sing 24. For No One 25. Doctor Robert 26. I Want To Tell You 27. Got To Get You into My Life


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